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HSPコミュ障社不の私が白紙にしたビジネス。メールの謝罪文テンプレでもそろそろ作った方がいいかも

 私は化粧をしたり髪の毛をセットしたりと「よそ行き」の自分になるのが苦手だ。

人と会う約束をするのも、待ち合わせ時間を守るのも、自分の粗が出ないように社会人としてちゃんと会話をするのも、大の苦手だ。

ついでに言うとモノを所有するのが苦手なタイプだ。

車やマイホームなんて私にとっては大きなお荷物でしかない。

住まいすら自分のものにしたいと思えなくて、一生賃貸で転々としていたい。

いろいろあって私はインターネットを使って自宅から出なくても、人と会わなくてもいい形で仕事をし生計を立てられるようになった。

というか、会社勤め、つまり毎日同じ人、同じ時間、同じ場所、なんて私には心の底から無理だった。

そんな私が何を血迷ったか、インターネットを使わない、オフラインなビジネスを始めようと少しだけ奮闘したが結局すぐにポシャった話を記録する。



0. 雑多にアイデアが浮かびすぎて逃げたくなるの巻

元々やっていた自分の仕事においてあれもこれもとやりたいことが浮かび上がってはなかなか着手せずに堆積していき勝手にどん詰まって自ら八方塞がりとなり停滞期に入っていた。

なんにもやる気が起きずテンションが上がらないでいたので、
それらのことを頭から一旦放り出したくて全く新しいことに飛び込むことで現実逃避をしたくなったのだと今は思う。


1. 起業セミナーに行ってみるの巻

妄想だけは得意なので、よくある「自分があったらいいなと思うものやサービスをつくってみよう!」的なのでアイデアを練り、地方自治体がやっている無料企業セミナー的なものに飛び込んでみた。

個別相談でなんとなくやりたいことを相談員にざっくりと話させてもらい、良さげな業者を紹介してくれることに。

話しやすく感じの良い方だったので、私もいぇーい新しいビジネス!
明るい未来!なんて思いながら次なる人生のチャレンジにワクワクしていた。

ちなみに今回私がやりたいと思ったことはざっくり言うとレンタルスペースだった。


2. 個別相談に行く巻

相談員の方に紹介してもらった不動産系のコンサルタント?コーディネート?(未だによくわかっていない)の方にお話を聞いていただけることになった。

久しぶりに何月何日何時にどこそこに誰々さんと打ち合わせ!という予定が入ったため前日から憂鬱だった。

遅刻魔である私もさすがに緊張感を持っていたため、5分前に到着した。
到着すると数億年ぶりの名刺を渡された。

とりあえず机の端の方に置けばいいいことだけは覚えていた。

事業計画書というものの存在は知っていたがそれを書くほど具体的に何か考えていたわけでもなく、そして数字が大の苦手なので予算など全く考えていなかったので、そのあたりの質問をされても漠然としか答えられなかった。

その代わりこういうイメージの内装、客層、立地、付加価値などそういった自分のただの夢物語は大いに語らせてもらった。

大体1時間弱お話をし、個別相談は終わった。


3. 即諦めるの巻

個別相談で50分くらい経過したくらいの自分の語りたいことは語り終えた頃、愛想笑いと雑談をしながらも頭の中では冷静になんとなく自分の気持ちを総括してみると、

「あ、私ぜんぜんこういうの向いていない!!」と心の中で確信を持った。
昔、何かの少女漫画か何かで恋愛に戸惑っている主人公に対して、

その友達の「相談なんてただの気持ちの確認作業だっつーの。」というセリフを思い出した。

確かにそうだった。

何か新しいことをやってやりたい!と思う気持ちはあった。

でもインターネットを使った仕事が自分にとっての天職だということは嫌というほど自分が一番分かっていた。

というよりも、いろんな人と会う・時間を守る・何かを物理的にたくさん所有する・大きなお金が動く・規則にのっとった面倒な書類を書く。

そういったことが普通の人は普通にこなせるということが心底信じられず、そして自分には一生縁のないことであり、それらを避けてパソコンと自分の頭の中にあるものだけを使ってお金を稼ぐことができるインターネットの仕事以外は絶対に私はできないんだと、ずっと前から分かっていた。

