guesthouse Nafsha 準備してます

コロナの最中、私たちのゲストハウス準備にも影響があるのではないか…と思いつつ、今のところさほど大きな影響はありません(まだ開業してないからね)。なので、相変わらずゆっくりじわじわ進めています。

水回りリノベーションが今年のはじめに終わり、いよいよ次はメインとなる客室とリビング、キッチンそしてエクステリアに着手。
一回目のリノベーションを経て、素人ながらに沢山のことを考えさせられました。
ひと言で言うと「建築って分かりづらいなあ」ということ。

もちろん人が住む「建物」をつくるわけだから、そんな簡単にいくはずはありません。考えるべきことも関わる専門家の種類も多い。でも、だから分かりづらい。だから数日で建てられてしまう「一夜城」のような大手ハウスメーカーの家が売れる。
もちろん難しいことを考えないで済む分、「○○ハウス」のようなクイック&そこそこのクオリティの家は、忙しい現代人にとって適当な解決策かもしれません。でも一方で「家ってそんなに簡単に建てていいの?」という疑問もぬぐい切れないのが本音。複雑すぎるのとシンプルすぎるのと。なんかもっとしっくりくるやり方って、ないものか...と思っています。

わたしたちのゲストハウスは、築40年程度の二階建て一軒家をリフォームしてつくっています。建築業界とは全く無縁の夫婦が「リフォーム」という七面倒くさいプロジェクトにトライしているので、色々とスムーズにはいきません。
だけどこの「七面倒くささ」に、とても大切なエッセンスが含まれている気もしています(というかそう信じたい)。

業界への疑問はさておき、第二弾となるリノベーションは、なんとわたし(妻・美郷)がずっと素敵だと思っていた作家のyashuさんにお願いすることとなりました。
地元の家具・住宅メーカーでの働いた後、木工作家として独立されたyashuさんは、木の端材などを利用してとても繊細な花器をつくっています。
ひょんなことからご縁があって、あれよあれよと言う間に今回のリノベーションをご担当いただけることになりました(奇跡!)。

今回のリノベーションは、「テーブルの天板」からはじめます。

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・・・分かってます。建築の知識のある方から見たら、「めっちゃ無駄発生しそうやん」という工程だということは。
でも、そこからはじめます。
yashuさんの命を感じる小さな花器が活きる空間を目指したいのです。
わたしたちがつくりたいのは、息づかいのある生きた「空間」。なので自分にはこのやり方がとてもしっくりきているし、正直、どんな専門家のありがたい助言よりずっとイメ―ジしやすいんですよね。たぶんこれが、わたしたちなりの建築への回答かなって。

木のことに詳しいyashuさんと、この1か月をかけて天板とそれに合わせたフローリングの素材を選定しました。テーブルと床が決まったので、それに合わせて壁材をセレクトします。

ひとつひとつ、時間はかかるかもしれないけれど、丁寧に。
今まで「そんなこと」と軽くあしらわれてきた、ささやかだけど欠くことのでいない選択肢を拾い上げながら。
世界中の人たちが今向き合わざるを得ない「どう生きるか」というテーマに対して、これまでと変わらず、わたしたちらしく向き合っていこうと思います。

つづく。

*guesthouse Nafsha*
オーナー 美郷


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