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日本保守党の見立てについて

 今月はまだみちしるべに成果をのせられていないので、つなぎとして一つ記事を書くことにしました。ですから今回は主に内部での公開とさせてください。NHK党の分析にはもう少し時間をかけて、今月中に出すようにしたいと思います。


 最近は、百田尚樹氏らが結党を計画している日本保守党について質問を受けることが増えています。そこで今回は、まだ結党もしていない段階ではあるものの、これまでに存在した保守政党や極右政党のデータを参考にしながら、この政治団体に検討を加えることにします。

 これまでぼくは、いくつかの記事のなかで「政党のデスゾーン」という仮説を提示してきました。

政党のデスゾーン
 自民党には、その引力によって他の政党を粉砕してしまう領域があり、スタンスを寄せた政党は生き残れなくなるという仮説。かつて次世代の党、日本のこころを大切にする党、保守党、保守新党などが臨んだ全ての国政選挙で惨敗したことによる。

 これはつまるところ、新興政党が路線を重ねたところで、実績や利権や組織力をもつ自民党には対抗できないということを端的に表しているものです。

 自ら「保守」を掲げ、自民党を「リベラル」とする百田氏の発言などからは、彼が日本保守党を自民党より右のポジションに位置づけていることがうかがえます。しかしながら、今の自民党には杉田水脈氏や和田政宗氏など、右側に振り切っている人物が多く所属していますから、右側はどこまでもデスゾーンにかかるものと考えます。

 過去にデスゾーンに入った政党や政治団体としては、かつて存在した保守党や保守新党、たちあがれ日本、次世代の党、日本のこころ、幸福実現党、日本第一党、新党くにもり、維新政党・新風などを挙げることができますが、これらが衆院選の比例代表で議席を得た例はありません。また、参院選の比例代表は最大1議席にとどまります。

 以下には、すでに挙げた政党や政治団体に加えて、自民党の和田政宗氏の票の分布を地図として収録しています。それらを一通り見ていくうちに、百田氏らの日本保守党が選挙に臨んだ場合の票の分布も浮かびあがってくるはずです。ほとんどが内部の公開ですみません。でも切れ味をお見せします。

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