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日本のアロマテラピー?香道で聞香を体験するの巻

(この記事はアメブロから移行したものです)

今日は最近体験した香道の聞香についてお話したいと思います。

私は、去年からアロマテラピーを学びはじめ、それをきっかけに日本にも香道とよばれるものがあると知りました!

茶道とか華道はよく聞くけど、香道ってなかなか聞かないのではないでしょうか?

私はアロマを学ぶまで知らなかったです!

そこで、日本の香道を体験しに、京都の丸太町近くにある山田松香木店さんにお邪魔しました。

京都の丸太町近くにある山田松香木店

だいたいお店の10m付近からなんだかお香のいい香りが漂ってきました。

中にお邪魔すると、木の温かみを感じる店内で、たくさんのにおい袋や、お香、お焼香などの商品がきれいに陳列されていて、洗練さを感じます。

体験の受付を済ませて、少し時間があったので、店内を見させていただきました。

私が気になったのは、壁一面に薬箱の棚があり、多種多様のお香が入れられていていたことです。

写真はNGだったので、残念ながら撮影できなかったのですが、イメージでいうと千と千尋の神隠しにでてくる、かまじいの背後にある棚です!わかりますかね? 

いろんな種類があって見ているだけでワクワクしてしまいました。

さてさて、いよいよ聞香の体験です。

今回予約したのは、源氏香の体験で、約1時間コースで1800円(2018年当時)でした。

お店の方が案内してくださったのは、店内奥にあるドアから出て別の建物に入り、その地下でした。

香道に関わる様々な道具などが展示されていて、静かでとても落ち着く空間でした。

そちらで渡された札と同じ席に着席します。その札もいろはにほへと式で日本文化を感じます。

始めに香道の説明があり、今回行う聞香の説明をしていただきました。

いただいたプリントの中から説明の一部を抜粋します。

~香道では香りを「嗅ぐ」とは言わず、「聞く」と表現します。

自然の世界かえあの贈り物である香木の神秘的な香りを愛で、文字通り「聞く」ように静かに心を傾けていくのです。~

どうですか?

すごく優雅で繊細で美しい表現ですね!

香道は室町時代に成立しました。足利義政が造営した東山山荘には様々な文化人が集い、その中の一人である、三条西実隆は「御家流」の開祖として知られています。その実隆とともに聞香に造詣の深かった志野宗信が「志野流」をつくりました。現在もこの二派は継承されています。

さて早速実践ですが、この聞香というのはゲームのようなもので、今回この源氏香では5種類の香りを聞いて、全て香りが違うのであれば縦線を五本書いて、もし一番目と二番目の香りが同じであれば五本書いた縦線の右から一番目と二番目を横線でつなぐといったようにします。

なかなか説明が難しいですが、今回この源氏香は52の組み合わせができるので、どの組み合わせかを当てるゲームです。

先ず、お店の方がお香をたく香炉を作法に従って作っていただき、その香炉を時計周りに回していきます。一人三回香りを聞いたら次の人へ渡していきます。

私は香りって結構違いがはっきりわかるかなと思っていたのですが、とっても微妙な違いで、え?すべて同じじゃない?と思えるほど似ています。もちろん同じという場合もあるので、微妙な違いを感じて分けていくのです。

私は写真のように、1,2,5番が同じで3,4が同じという答えを出したので総角という名前がついています。

答えを出すときに、記紙という小さい紙があるので、そこに答えをかいて、表に名前を書くのですが、女性は子と濁音を取ったひらがなを書くということでした。 たとえば、じゅんこさんでしたら、しゅんとなります。

「あいこ」さんは「あい」になります。

どこにどう書くかという決まりはここには書きませんが、決まり事や作法はたくさんございます!

最後に答え合わせをしていきます。今回参加者は全員不正解でした><今回は東屋が正解でした!1,4,5が同じで2,3が異なる香りでした。

とっても微細なにおいも聞き分けて香りを当てるゲーム。

室町時代の貴族たちは優雅な遊びをしていたもんだなーと感じました。

香道は貴族の遊びとして発達していったかもしれませんが、自分自身の感覚を研ぎ澄まして、香りを聞くという時間は、今ここに集中する瞑想にもつながり、とても心が豊かになる行法だと感じました。

香りを聞く時間を瞑想のルーティーンに取り入れていきたいと思います。

皆様もご興味のある方は是非聞香体験してみてくださいね!


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