私は、発達性トラウマ障害の特性としてずっと衝動性に悩まされてきた。

急に飛び降りたくなって高速道路を下が走る歩道橋から飛び降りようとしたし、腕を切りたくなったら考える隙もなく切った。お腹を切ったらどんな風になるのかと思ったら包丁でお腹を刺した。

こうして理性を持ち、考えることを知らずに生きてきた私だったが、最近そういった行動がめっきり減っているのだ。それを自分なりに分析してみた。

私は行動力と衝動性は紙一重だと思っている。衝動性というのは悪い結果になってしまうかもしれない行動をあまり深く考えずに行ってしまうこと。行動力というのは自ら考えたことを実行に移せる力のこと。そして衝動性と行動力の間には「意志のない行動力」というものがあると感じている。この、意志のない行動力というのは「衝動的にプラスの行動をすること。」

私はずっと衝動性が行動力に変わることを目指していたのだけれどやっとそれが出来るようになったみたいなんです。衝動的に自分を、人を傷つける代わりに衝動的に良いことを実行する。バンジージャンプの３、２、１、の２で飛び立つようなもの。そう、ちょっとまだ危なっかしいのですが準備ができた状態で飛び立っているのだからギリギリオッケーです。「意志のない行動力」が使えるようになったおかげで私は自分の絵を飾って欲しいと思ったその日に絵をまとめて、スッピンボロ布を着飾って大手コーヒーチェーンのお店に絵を持ち込み、プレゼンをして特別に飾っていただけることになりました。

そして私の絵の飾られる期間が終わったら同じように障害を持ちながらも社会に表現する場のなかった方たちの大きな一歩に関わらせてもらうべくコーディネーターとしてアーティストさんを発掘したり、大手コーヒーメーカーさんとアーティストさんを繋いだりレイアウトを決めたり、、、関わらせてもらえることになりました。これは間違いなくプラスの衝動性＝意志のない行動力の賜物です。

発達障害や発達性トラウマ障害などで衝動性に悩んでいる人はまず、意志のない行動力を身に付けることを目指して頑張って欲しいなと思います。そして健常者の方も一歩踏み出せない時は、逆に衝動性を意識してバンジージャンプの３で飛ぶような気持ちで一歩踏み出してみて欲しいと思います。

ちなみにここ最近の私の行動のほぼ全ては意志のない行動力です。それはさすがに書いていてまずいと思いました。おかげで最近の周りからの褒め言葉は大体「行動力あるね〜」です。ではまた！！

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