最近の記事

「おくれ毛で風を切れ」

妻に連れられ高円寺を歩いていると、商店街のアーケードを抜けた当たりで唐突に「蟹ブックス」という看板が目に入った。 「蟹ブックス」……? 蟹ブックスってあれか!ちょっと前の採用ラジオで収録に使っていた独立系本屋さんの! デイリーポータルZのあゆみ展をやってるあの! こりゃ縁起がいいぞという気分で入店し古賀さんの「おくれ毛で風を切れ」を購入した。 古賀さんの日記は、前職で鬱々としていた時、ちょうど毎日更新をしていた時期だったので昼休みに読んでいた。 あの時は、なぜ見も知らぬ他人

    • ボードゲームとIQテストのあわい

      ボルダリングをしなくなって数年経ったボルダリングサークルに所属している。 私だけがボルダリングをしなくなったのではなく6人ほどいるボルダリングサークル全体でなんとなくボルダリングをしなくなった。きっかけはコロナとか色々あった気がするけど、まぁみんなそこまで情熱があってボルダリングをしていたわけでもないのでむべなるかなという感じだ。 とはいえサークルが消滅したわけでもなく、時々集まっては飲み会のようなことをしている。全員同世代で同じ業界の人間なので集まって話すとなんだかんだ雑談

      • 1/5日記 ファースト・カウ

        明日から仕事なので早起きしようと思い、結果11時くらいに起きる。 二度寝してしまう前に家を出ることでさらなる生活リズムの狂いを無理やり防いだ。 街の栄えてるほうに行き、一番大きい本屋さんに入り美術手帖を買う。目[mé]の特集で興味があったので手に取ってパラパラ読んでみるとメンバーが元wah docmentの人たちだということを知り驚いた。学生の頃かなり好きで、作品の映像などを見てはポ~っとしていたのを思い出す。アーティスト集団というよりは専門家の職能集団という感じらしい。

        • 1/3日記 低温調理の「変さ」とAirpodsProのケースに印字しておくべき文字列

          妻の実家から帰ってきて、今年初めて一人の家で寝た。 他人の意思が介在しない空間での生活は「じゃあ100%自分の意思で行動を決めているか?」と聞かれると全くそんなことは無く、むしろ誰かと生活しているときよりも自分の意思通りに行動できない気がする。 一人の暮らしはなんというか、とろみのついた濁流がゆ~っくりと流れながら空間を支配していてこの「流れ」に抗いきれないまま生活している。「本当はこうするのがいい」と思っているのに一人だと「ぬた~」っとしてしまう。 年末のボウリング大会

        「おくれ毛で風を切れ」

          アンスリウム・ベイチー生育メモ

          【分類】 植物界 被子植物門 単子葉類綱 オモダカ目 サトイモ科 アンスリウム属 【原産地】 原産地:西インド諸島~熱帯アメリカ(コロンビア・アンティオキア県) 原産地の気候:アンティオキアの年間平均気温は22℃程度、年間降水量が2600ミリメートル、熱帯雨林気候。一年を通して平均気温がほとんど変化せず「常春の街」と呼ばれる。 平均最低気温は最も寒い月で16.1℃。 平均最高気温は最も暑い月で30.5℃。 【備考】 【用土】 用土例1:水苔+赤玉土 用土例2:鉢底ネ

          アンスリウム・ベイチー生育メモ

          オペルクリカリア・パキプス生育メモ(編集中)

          【分類】 植物界 被子植物門 双子葉植物綱 ムクロジ目 ウルシ科 オペルクリカリア属 パキプス ワシントン条約附属書II掲載種 【原産地】 原産地:マダガスカル・トゥリアラ 原産地の気候:トゥリアラの年間平均気温は 24.3℃とやや暑く、年間降水量が 420ミリメートルと半乾燥性のステップ気候。晴れる日が多く マダガスカルでは「太陽の街」の別名がある。年間を通して強い南風が吹いている。 平均最低気温は最も寒い7月で14.4℃。 平均最高気温は最も暑い2月で32.0℃。

          オペルクリカリア・パキプス生育メモ(編集中)

          夢の中の私は私なのだろうか

          めずらしく「さっきまで夢の中にいた」という実感がある朝だった。 やがて霧散するであろう夢についてのいくつかの記憶の断片も、ある程度の大きさを保ったままだ。 朝の身支度を整えながら、そういう断片的な記憶が薄れていく感覚を楽しんでいるとふと思った。 夢の中の私は私なのだろうか。 夢の中で鏡を確認することはあまりない(覚えている限りでは) 大抵、夢は一人称視点で繰り広げられていくから、夢の中の自分がどんな顔をしているのかは分からない。 そして、夢の中の私は普段の私とはかけ離れた行動

          夢の中の私は私なのだろうか

          身内が癌になったとき一番最初に行くべきなのは「資格」の棚なのかもしれない。

          必要があり癌関連の本を探したのだけれども、本屋さんに行き健康や癌に関する棚を見るとあからさまに胡散臭げな本の魔窟と化していて眩暈がした。よしんばこの中に本当に信頼に値する本があったとしてもこの混沌の中から正しい本を選び取るのは不可能に思われた。 そもそも、治療をショートカットする裏技が知りたいわけでもないし、乾季に雨を降らせるおまじないが知りたいわけでもない。もっとこれからの判断のベースになるような体系的で正しい知識が欲しいのだ。 一旦癌の棚を離れ途方に暮れながらふらふら

          身内が癌になったとき一番最初に行くべきなのは「資格」の棚なのかもしれない。

          「退屈は犯罪です」にイラっとした理由

          ネットフリックスがちょっと前まで「退屈は犯罪です」というキャッチコピーで広告を打っていた。なんだかイラっとした。 ・自社サービスの良さを謳うのではなく、客の時間を貶す広告だからうっせぇバカと言いたくなる。 ・そもそも私の退屈はネットフリックスのコンテンツより尊いものである。 インパクトのあるキャッチコピーだけどこういうコピーは嫌だなと思う。

          「退屈は犯罪です」にイラっとした理由

          スパイスとしての代償

          ピスタチオを食べている。 ピスタチオの殻を外して食べる訳だが、この殻があまりにも「ちょうどいい」 バナナの皮や身の形が人間にとってあまりにも都合が良すぎるという話は聞いたことがあるが、ピスタチオは殻を外すという一手間がかかる分「都合がいい」とは違う。ただ腹を満たす目的というよりは時間を潰す目的で食べるとき、この一手間があまりにも丁度いいのだ。 これがクルミのように硬い殻だったらどうだろうか。専用の器具を使わないと花山薫でもない限りポリポリとは食べられないだろう。 逆に

          スパイスとしての代償