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成人男性がウサ耳つけて踊ることになった話

こんにちは。
ホリプロインターナショナルの「向かい風とたんぽぽの綿毛コンボ」こと実島大喜です。

今回は4/18に開催されたホリプロインターナショナル主催のアニソン歌唱イベント「アニソンニバンvol.3」で成人男性がウサ耳、ないしはクマ耳をつけて踊ることになった話です。
元々はイベント全体の内容で書きたかったのですが、想像の数倍長くなりそうだったので一部抜粋した話になります。

えぇ、大変でした。

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そもそも、「アニソンニバン」とは。
ざっくばらんに説明しますと、事務所の先輩方がかつて行っていた「アニソンイチバン」を次世代が新しく受け継いだアニソン歌唱イベントです。第一回が夏に行われ、第二回が去年の末、そして第三回が今年の春というわけですね。

そしてvol.3の参加メンバー紹介を簡単にご紹介いたします。

・松永あかねさん
今回のリーダーであり大将であり番長。
絵がめちゃくちゃ上手い。
出演者の中でもダントツで人気があり大看板。
Sっ気が強いからかファンはMっ気の強い紳士淑女の皆様が多く、やりとりを見ているのが非常に面白い。
意外とスマホの保護フィルムに気泡が入ってても気にしないタイプ。

・仲谷涼
自分を除くもう一人の男メンバー。
付き合いはメンバー内でも一番長い。
背が高くて落ち着いた雰囲気もあるThe・良い男。(女子ってみんなこういう男子が好きなんでしょ!ンキッ!)
特撮系の話も出来るしツッコミも上手でプライベートな話も出来ちゃう関係。
今日も「誕生日おめでとう」を言うために会社で20分位待っていてくれたらしい。ったくも〜、可愛いやつめ〜!!

・滝澤嬉子
同期の一人。喋る言葉全ての語尾に「!!!」がついてる。
妹感強めで時々何を言ってるのかさっぱり分からなくなるのに妙にハキハキしていて面白い。
本番当日楽屋で蝶々結びが綺麗に出来なくてピーピー泣いていた。それを指摘すると「できるもん!!!」と言われる。
自分と西園に愛用している変な絵文字のスタンプをくれたことがある。

・西園飛鳥
もう一人の同期。偏差値1000万パワーで今回の元凶。
勉強のしすぎでどうかしてしまったのではないかという言動が多々見られるが、社会人としての部分はドッシリしてるのでシンプルにすごい。
年齢が一番近く、いじっても何かと俊敏に返してくれるが「大喜利上手いよね」と褒めると変な顔をする。

・清水詩音
今回初参加メンバーのひとり。
周りにいる数少ない同じ4月生まれ。
愛嬌を求肥で包んだような子で、一回も染めた事がない髪の毛のツヤがすんごい。
西園からチンピラみたいな絡みをされても上手くいなしてる光景をよく見かける。
個人的な琴線に触れる面白いことを言ってくるタイプで、コークオンの使い方が分からない。

・宮瀬愛華
彼女も初参加メンバーのひとり。
静岡から上京してきた驚きの18歳。
年齢を聞いただけで自分はチリになる。
所属したてかつ、周りが全員年上にも関わらず物怖じせず楽しくグイグイきてくれるコミュ力が高い子。
メンバー内唯一のきのこの里派で如何にきのこの里がたけのこの里に優っているかを演説していた。足元に選挙カーが見えた気がした。

・私(実島大喜)
アホアホの森からやってきた偏差値がモグラと一緒でどうしようもないやつ。
学生時代に深夜出勤早朝退勤のスパリゾート清掃バイトをしていた時、ストレスが一定数に達すると誰もいない岩盤浴で度々「ポホ‼︎」と奇声をあげていた。
腕の手術跡を撮った写真が「食事」として勝手にカテゴライズされており、恐らくiPhoneにエクレアの写真だと勘違いされてる。

以上が今回のアニソンニバンvol.3のメンバーである。

さて、ウサ耳をつけることになった元凶は上記のメンバー「西園飛鳥」である。
彼女は賢すぎて日頃ストレスが溜まっているのか、元々クレイジーな人間なのか定かではないが時々こういった奇行に走る。

それを身をもって感じたのはvol.2でのことだ。
西園、滝澤、実島のユニットで某忍者のたまごたちの学園生活を中心にしたコメディアニメの主題歌を歌うことになった際、
「クリスマスが近いからサンタの帽子を被って踊ろう。」と言い出したのだ。
忍者とサンタ帽という和洋折衷。
そりゃあ忍者も頭に頭巾みたいの被ってるけどさ、忍べんよそれじゃ。真っ赤かで先っちょにボンボンついてるもん。
さらには、両サイドの二人が迫り来る壁を押さえ合いつつ、センターが頭上にいる敵を銃で射抜いているみたいな奇怪なポーズを「どうしてもやりたい!!」という願望のパワーに気圧されて実際にやることにもなった。

