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#11|現場9〜12日目(残り8日)

こんにちは、みささぎ・松本です。

旭川で製作している大量の家具が完成し、発送の準備に入るとの連絡がありました。

今回、各自が使われる「デスク+パーティション+収納」のセットがかなりの台数があります。そのままだと輸送かさが大きすぎること、搬入も大変なことから、現場組立とするためラメロ社のPシステムを工場側から提案して下さいました。

写真はモックアップですが、死角になっている面側に六角レンチが入る小穴があり、そこを廻すと鎌が出てジョイントできるようになっています。それだけだと遊びがあるので、天板を桟に対して裏からビス留めすることでガッチリ固定されます。(なのでインパクトさえあれば、DIYでばらせます。)

ひとつ工場で仮組みされたセットの写真がこちら(これはH1200版)。

サイド棚は脱着可能。なんでもないように見えますが、細かい所まで前田さん井口さんと、ミリ単位で詰めに詰めて出来上がった賜物です。

足下に見える小さな出っ張りは小口埋込のアジャスターで、Pシステムと同じ六角レンチを横から廻すことで高さを調整できます。

出撃を待つモビルスーツのように、ずらっと並ぶ箱組み家具たち(これでも一部)。壮観。

*  *

床の断熱部分詳細

既存OAフロアに合わせてフェノールフォームt25+調整ベニヤt4をスラブへ振動ドリルでビス打ち固定し、必要なところだけ断熱材に溝を切って配線確保しています。計算通り高さがぴったり。すばらしい。

壁面一部塗装部分の色決め

ホワイトボード同色としていたところを、「もう少し色がある方がいい」ということから微妙な色合いで塗りサンプル作ってもらい検討。塗料メーカーから指定色塗料を取る時間がなかったそうで、自力調色?ゆえか指定色番号と日塗工チップとも色が違う複雑な状況。。。工期がないので仕方なく、現物で決める。

棚受柱を底目地として、合板の歩留まりがなるべく良いように割付けてます

既存排煙窓オペレーターに合わせ、大工さんがぴったり抜いてくれていてすばらしい。

窓際部分は今日でほぼ天井吸音板(3Fホール同様、音響的に気持ち配慮)も張り終わり、空調も既存位置に吊り込み直し完了。後は塗装のみ。

2Fロビーの奥も断熱と仕上げ完了し、後は机天板とカーペットがくれば完成。元々あった窓からの横から差し込む光がきれい。

1Fも断熱腰壁のLGS下地を仮組み中。

外側が殺しとなるため、先に外部側を仕上げてから建て起こして取付予定。
西側はRC躯体にStパイプで固定、東側はL字型に廻る腰壁で固定。

中央は既存ガラスマリオンからSt.PLt2で作ったガラスカバーを既存下枠に溶接し左右から来るLGSと固定することで水平力に抵抗するようにしています。

片持ちとなる鉛直荷重にはt9のフラットバー金物(に、念を入れて三角まで入れてくれた)を埋込天板を支持しています。かなりガッチリ。

ガレージは仕上げの塗装中

塗装屋さん曰く、下地のケイカル板は塗料の吸い込みが激しいので、目地から塗らずに、まず大きく塗って染みこませてから、後で目地を塗っていかないと、目地刷毛跡が残ってしまうそう。なるほど。

未決定事項検討や現場質疑応答もほぼ終わり、後は出来上がっていくのをチェックするのみ。あとは設計者としては一番楽しい(施工者としては最も大変な)時間です。今の所全て工程通りですが、気を引き締めて参ります。

・設計監理:みささぎ一級建築士事務所 / 松本崇
・施工:大登建設株式会社 / 寺嶋孝昭、辻川孝夫、金城定男
・家具:LLAMA FACTORY / 秋友政宗
    株式会社キクスイ / 河俣茂幸、管純子、高階大作

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