それなのに、「オフライン」ベースの仕事に飛び込もうとしていた自分がいた。

どう考えても無理だと分かっているのに、それなのに事を進めようとしていたのは、おそらく、もともとの仕事で迷走していたから、なんにも考えずに新しいことに挑戦するというワクワクを味わう!!ことで現実逃避したかったのだと思う。

常に少しでもいいから前進していないとそのうち病んでしまうタチで、現実逃避に映画を見る、漫画を読む、というのが苦手な方である。(最近はできるようになったが。)

だからこそ無駄足になると分かっていていも、新しいことに挑戦している自分に酔っていたかったのかもしれない。

個別面談の直後から、あぁなんて言って「今日お話ししたことは全てはなかったことにー!ありがとうございました!」を丁寧に差し障りなく伝えよう、、と新規メール作成画面の前でうな垂れる自分が容易に想像できた。

(ちなみに、健康面の問題で当面は事業ができないという旨の文章を送った。体調が一番ですのでお大事にと言っていただけて、胸がちくりと痛んだが、こういったことはもう20代真ん中あたりで卒業したつもりだったのに、自分が情けないなと思った。)


セルフ総括

今回のことで改めて、自分にはオフラインのビジネスが絶対に向いていないと強く思った。

ここで、なぜなのかを一度まとめてみる。

自分はHSP気質だったり、社不なところがあったり、ミニマリストではないがモノを所有することへの抵抗がある。

今回の経験を通して、自分のそういう部分を自ら浮き彫りにしてみようと思う。

〜私がイメージするオフラインなビジネス〜

・人と会わなければいけない
・家から出ないといけない
・約束の時間というものが存在する
・各人に合わせた敬語やTPOに合った服装やメイクをしないといけない
・土地、モノ、人、いろんなものを所有=責任を持たないといけない
以上のことが全て基本毎日起こる。

〜私の思い〜

・人と会話することの脳、精神への負担が大きい
・家にひきこもっていたい
・約束の前日、前々日、1週間前からでも憂鬱になる
・自分を飾ったりよそゆきの自分になることに対して腰が重すぎる
・なるべく気持ち的に身軽でいたくて家や車、ブランド物すら持っていたくない

〜私がインターネットを使った仕事が好きな理由〜

・人と顔を合わせなくていい
・家から出なくていい
・自分のペースで仕事ができて時間に追われるプレッシャーが少ない
・すっぴんパジャマでいられて不必要に着飾らなくていい
・土地や物品、人員が要らなくて何か始めるにしても初期費用があまりかからない


以上だ。

人や場所、時間に囚われることを嫌うのでノマドワーカーは学生の頃からずっと憧れだった。

大学を卒業しすぐにノマドになる事は叶わず、初めて就職した会社で思った。

「自分はこのオフィスのこの部署に出社して初めて仕事をもらえて仕事ができる。もし台風がきて出社できないとなると、この席に座ってこのデスクを使って仕事をすることはできずお金が発生することもないんだ」と。

だからどんな場所でも価値を生み出せる、どこでも働けるってカッコいいと思っていた。

必要以上に人と関わる事を嫌うし、とても内向的な人間だが、新しいチャレンジをすることや、行ったことのない国へひとりで行くのも好きだ。

内向的だが刺激を求めるHSS型のHSPのタイプだと思う。

その上、立派な社不だ。

もし私がインターネットの発達していない時代に生まれていたら、もしくはこの先何かが起こってインターネットのない世界を生きることになったら、何をして生計を立てるのだろう。

ストレスを抱えながら誰かに養われるまたは雇われる生活を送っているか、もしくは野垂れ死んでいるかもしれない。

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