「時短勤務」を熱く勧めていたのは私のエゴだった

こんにちは。

キャリアコンサルタントのMitasです。

今日は私のことを書こうと思います。

私は、新卒から16年会社員です。
社員数は3,000人規模の全国に展開する大きな企業です。

次女の育休明けの5年前から時短勤務で働いています。
時短勤務は2010年に法律で制定された制度。
ですが、、
長女の育休明け2014年にはまだ
時短勤務している社員は一人もおらず、
社内で私が先陣を切って使い始めたのですが、
まだまだ認知度が低く、
仕事も短時間で仕上げられなかったり
帰宅時に何となく周りの目を気にしたり、
結局半年でフルタイムに戻ってしまいました。

次女出産後の2017年には、社内でも育休復帰する人には、
人事部から「時短勤務にしますか?」という質問がされることが
というのがスタンダードになり、
その3年で大きく世の中に認知され、
ワーママの働く選択肢だと堂々と言えるようになった!!
と、当事者として肌で感じました。

一昨年には、会社で初めて
時短勤務でありながら「管理職」に昇格しました。

一人目で上手くいかなかった経験から、
私は「短い時間でも濃い仕事をして結果を出すこと」
を常に心に留めて仕事をしてきました。
昇格は正直とってもうれしかったし、
時短勤務=キャリアアップできない、
というイメージを自分が体現できたのでは、と嬉しかったですし
時短管理職のメリットはワーママにとって大きいものがありました。
(こちらはまた別途記事で綴りたいと思います)


まだまだ社内でワーママが少なかったので
そんな人をたくさん増やしたくて、
会社の女性社員に「時短勤務をして子育てと両立しようよ!!できるよ!!」と
どんどん時短勤務制度を勧めていました。

でも、実際には

「しばらく時短にしていましたが、私には合いませんでした。」とか
「お給料が結構減るから早めにフルタイムに戻します」とか
「時短だとコアな仕事ができないから転職します」とか
「私には時短勤務は周りの目が気になるから無理」とか

色んな声を聴くことがありました。

その後、私はキャリアコンサルタント資格を取得するのですが
その学びの中で、一番大事なことを気づきます。

それは

答えは「相手にある」ということ。


時短勤務によって、ワーママの働く選択肢は増えました。

私にはたまたま短い時間で効率よく仕事するというのがヒットして、
やりくりが上手く行ったけども、
その人によって働くことへの価値観や子育てへの時間配分も様々。
そして、時短勤務はメリットも実は結構デメリットもあるので
使う人によっては良く無いこともあるということ。

私は、とにかく一緒に楽しく仕事と両立する人を増やしたくて
時短制度をすすめていました。

それは私の「何かしてあげたい」という私の欲求を満たすだけの
「エゴ」だったのだなと、今になって思います。

私の経験の一つとして、参考にしてもらえばよい、
今はそう思っています。


だからこそ、今強く思うのは、

働き方の選択肢は時短勤務だけではなく、もっと多くなっていくはずだし、
多様な選択肢があることが当たり前の世の中になればいいということ。

そして、確実に多くなる選択肢の中で、一番大事なことは

それを選択するのは

「自分」であることも大切さ。

誰かがうまく行った方法が、私に合わないこともある。
試行錯誤しながら、自分に合った「はたらき方」を見つけていけばいい。

そんなことを大事にキャリアを考えていきたいです。

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