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淑女のゴルフを目指して/「私の全英」への道〜全英第3日目

EDENコース午後5時40分

午後6時前でこの明るさ

さあ、私のスコットランド セント・アンドリュースで初めてのフルコース(フランス料理ではない)18ホールプレイが始まります。
「女性向き」とか「それほど難しくない」と言われるEDENコースでさえ、1914年開場。「名探偵ポアロ」の頃です(笑)。ああいうスタイルの女性がプレイしていたんだなあと思います。

EDENコースのクラブハウス
この時はお天気良かったんだけど…

ヤーデージブック

これをじっくり見れたのは前半だけだった

よくプロゴルファーが試合で見たり書き込んだりしてるヤーデージブック。
実は、私は日本の自分が良く行くゴルフ場のコースは、手作りしていました。
ゴルフ場のホームページやShotnaviなどでホール毎の図を印刷して、それをA4コピー用紙を4つ折りにしたものが1ページになるように貼り付けて、ホッチキスでとめて出来上がり。
余白に結果を書いておくと、次回ラウンドしたときにとても参考になります。たとえばPar3で、「5I on」(5番アイアンでグリーンに乗った)とか。

だから、こんなきれいなヤーデージブックを手に入れたのは初めてです。
きれいすぎて書き込めない(笑)。

というか、書き込む余裕がなかったんです。

ここはリンクスだった!

3~4ホール過ぎたあたりから雲行きが怪しくなってきました。
ポツポツ雨が降り出します。

ロンドンではサーっと降って止む雨がほとんどでしたが、スコットランドに入ってからは毎日、午後になると少し長い時間、しっかり降る感じで傘も必要だし、セント・アンドリュースは海沿いの町なので、雨風がきつく感じます。

前半が終わって折り返す頃には、レインウエアを着てプレイするぐらいになっていて、かなり激しい雨になってきました。

同伴者の友人夫婦は、ここまですでにいろいろなゴルフ場でプレイしてきたこともあって、雨が激しくなってきたところでプレイを中止しました。

私は「ここで最後までやらないと日本に帰れない!」(ちょっと大袈裟)という気持ちになっていました。
オールドコースでプレイできず、セント・アンドリュースで18ホール回れなければ、練習につきあい送り出してくれた家族になんて言うんだ!と、レインキャップのつばからポタポタと雫を落としながら、必死でパッテイングしました。

そんな私を友人夫婦は黙って見守り最後までつきあってくれました。大雨の中、そのままクラブハウスへ急いで帰りたいところだと思います。
厚い雲と日暮れが近づくせいか、気温も下がってきます。
きっと、プレイしないほうが寒かったに違いありません。

最後までやり抜いた

今、コースを思い出そうとしても、濡れた芝の地面と、雨の中で遠くにぼんやり見えるグリーンの赤い旗しか思い出せません。
ラウンドの条件としてはぜんぜん良くないのに、今までのゴルフの中でたぶん一番集中してた時間だったような気がします。

後半、豪雨の中、2連続パー!
濡れたあと乾いたらこうなった

18ホール、最後までプレイして感無量というよりも、「早く部屋に戻ってカップ麺食べたい!」という気持ちが先走ってました(笑)。

私、海外旅行に行くときは必ず非常食用にどら焼きのような食べ応えのある和菓子とインスタントだしのカップ麺(どん兵衛みたいな)を持っていくようにしています。
欲張って観光の時間が押して、レストランに食事にいく時間も元気も無くなったとき、ホテルの部屋で食べる甘い和菓子や暖かいうどんは最高です。
だいたい、消費する機会が起こるのですが、もし帰国日まで残ってしまっても、ホテルの人にお土産代わりにプレゼントしたりして消費できます。

オールドコースホテルのちょっとゴージャスなお部屋で、暖かい湯舟に入ったあと、どん兵衛を食べました。私のどん兵衛史上、最もおいしい、そして忘れられないどん兵衛になりました。


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