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小学一年生がつくる学童弁当

子育てが(も?)ちょっと変わっているらしい。ときどき書いてみようと思い立って筆を執った。正確には愛用の文字入力機器ポメラを開いた。

まずは味噌汁研究家らしく料理の話。どうぞお付き合いください。

小学校の春休みが始まった。学童のありがたさ!先生方、改めてありがとうございます。

コドモの通う学童では長期休暇中、事前申込制の給食がある。ありがたい!コドモは集団生活を始めて以来、給食というものが大好き。「学童の給食も食べたい」と言う。

給食を申し込むためにつくったわが家のルールがある。長期休暇中、週一回は自分でお弁当をつくること。給食食べたさなのか、土曜日の弁当づくりを少しずつやってきて自信があったのか、「いいよ!そうする」と即答だった。

このルールの背景には自立を仕向けたいわたしの考えがある。コドモに食事を与え続けるより、自ら食事の用意をできるようにさせることのほうが大事!段階的に経験と自信を積み重ねることが大事!

コドモに対してなるべく仕向けないように7年やってきた。そうは言ってもちょこちょこ例外はあって料理はそのひとつ。与える一方では「与えられて当たり前」になってしまう。だから与えられない機会を提供する。

できると信じて、本人の特性をふまえて、なるべく任せてスモールステップを踏んでいく。そのレールを敷いた。

春休み初日のお弁当づくりを紹介しよう。お弁当づくりはだいたい身についている状況。

「まずはごはんを炊いてね」とだけ伝える。始まらなくて進まない、ということがあるので・・・。コドモは手を洗い、冷蔵庫から洗い米を取り出す。「今日は何合?」と炊く量を確認して(日によるため)、同量の米と水を鍋に入れて火をつける。

その間に着替え。この日はあれこれ気になりながらでなかなか進まない。そうしているうちに台所から聞こえてくる音。「あ!吹きこぼれた」と慌てて消火。蒸らして(放置して)炊飯完了。

冷蔵庫にストックしてある「野菜の蒸し煮」と「ひよこ豆の水煮」でおかずづくり。これはわたしが週末に一週間分まとめて用意している。丸ごと蒸した人参を輪切りにして両面を焼く。醤油を垂らす。「人参ステーキいいにおい♪」とうれしそう。人参の横で温めたひよこ豆には残った醤油をからめたらしい。

お弁当用ストック

炊けたごはんはおにぎりに。練り梅、いわしの粉、粉チーズので三種つくっていた。完成したお弁当はこちら。

おにぎり、人参ステーキ、ひよこ豆

これを自分で包んで袋に入れて学童へ持っていった。素晴らしい♡

品数、レパートリー、栄養バランス、そういったものは重視していない。まずはとにかく
お腹を満たす!
あるものを活かす!
自分でできたと自信を持つ!

小学一年生、これで十分ではないでしょうか。

「もうちょっとタンパク源(豆、豆製品、肉、魚、卵)が多い方がいいかな?」など栄養のことは次の段階でいいと思っている。品数やレパートリーは本人が増やしたいなら増やしていけばいい。推奨する気はゼロ。

ちなみにこれをお手伝いとは呼んでいない。自分のことを自分でやる。ただそれだけ。家事の分担とも言える。コドモは父親のお弁当箱に人参ステーキとひよこ豆を入れて丼弁当を完成させていた。

さて、どんな感想と一緒に帰ってくるだろう。

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