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2019年10月の記事一覧
短歌と私(短歌を始めたころ/道券はな)
「新しい友達」
こんにちは、道券はなです。みなさんの「短歌を始めたころ」のお話、楽しく拝読しております。馬場めぐみさんの、短歌は閉塞した毎日に差す一縷の光として現れやすいというご指摘がとても印象に残りました。また、山崎聡子さんや辺見丹さんのお話から、短歌は人や、今までとは違う感性と出会わせてくれるものだと気づかされました。
私が現代短歌に初めて触れたのは、大学生の頃です。それまでは、作家にな
短歌をはじめたころ(馬場めぐみ)
山崎聡子さん、辺見丹さんの文章を読んで感じたのだけれど、短歌とは閉塞した毎日に差す一縷の光として現れやすい性質を持つのだろうか。かくいう私もそうだ。短歌を始めたのは2010年、二回目の大学四年生のころ。卒業論文が全く書けず、卒業できず、卒業した後の未来なんて全然見えず、生きること自体が薄闇だった日々。当時遠距離恋愛中だった年上の彼氏―今の夫―に送るメールの中に戯れで短歌を入れよう、と思い至ったの
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