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英語と日本語の語彙力をいっきに身につける和訳トレーニング② “drive”


みなさん、自分の語彙力に自信はありますか?

この連載では毎回中学レベルの英単語を一つ取り上げます。

その単語を使った例文の適切な訳し方を考えることで、英語と日本語の両方でワンランク上の語彙力が身につくような内容をお届けしていきます。

英文和訳の問題への対応力はもちろん、文章の読解や作文の表現力アップにも役立つので、語彙力に不安のある人はこの連載を読んで、使える言葉を増やしていきましょう!

第1回目となる前回の記事では、“enjoy” という単語を使った様々な例文の訳し方をご紹介しました。

未読の方は、まずこちらの記事から読んでみてください。


・“drive a horse” の意味は?

さて、今回扱う単語は “drive” です。

 I can drive a car.
(私は車の運転ができる)

の例文にあるように、パッと思い浮かぶのは「運転する」という意味ですよね。

では、次の場合だと何と訳せばよいでしょうか?

“drive a horse”
(馬を○○)

「馬を運転する」という言い方はおかしいですね。

「馬に乗る」と思った人も多いでしょうが、その場合は “ride a horse” と表現します。

“drive” だと車のように馬を動かすイメージなので、この場合は「馬を駆(か)る」と表現するのが自然な訳になります。

あるいは「馬を走らせる」でもいいですね。



・This engine is driven by steam.

さて、次はこの例文の意味を考えてみましょう。

This engine is driven by steam.
(このエンジンは蒸気で○○)

特に難しい熟語を使う必要はないので、シンプルに訳してみましょう。

受け身の文になっているので、「エンジンが蒸気で運転されている」→「蒸気で動かされている」と考えていくと、「蒸気で動く」という答えにたどり着けるでしょう。

この文は日本語の語彙力というよりも、英語の表現の幅を覚える目的の文ですね。

特に中学校で習うような英単語には色々な意味があるので、このように様々な例文を通じて、それぞれの単語が持つイメージをつかんでいく必要があります。


・“drive” のコアのイメージとは

英単語にはコア(中心)となるイメージがあります。

前回の “enjoy”  なら「あることに喜びを感じる」というのがコアのイメージでした。

そこから、何に喜びを感じるかによって訳語が「堪能する」「享受する」などと変化していましたね。

では、今回の “drive” はどうなるでしょうか? 

ここまでの例を見ると、“drive” =「運転する」という意味は車の話に過ぎず、馬やエンジンなども含めて考えると、“drive” =「何かを動かす」というイメージが湧いてきたのではないでしょうか。

車を動かすから「運転する」、馬を動かすから「駆る」「走らせる」、となるわけです。

そして、“drive” =「何かを動かす」というイメージは、物理的な話にとどまりません。

“drive” は、人の心に影響を及ぼす際にも使える単語なのです。


・“drive” は心も動かす

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