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「いつかビッグになるからさ!」ってドラマか漫画だけのセリフだと思っていたよ

同棲して2年が過ぎようとしていた。

彼に好印象を残そうとこの二人暮らしの料理担当をつい買って出てしまった同棲開始時の私に冷静になれと言いたい。

私は料理が大の苦手だ。
しかも、家でおとなしく旦那を待つ奥さんみたいでやだ。
やだというか自分の性に合わなさすぎるのだ。

私の料理に対する苦悩についてひたすら書かれている記事はこちら。

(改めて読むと料理が嫌いということだけでよくこんな文字数書けるなぁと。どんだけ嫌いなんだ笑。)



専業主夫?いいね!

耐えに耐え、私はついにボロを出す。

仕事が終わりスーパーに2軒寄り、重い荷物を両手に抱えマンションの階段を上がり(5階建てエレベーター無し)ドアを開けると私より先に帰宅しゴロついている彼。

当時、彼がパチンコで負け続きだったことも手伝って、

! 

狂 

私:「あぁぁぁごはんめんどい!無理!!メイドさんほしい!!」(発狂)

彼氏:「え、、。じゃあさ、僕が仕事やめてご飯も掃除ぜんぶぜーんぶやるから引っ越していぬとねこ飼って暮らさない??僕は家事をする傍ら新しい事業を始めていつかは恩返しする!!」

いいなそれ…!と思うと同時に、えも言えぬモヤモヤが。

YesともNoとも言い切れず、?のまましばしの時間をもらった。

数日間、もやもやもやもやもやもや(× n回)し続けた。

そう、確かにこの頃私は事業がうまくいき始めていて収入が安定してきていた。

このままうまくいくのなら、私が稼ぎ頭になって、めちゃくちゃ料理上手で家事もこなせる彼に専業主夫として活躍してもらい生活するのは確かに合理的だ。

なんでも、彼は長年勤めてきた会社をこのまま続けるべきか悩んでいた。
今は若くて健康で体力もあるが、力仕事なので生涯安定して収入を得られる仕事ではない。

かと言って役職につける機会も簡単には得られなさそうだった。
転職すべきか、ゼロから自分で何かやるか。

うーむ。足踏み。

それまでの生活スタイルと、彼の提案する新しい形はこんな感じだ。

〜旧スタイル〜 収入 彼>私
家族構成:私・彼の2人暮らし

家賃:彼持ち。約8万円

生活費:私持ち。8万円は超えないくらい

家事:料理関係は私担当。
   洗い物とゴミ出しは彼担当。
   細かな掃除や洗濯は、お互いが適宜やる。

外食や家具や賃貸に関する臨時出費的なものは彼持ち。
彼の方が収入が多かったので、基本的にはざっくり折半で彼の方が少し多く負担してくれていた。

〜新スタイル〜 収入 彼<私
家族構成:私・彼・犬・猫の4人暮らし

家賃:私持ち。(当時はまだ未知の金額)

生活費:私持ち。

家事:全て彼担当。

収入は私の方が上、というよりも彼はゼロスタート。
ペットのお世話も含め全ての家事を彼がやるという条件でお金は全て私が負担するという提案。


うむ、確かに合理的だ。

彼のプレゼン内容はまぁ置いといて、私の中でめちゃくちゃ引っかかってしまっていたのは、次の発言だ。

数日間もやもやしまくってやっとそれを言語化できたのはnoteを書き始めてからだからつい最近のことだ。



♪よーく考えよ〜お金は大事だよ〜(懐)

「三食つくって、毎日トイレもお風呂もキッチンも全部掃除して洗濯もして、んでペットのお世話もして、、家賃以上の働きはできると思うんだよねぇえ!」



ひっかかりポイント①
家事する代わりにお金払ってください=お金ください。って。

今まで私は家事しても私はお金入れてたよね?

お金もらってませんよね??

それって私は今までタダ働きさせられてたことになりません??

私の方が絶対家事の負担の割合大きかったのにお金は折半だったよね???

ひっかかりポイント②
今までトイレ、お風呂、台所掃除は毎日するものではなくお互いが気づいたらやる程度の軽めの家事だったのにもかかわらず、

今後は毎日トイレもお風呂も台所も掃除するのでお金払ってください=お金ください、って。

それって、「悪魔を跳ね除ける不思議なパワーを持ったこの壺をこの場で差し上げますのでうん十万円払ってください」って言われてるのと変わりないんだが?

価値観が一致、つまりひとつの物事にお互いに同じくらいの価値を感じて初めてお金とサービスと交換されるのであって、一方が価値を感じていない状態のまま交換されるのはそれは対価交換ではなく、壺の押し売りと同じじゃないか???

いらん仕事を勝手に生み出してそれやるから金くださいって??

必要性感じないものに私はお金払いませんが???

毎日トイレもお風呂も台所も掃除しなくていいから簡単なバイトでもして数万でいいからお金入れてくれませぬか…?

③ひっかかりポイント
家事をやる一方で、きみはこれから自分が挑戦したいことを頑張りたいとのことだが。

つまり下積み時代、ということになるのかな。

今はお金にならないけれど将来きっとこれで食べていくんだという『やりたいこと』と、

それだけじゃ食べてけないから当面は食べていけるように仕方ないけどやらなければいけない『やりたくないこと』を並行してやる時期だ。

例えば、俳優やとかアイドルを目指すいわゆる卵が稽古に通いながらオーディション受けまくっては落ちまくり、夜はラーメン屋や交通整理か何かのバイト掛け持ちしてるみたいな。

将来は独立を目指すサラリーマンが会社終わりに夜間スクールに通ったり、自宅でコツコツ参考書やネットで勉強するとか。

だよね?

『やりたいこと』だけで良いのって、親の責務というか無償の愛で親からの援助を受けられる学生くらいだよね??

社会人になってもそれできるのって、寛大で金もある親の子どもとか太いパパのいる女子か、はたまたヒモくらいだよね???


いつかビッグにっていつどのくらいですか

売れないインディーズのバンドマンである年下の彼に転がり込まれ家賃も生活費もほとんどを負担してしまう彼女。さらには新しいギターをねだられ…

「いつかはビッグになるからさ!そしたらお前とニューヨークに行ってナンタラカンタラ…」

ヒモってそういうイメージだった。
自分とは無縁だと思っていた。

いやいやいや、、

自分の目の前にいるこの人が、、これって、、あれじゃん!

ヒモじゃん!

病気やケガをしてて、とか親の介護が大変で、、とかで収入が不安定な人とかだったらまだわかるよ。

えぇ、好きな相手だし援助してあげたくもなりますよ。

実家とは何百キロも離れて住んでる超健康児のこの年上男をどうしたものか。

よく喧嘩にならないなと思われるかもですが、持ち前のおそおそ思考回路とひくひく言語化能力とぽかぽか温厚な性格により感情的になってその場ですぐ口論になるとか人生で一度も経験したことがないんです。

あるとしても何日も後にあたためてからとか。
(タチが悪い笑)

さぁ、いかにして普通の可愛い彼女()だった私がイヌ、ネコ、ヒモの飼い主になるのか?!

続きをお楽しみに!
(するかどうかはあなた次第笑)

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