見出し画像

わたしが足繁く通うお店・札幌の洋食屋さんマーシュ亭さん

本当は週に4日くらい行きたいのですが、仕事が忙しいのと行けばいくほど太ってしまうので我慢しています。

マーシュ亭さんはシェフとヨーコさんのお二人で切り盛りしています。小さいお店でいつでも満員です。

夜は18時開店なのですが、新札幌17:20の地下鉄に乗って開店20分前に並ばないと一巡目に入れないのです。仕事を17時に終わらせなければならないのです。しっかり作られた洋食ってもうなかなか食べられないでしょ。以前銀座の有名店でオムライスを食べて腹が立ってそのまま次の店に行ったワガママかつ大きい胃袋のわたしにとっては飛行機に乗らずにこんな美味しいものが食べられるなんて幸せ。

ここは待ち合わせはできません。全員が揃ってからテーブルに着席するという習わしなので、先に来た人が席を確保することはできませんので注意してくださいね。

マーシュ亭さんの看板メニューは多分ハンバーグやカツカレーなのだと思うのですが、胃袋の大きい方にはスパカツもお勧めです。(どのメニューもボリュームがありますが)ミートソーススパゲティにポークカツが載っています。重量級です。日替わりでお勧めメニューもあります。昨日が厚切り豚ロースステーキエシャロットとシェリービネガーのソース1500円。+200円でご飯と豚汁がつきます。

シェフは多分わたしより若い50代の始めだと思うのですが、毎日マラソンをする脅威の体力の持ち主です。ヨーコさんはきっと女子高生の頃は陸奥A子さんのような方だったのでしょう。ほっそりしています。

シェフの背後にはもう現存していない昭和の男の子の背後霊が視えます。東京の出身だそうです。ヤンチャな少年時代から厳しい修行を耐えて現在に至るなのだと思うのです。後輩(と思われる)方が来店した時の「よ!頑張ってるか?ん?相談がある?いつでも乗るぞ。金の相談以外はな!ハハハハ!」と笑う姿はわたしが子供の頃にいた大人みたいでなんだかほんわかします。こういう時に人は「ほっこりした」というのでしょうか。使い古されて嫌いな言い回しなんですけどね。

ハイティーンブギの翔君が桃子とお店を出したらこうなるというスピンオフっていうんですか。暴走族を辞めて堅気になった30年後の姿です。

わたしに海外育ちで昭和の日本の風俗や早逝したお父さんの思い出を知らない姪っ子がいたら連れて行きたい。(そんなのいないけど)

「マリー(想像上の姪っ子の名前)あなたのパパもこんな人だったのよ。先輩を敬い後輩を可愛がっていたのよ。バイクの事故で死んじゃったけどね。あなたがお腹にいるときにママは本国に帰ったのでパパの思い出もないけれどもパパが生きていたらきっと洋食屋さんに行ってハンバーグを食べたと思うわ」と、オーダーを待つ間に妄想が広がります。

日替わりのお勧めメニューを食べ始めるともう外は行列が出来ています。そ、ここはさっさと食べてさっさと帰るお店なので妄想はやめて黙々と食べます。あまりに足繫く通うのでお客様にも顔を憶えられてしまい「この間も来ていましたよね」と声をかけられて恥ずかしいです。順番待ちでおしゃべりをしたらわたしの分も支払ってくれる爽やかな青年もいました。令和だけどこの店の持つ昭和の力が客の人情を呼び起こすのかもしれません。

お支払いは現金のみなのでヨーコさんの両替の手間を省くために小銭を用意してから行きます。海軍カレー(トンカツなどが載らないカレー)が850円なので50円玉も複数枚準備してから行きます。

昨日は先のお客様が小銭でお支払いをしてからわたしを見て「いつも小銭で払っていますよね」と仰いました。大食いで派手な小銭オバサンと認識されているのだな。と少し恥ずかしかったです。

いつか斉藤ひとりさんのように爪楊枝を咥えながら「旨かったよ。あ、釣りはいらない」と1万円札をパッと置いて帰れるように出世したいものだわと思います。その日まで待っていてね。

洋食マーシュ亭さんは札幌市中央区大通り東2丁目5-1

日曜日が定休日でランチは12:00~ディナーは18:00~

画像1


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?