本番になれば「楽しませるモード」に入れるので全力で遂行するし楽しかったのだが、次回への恐怖は心に残っていたのだ。

そしてvol.3の開催が決まり西園、仲谷(以下涼)、実島でのユニット曲が決まった。
曲は、某教育テレビ風の歌のお姉さんとお兄さんの表と裏の顔というコンセプト作品の主題歌。

この曲はそう、「西園飛鳥の推薦曲」

やられた。覚悟の時間である。

彼女の提案はこうだ。
・曲名に「体操」とある通り体操のフリがあるのでそれを歌いながらする。
・歌詞の中に「ウサギ」と「クマ」が出てくるので、男2人にはその動物の耳をつけてもらう。
・その道具は私が用意するね!
・頑張ろうね!✌︎😚

なぜ君は何もつけないのだ。

西園!!!!!

という事でウサギは実島、クマは涼が担当することになった。
生まれてこの方26年(4月29日で27年目になりました。)動物の耳をつけて踊る日がやってくるとは思ってもみなかった。

可愛すぎたらどうしよう。

耳が用意出来るのは本番当日で、リハーサルでは耳なしで踊りの方に力を入れた。
そして本番数日前、耳の件でユニット用のグループLINEにメッセージがきていた。
「2人がつける耳はこれで注文するね!異論がある場合は1分以内に返事してね!☆」

私はお風呂に入っていて、連絡に気づいた時はすでに数十分ほど経っていた。

頭脳派め。
そして私達に用意されていた耳がこれ。

ジェラ○ケっぽい
商品画像の切り取りが雑すぎる

そうきたか。西園飛鳥。

まさかのモフモフで毛羽立っているタイプ。
しかもウサギの方には蝶ネクタイと尻尾までついており、ここまでくるとバニーガールのスーツを着ていない方が違和感がある。

この商品を見つけた時のイタズラ小僧よろしく邪悪な笑みが容易く想像できる。
もしかすると両サイドにこれをつけた成人男性を従えて踊りたい趣味があるのかもしれない。流石インターナショナル、趣味のストライクゾーンの懐が深い。

元々はこれに、原作に寄せた衣装を着るという案もあったが、自分の左腕にある手術跡が見えたらみんなをビックリさせちゃう等の理由でなしとなった。

そして本番当日。
流石に蝶ネクタイと尻尾という刺激の強い物はつけなかったが、涼が尻尾の質感を気に入った様で楽屋でずっとニギニギしていた。

会場リハーサルの際今まで耳なしで練習してきただけに、耳ありで練習するとこれが意外と難しい。簡単にズリ落ちてしまうため、細かいバランス調整が必要とされてくる。頭の上に本を載せたまま歩く的なアレに近い。

なんとか感覚を掴み、本番での出番がやってきた。流れとしてはショートMCで西園がお客さんに向かって一緒に真似できる振り付けを教え、それが出来次第耳をつけて曲が始まる。

振り講座も終えて、いざ耳をつける。

さぁ、皆んなのリアクションはどうなるのか。
こればかりは想像ができない。
「おっほ〜!!⤴︎」なのか「おわぁあ!!」なのか「ヤバ...」なのか。

結果は、

「うぉいうぉいうぉおおおおおい!!!」

ありがとう皆んな。

皆んな優しいよ本当。嬉しかったよ。

ステージ上で全力で歌って踊る動物の耳をつけた成人男性とそれに満足げな主犯格を相手に、皆んなが一緒に踊ってくれたり声を出してくれるめちゃくちゃな状況。
非常に楽しい時間だった。

ちなみに、間奏の部分で西園が「音に合わせてここで私が変顔4連発するから一緒にやってね」という事前の打ち合わせがあった。
間奏に入るタイミングで(よし!ここで変顔がくるから...)と隣の西園に一瞬目を向けると、

彼女はステージ上をキャッキャと走り回り始めていた。

なんなんだ西園飛鳥!!

お前ってやつは!!!

聞いていないぞそんな話!!!

自分も涼も驚いたがこれはもう走らざるを得なくなる。間奏中ステージをグルグル走り回る展開になり、側から見れば架空の昔話みたいになっていた。
最後に全員で謎のポーズをバッチリ決めて終了した。

次に涼のソロ曲があったので、自分と西園は退場。裏に帰る間際にステージ上で涼と労いのハグをした。
「FOOOOO!!」という歓声と拍手の中、ウサギとクマが抱き合うという海外のpixiv絵師作品っぽさを残しつつ退場した。

もしもvol.4の開催が決まった場合、西園ワールドに巻き込まれるのは誰なのか楽しみである。

すでに嫌な予感はしているが...。

おわり

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