mamemiso

生きることは痛みを伴う。

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生きることは痛みを伴う。

最近の記事

救いようのない夜が 誰にも言えなかった痛みを連れてくる。 何も言わなければ、何も感じなければ 強くなれるのだろうか。 声を失くしてしまった時、 歪な音が喉から吐き出された。 伝えたい言葉が、どうしようもない想いが 喉を締め付ける感覚。 一年間、家族以外との接触は殆ど断たれた。 うまく話せるはずもない、 嫌でも自分と向き合わなきゃいけない、 誰が悪いわけでもない、 ぜんぶ分かってる。 やり場がない想いはすべて自分に向かった。 乗り越えたら強くなれた?むしろ逆で、 以前より弱く

    • いくつ夜を越えても 痛みは消えず 茹だるような人ごみに ただ立ち尽くす 曖昧になる輪郭が 色濃く映し出す 繰り返す朝を 君の声を 溶けあえぬ悲しみを刻む

      • 愛をもって傷つけたい。愛に傷つけられるならそれもまた生きるということなのかもしれない。

        • 味わい尽くしきれない不幸が、私を弱くする。

          ごめん、きっともう好きじゃない。笑うと見える八重歯も、目尻のシワも、もう好きじゃない。これは私のせい。嫌われたくなくて愛されたくて、顔色を伺い続ける事に疲れたよ。私だって自由でいたい。私を本気で必要としてくれる人のそばに居たい。君にとって何の為に必要なのか、考えてしまったから。

          ごめん、きっともう好きじゃない。笑うと見える八重歯も、目尻のシワも、もう好きじゃない。これは私のせい。嫌われたくなくて愛されたくて、顔色を伺い続ける事に疲れたよ。私だって自由でいたい。私を本気で必要としてくれる人のそばに居たい。君にとって何の為に必要なのか、考えてしまったから。

          時間

          声をあげなければ、 誰かのためにならなければ、 存在することの許されない私の世界で、 私はいつも不幸でいなければいけなかった。 幸せになってしまったら、 失う事が怖くて怖くてたまらない。 幸せになることが怖い私は、自分で バッドエンドを創造して ああ、やっぱり と、不幸である自分に酔いしれていた。 そろそろ、幸せになってもいいんじゃないのか。 何者にもなる必要は無い。私は私なんだ。 気がつけば時間だけ過ぎている。 私だけ取り残されていたみたいだ。

          わたしを証明する輪郭が夜に溶ける。 暗闇に手をのばしてみれば、 わたしと世界の境界線は よりいっそう曖昧になる。 在るようで、無い。 何者にもなれない私は、 朝が来れば輪郭を取り戻して 気味の悪い笑みを浮かべながら あまりにも鮮明な世界で生きる。 同じように笑い返す彼も 消えてしまった彼女も 膨れ上がった風船のようで いつか爆ぜてしまわぬようにと。 夜になれば みんな、とけてしまうのに

          角栓的心の整理法

          私の心の天井は、蜂の巣みたいに いくつもの穴があいている。 むにゅ、と穴からでてきた媚びをしゃきんと切り落とす。 切り落とされた媚びは、ボトンッと鈍い音を立てて ベルトコンベアーによって底に流し落とされてゆく。 すると二つとなりの穴から、虚栄心が、むにゅ。 しゃきんと切り落としては、底に流しを繰り返す。 あまりにも穴がつまってしまうと、絞りだす。 むにゅ、ボトンッ。 絞り出した穴は、空になるけれど またしばらくすれば、穴の奥から、ずずずと それがおりてくる。 流し落

          角栓的心の整理法

          y

          気づかないふりして 不自然に笑う声が響いて 嘘で固めた君に届けばいい 取り繕うように 甘い言葉を吐く醜い君なら 消えてしまえ すり減る余裕と 穿った心を 作り上げたのは 悔しくも君だから 消えてしまえ 本当の君すべて 嫌えないのは 優しい笑い声のせい

          それは誰の軸

          自分の軸を持ち続けることが大変だから 他人に委ねてしまった方が楽に生きられる。 しかし、これは軸を委ねた他人との関係が 順調にいっているときだけ上手に作用する。 一度、委ねた他人との関係に揺らぎが生じれば どうなってしまうのか、簡単に想像できる。 委ねた軸にも揺らぎが生じる。 そんな事を何度も繰り返すうちに、 私は私を見失う。 して、厄介な事に、軸を委ねたいタイプであった私は 何度も揺らぎ自分自身を見失ってきたわけだ。 なんともあほらしいが、少し考えてみると も

          それは誰の軸

          わたしにも、あなたにも羽が生えていなくてよかった。

          わたしにも、あなたにも羽が生えていなくてよかった。

          ある病気を治す時、その病気以外の諸症状が見過ごせない事と同様に、ひとつの問題・表象した感情のみ焦点を当て、対処するだけでは根本的な解決には至らない。表面的に解決した様に見せかけただけのそれは、またいずれぶり返すことになる。

          ある病気を治す時、その病気以外の諸症状が見過ごせない事と同様に、ひとつの問題・表象した感情のみ焦点を当て、対処するだけでは根本的な解決には至らない。表面的に解決した様に見せかけただけのそれは、またいずれぶり返すことになる。

          勿忘草

          来るはずのない人を待つこと 振り向いてはくれない人を待つこと そのこころには、いったいどれ程の 想いがあるのだろう。 知ってしまえば もう知らない顔ではいられないのだ。 例え進む先に光が見えないとしても あるはずのない光を求めてしまう。 一度その温もりを知ってしまえば もう、忘れることなどできないのだ。

          勿忘草

          うまくできれば、愛されると思ってた。 うまくできなきゃ、愛されないと思ってた。 ただこっちを向いて欲しかった。 もっと、かまってほしかった。 助けてほしかった時に、 気づいて優しく抱きしめてほしかった。 でもあの時は、他の兄弟のことや 自分の仕事や夫の事で大変だったよね。 どうしても、気にかけなきゃいけない 姉の事や、許容量を超える仕事と家事。 大変だったよね。 受け止めてくれた時は嬉しかったよ。 否定された時は、いっぱいいっぱいだった んだね。 今ならわかるよ。

          剥離

          自分にへばりついているもう一人の自分を 引き剥がす作業をしている。 この作業はかなりの痛みを伴う。 上手に引き剥がせれば良し、 頑固にへばりついていれば、無理矢理引き剥がす。 剥がしたばかりの傷口は、沢山の出血と 鋭い痛みに襲われる。 そして少しの風にも、何倍もの痛みが襲う。 ここで我慢が必要なんだ。 もう一度傷口をいじる必要は無い。 大丈夫、きっと今度こそ。

          あなたがいなきゃ生きていけない、じゃなくて。あなたがいなくても生きていけるけど、そこにあなたがいてくれたら嬉しい。と思えるようになったら、ようやく対等につきあえるのかもしれない。

          あなたがいなきゃ生きていけない、じゃなくて。あなたがいなくても生きていけるけど、そこにあなたがいてくれたら嬉しい。と思えるようになったら、ようやく対等につきあえるのかもしれない。