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淑女のゴルフを目指して/「私の全英」への道〜オールドコースは全て海沿いというわけではない

セント・アンドリュースというところ

イギリス王室のウィリアム皇太子がキャサリン妃と出会ったセント・アンドリュース大学で有名なところです。
私の「全英第2日目」の前に、この町にあるセント・アンドリュース リンクスという場所についてお話します。

オールドコースホテルの窓から
手前がオールドコース
海まで結構距離あり

上の写真がオールドコースホテルから眼下のオールドコースを見た写真です。向こうまでオールドコースなのかと思っていたらどうも違うみたいです。

オフィシャルマップ

このオフィシャルマップはセント・アンドリュース リンクスというオールドコースを含めたこの地区の7つのコースを管理している団体が発行している無料のマップです。

この写真の左端下から四分の一ぐらいの位置に
オールドコースホテルがある

つまり、私のいるオールドコースホテルから見ると、オールドコース(1552
年)があって、ニューコース(1895年)があって、その向こうにあるジュビリーコース(1897年)が海沿いという感じです。
オールドコースは折り返しの8、9、10ホールが海沿いに近い感じでしょうか。

管理されている7つのコース
一般人(ゴルフを予約していない人)も通る道からの写真
(この芝はもうオールドコース内)
ボールに注意!の看板

トーナメント仕様になれば、もう少し隣のコースとの間の植栽も大きくなってくるのかもしれませんが、そうでなければこの通り、見晴らしがいいコースで、折り返しの隣接ホールとの境も明確に存在しないホールが多いです。

ゴルフをしない人も通ることができる道がすぐ横を通っていて、とても開放的です。家族でここに来て男性陣がオールドコースでプレイして、最後のホールでプレイしていない家族がそばの道から駆け寄って記念写真を撮っている光景も見かけました。

リンクスとは?

リンクスとは、地形を活かしたというだけでは認められません。リンクスと言われるためには、以下の10の条件を満たさなければいけません。
・海沿いにあること
・土壌が砂質で排水がいいこと
・自然の地形を生かしていること。
・自然にできたコブや傾斜を人工的に平らにしていないこと
・ラフには海岸特有の自然の植物があること
・バンカーが数多くあり、ほとんどが小さくて深いこと(砂が風に飛ばされることを防ぐため)
・フェアウェイに散水をしないか、しても稀なこと
・立木がないか、あっても非常に少ないこと
・コースが真っすぐレイアウトされ、イン・アウトが折り返しになっていること
出典:Golf Digest TV

”GOLFAVO"より

これを読んで、私「ほんまに~?」ってちょっと思いました。
海沿いって、どこまでが海沿いというのか。海岸線から何メートル以内?
(よくマンションの広告とかで「〇〇代官山」とかあるみたいな)

ただ、このセント・アンドリュース リンクスが管理しているゴルフコースは、ホール間だけでなくコースとコースの間も立木や障害物になるようなものがほとんどないので、海風は、海に直面しているジュビリーコースも一番内側のバルゴーブコースも若干の強弱だけでそれほど変わらないでしょう。

ゴルフをやっていると「リンクス」ってよく聞く言葉です。「こないだ、リンクスでやってきてねぇー」なんて、ちょっと自慢気な感じで。だけれど、「それがなんぼのもんやねん!」(関西弁)。
確かに、海風、深いバンカー、コブなど難易度は高いでしょう。でも、日本のほとんどのコースはアップダウンがあって、ひとつのホールの中でもかなりの高低差があるところも多いです。
打ち上げ、打ち下ろし。極寒に猛暑。そういうところで日本のゴルファーは一生懸命ゴルフやってるんだ!リンクス、なんぼのもんやねん!と自分を鼓舞して、ビビる気持ちを抑えてセント・アンドリュースというリンクス・ゴルフに立ち向かう私でした。


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