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みすゞのひとり旅 in 宮城 気仙沼




趣味、ひとり旅


ひとり旅、すきですか?
わたしは大好きです。

ふたり旅や複数人での旅が、「 誰かと楽しさを共有する時間 」であったら、ひとり旅は「 もう1人の自分と向き合って対話をする時間 」なのではないかと考えます。

日常的にどうしてもルーティン化されてしまう思考や行動が、旅をして非日常を味わい、普段使うことのない思考をすることで創造力も豊かになる。また、他者が居ない1人の環境であれば、心が動くような景色も自分の目にしか見えず、行動すべて常に自身に意識がいくので、行動力がつき、感受性もより豊かになると考えています。

わたしの場合、日本の気になる土地に行って、まちを散策しながらただただ歩き、その場所にいる人達に出会って言葉を交わしたり、見える景色を目に焼き付けたりしています。
忘れたくない光景や出来事は、写真や言葉で消化することで、その旅から得られる経験を自分を形成するひとつにしています。

旅を重ねるごとにオリジナルになっていく自分にとてもわくわくするし、それが生きていく上での糧みたいなものにもなっていて。そのわくわくは大切にしてあげたいし、自分をより良くする何かに繋げていきたいと思っています。



いざ、宮城へ参らん


最近の日本ひとり旅で印象的だった出来事は、大阪の西成の商店街にぽつんとある渋い喫茶店で、おじいちゃんマスターのつくるバナナジュースを飲んだら、とっっても美味しかったこと。向かいに座っていた大阪のおばちゃんたちの何気ない世間話さえも、ひとり旅をするわたしにとってはとても良いBGM。最高の空間でした。

西成のディープな喫茶店、コーヒーハウスドゥービー


そんな余談はさておき、
今回の日本ひとり旅の舞台は宮城県。
以前大学の個人研究で2度ほど1人で仙台へ行ったことがあるのですが、今回は仙台駅の街中から電車で3時間程離れた場所にある気仙沼へと向かいました。

仙台に行ったことがあるとは言えど、気仙沼は未開の土地。これからわたしにどんな出来事が待っているんだろう。胸を躍らせながら、夜行バスに乗って目的地へと向かいました。



サンマリン気仙沼ホテル観洋


無事に投宿。受付で渡された部屋のルームキーが、昭和好きの心をときめかせます。

ファミリーサイズの和室を独り占め。窓越しに気仙沼の海を眺めることができ、港町ならではの景色を一望できる贅沢なお部屋でした。



お夕食は19時から予約。三陸産鮑の陶版焼きや蛤、牡蠣、お造りなど東北・宮城の地元食材をふんだんに取り入れた海鮮御膳でした。お造りのお刺身たちはとろけるほど美味しい。港町生まれで魚が大好きなわたしにとって幸せの時間、海の幸に感謝です。お腹いっぱい。

この後、さらに様々な料理が運ばれてくる



夕食を終え、ひと息ついた後はお風呂に。天然温泉の大浴場・露天風呂があり、高濃度塩化物泉のため塩気のあるお湯らしく、肌に良い効果がありそう。

真ん中の池には金魚らしきものが泳いでいました

旅先での温泉っていいですよね。以前、ひとり旅で京都の東山方面を訪れた際に、宿近くにあった地元民が通うような渋い銭湯に行ったのですが、誰もいないサウナ内に流れるやしきたかじんの ♪ やっぱ好きやねん を聴きながら、なんだかとても感慨深い気持ちになったのを覚えています。
気仙沼の温泉も冷えた体がぽかぽかと温まり、大変いい湯でした。

お風呂から戻ると、お布団の準備をして下さっていました。
おやすみなさい。



寝過ごして残念ながら微妙に日の出は見えず

6:00起床。朝風呂をかまし、朝食を食べに会場へ。
ハーフバイキング形式となっており、お刺身はもちろんのこと、フカヒレのクラムチャウダー、メカジキカレー、牡蠣汁、手作り豆腐、などなど。気になるものがありすぎたので、ほんの少しずつ取り分けて食べたいものは全て頂きました。

とりあえず食べられるだけ取り分け、また取りに行くスタイル(なので見た目は悪い)


お部屋に戻り身支度を終え、10:00にはチェックアウト。サンマリン気仙沼ホテル観洋さん、お世話になりました。



みすゞ流、気仙沼散策



お宿を後にして、まずは気になっていた「氷の博物館」へ。氷の水族館は、気仙沼港に水揚げされるサンマやカツオなど様々な種類の氷漬けの魚が展示されており、マイナス20℃の世界を体験できる施設。

どんなものかと入ってみると、とにかく寒い。-20℃の世界ってこんな感じなんだ。急に暗くなったかと思うとプロジェクションマッピングも始まったり、様々な魚がいて、海の中にいるようでした。子供も楽しめる面白い空間。ただ、冬に入ることはあまりオススメしません。



お次はこちらも気になっていた「喫茶マンボ」へ向かいます。
がその前に、マンボへと向かう道も気になるものがいくつかあったのでご紹介。

初期の頃のアンパンマンみたいなアンパンマン。


謎のかいぎ室。


いとう生花店をやたらと好み
離れようとしない大量のスズメたち。


よく分かんないけど、なんか良いな
と思いながら歩き始めると、また出会いが。

ヒメちゃんとレオくん

それはそれは可愛いわんこたち…!
飼い主のおじいちゃんによると、気仙沼のメディアにも出演した事がある、地元では有名なおふたりらしいです。おじいちゃんと雑談をしている間、ヒメちゃんとレオくんがわたしの足にすり寄って来てくれて、可愛すぎて悶えながら頭を撫でさせてもらいました。

気仙沼のキャラクター、ホヤぼーやも居ました
おじいちゃん、ヒメちゃんレオくんありがとう


幸せもつかの間、わんこたちに名残惜しく別れを告げて少し歩き、やっとマンボへ到着。

苺ババロア ハーフサイズ(¥750)

看板から分かる昭和感あふれる店内のなか、季節限定の1品、苺ババロアを注文。こぼれ落ちるほどたくさんのイチゴを使っていて、しかも甘くて美味しい。ハーフサイズでも十分なボリューム。ごちそうさまでした。

ちなみに、お宿のお夕食のデザートでも
大粒の甘い苺を頂きました。


そうしてわたしは気仙沼を後にしてそのまま仙台へと向かうのですが、長くなってしまうのでとりあえずはこのへんで。
また書きます。

みすゞ



最後に


今回のひとり旅の目的地である気仙沼市へは、今から13年前、東日本大震災が起きた3月11日に訪れました。
1人だからこそ、自分の周りに大切な人たちが居てくれることが決して当たり前ではないこと。私自身がいること、私を想ってくれる人がいることのありがたさを改めて感じる旅でした。

14:46、信号待ちをしている時に黙祷をしました。皆、時が止まったように立ち止まり、目を閉じていました。黙祷のアナウンスが終わると人々が一斉に歩き出す様子をみて、改めて時間の儚さを感じました。

震災で亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、 ご家族や被災された方々に、心よりお悔やみとお見舞いを申し上げます。

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