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I Have A Dream.

半年ほど前からオンラインスクールでwebデザインを勉強している。(さらっと言う)

スクール側が受講生の声をインタビュー動画としておさめ、HP内などに使用したいとのことで、僭越ながら協力させていただいた。

その際の質問に「将来の夢は何ですか?」というものがあった。

おそらく普通はwebデザインを勉強している段階なので、「デザイナーとして稼げるようになりたい」とか「転職してwebデザインの仕事をすること」とか、そういう類の返答になるかと思うのだが、
私は答えるのに少し時間がかかってしまった。

デザイナーになることが夢で、デザインを勉強しているわけじゃない。

というのが正直な理由で、私の目的はもっと別のところにあると感じた。
それは一体何なのか。
私が本当に追い求めている自分の姿はどこにあるのか。

結果、
「大学でもう一度勉強したい」
「いくつか拠点を持つか、転々としながら仕事がしたい」
だった。

これを両立できたらめっちゃ理想。
そのために、「転々として勉強しながらでもある程度稼げる手段を増やしたいぜ!」というのが私の奥底にあった願望だった。


私の親類には割とそういう人が多い。
地元に留まる人は少なく、大体みんな一度都会に出てそのままそこで仕事をするか、各地を転々とするパターン。
実際に大学に再び入学した叔母もいる。
かと思えば、どこかの地に根をおろしてスナックを経営するママも数人いたり、行方が分からない人も数名いる←(笑)

先日祖母の米寿のお祝いがあり、日本全国から近しい親戚が集まった。
祖母の子ども、孫だけでも、鹿児島、徳島、大阪、東京、群馬、福島と、各地に散らばっている。
そんな親類が集まるなんて、「出雲大社みたいなおばあちゃんだね」とナイスなコメントもいただいたりした。

私はといえば、今暮らす県に移住してきて11年になった。
10年を過ぎるというのは私にとって結構大きな区切りで、人生でいちばん長い時間を過ごした東京に住んでいた期間を超えたことになる。
すっかりこの地の人間になったなぁと実感する反面、何かが疼きだす感覚がある。

親の都合で生活環境を変えざるをえなかった子ども時代。
その後都内に出て、大学を卒業して、仕事をして、結婚。
第一子を出産後、夫の希望で夫の地元に移住。
もちろんすべては自分で選択してきたものの積み重ねではあるのだけれど、
最終的には自分の感覚でその時心地良いと思える場所に身を置きたい、という野望がある。
申し訳ないが、私には地元や実家を死守する概念がない。

大学に再入学して勉強したい、というのは割と以前から考えていて色々調べている。
大学で勉強する=仕事に活かせ!みたいな暗黙のプレッシャーが結構あると思うのだが、そこは完全に無視してただただ環境経済学や社会学を研究したい。
私はやっぱり「学ぶこと」=「新たな価値観や捉え方をインプットすること」が好きなんだなぁと実感している。

何事にも偏りたくないし、全ての事象を決めつけたくないし、いくつになっても選択肢を狭めたくない。
そういうことを強いる人や環境からは距離を置きたいし、そんなことに構っている暇はない。
そのために暮らし、働き、学んでいたい。
これが私の答えだった。

これを実現できたら、おそらく死ぬときに
「ああ、何にも答えなんて出なかったし、分からなかったな。うん、幸せ」
って言えるのだと思っている。


⋯とはいえ、まだ子どもは小さいし、学ぶことはお金や時間が必要なので、さてどうするか。と言う感じなのだが、
夢を語ることは自由だし、語っているだけでも楽しいのである。

縛りなしでの、40歳からのわたしの夢。
I Have A  Dream.
マーティン・ルーサー・キング・ジュニアの伝説的なスピーチから、タイトルをいただいた。

みんなの夢も、ぜひ聞かせてほしい。





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