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特務機関ネルフって、ITベンチャーっぽいよね

新世紀エヴァンゲリオンの新劇場版の公開が近いので、15年ぶりくらいに新劇場版の序を見直した。
見ているうちに、あれ、特務機関ネルフってITベンチャーっぽくない?って思ったら、そうにしか見えなくなってきた。

碇シンジ
なんとなく楽に生きたいと思って、ネットで検索して1番上にでてきたプログラミングスクールを最近卒業し、客先常駐派遣企業からネルフ本部に派遣されてきた。
エヴァのシンジ君は驚異的な特性によりなんだかんだ周りから大事にされているが、現実だと1回目逃げ出したあと退職願をだすことになる。

初号機
社運を賭けて開発されたシステムだが、一回もまともに動いたことも、テストも通ったこともない。
時折暴走し、ヘルスチェックツールが真っ赤に染まる。

碇ゲンドウ
取締役社長CEO。CFOである冬月とよくつるんでいる。
社員からは何をやっているかわからず、いつも遊んでいるように思われるが、裏では計画作りやVCとの折衝に明け暮れて結構大変。
かと思いきや、社員の若い子に手を出そうとしたりする。

葛城ミサト
プロジェクトマネージャー。入社当初は頼りになるが、徐々に「この人大丈夫かな?」と心配になってくる。
苦心して決めた判断が上の謎の意思で覆されることがあったり、下からは色々不満が漏れたりして、中間管理職的な苦労がある。
トラブルが起こると楽しくなるタイプ、ベンチャー企業がある程度大きくなると、また別のベンチャー企業に転職していく。

メンタル病んでヤバイ状況にあるメンバーに、「信じて託すべきです」っていうプロジェクトマネジャーイヤだなあ。
そして、「任せる、好きにしろ」って責任押しつける社長ってイヤだなあ。

ゼーレ
ベンチャー企業に出資する投資会社、ベンチャーキャピタル。
出資先である特務機関ネルフを裏でコントロールする存在。
だが、往々にして出資先に裏切られる。
「すべてはゼーレのシナリオ通り」

綾波レイ
新入社員が話しかけても無視するタイプの先輩。
こういう先輩が隣の席になると、何も聞けなくて一気にツラくなる。
相田ケンスケタイプが隣の席になると、色々救われる。相田ケンスケもネルフに入社して欲しかった。

赤木リツコ
エンジニアのトップ、色々知っているし優しいが、何を考えているかわからない。あと超激務でよく床に転がって寝てる。

新劇場版
転職先、次こそはうまくいくと思ってる。

アニメ版ラスト
働いているときは精神崩壊するまで激詰めしてくるのに、退職するときはみんな「おめでとう」って優しいのなんでなんだ。


大抵激務だし、色々問題は抱えているけど、こういう成長まっただ中のベンチャーって楽しいんですよね。僕もまたあの感じ味わいたい。当時はキツかったけど。
実際にヤシマ作戦みたいな一点突破型フルベットのイベントは結構起きるし、一回失敗しても謎の資金で勝利できたりする。
ベンチャー企業に就職したい大学生には、新世紀エヴァンゲリオン序をお勧めしたい。

投げ銭いただいたので、本を読み終わるまでサポート募集は休止します。