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社会人一年生を迎えるあなたへ ふとした所作に垣間見る人の本性 Vol.52

新社会人を迎えるかたに向けた話です。
話が長くなるので、優秀なかたは読まないでください。
それでははじめます。

期待を一身に背負い私の職場にきた彼。
上司Kのお気に入り。
彼も上司Kの期待と評価を自認している。
元高校球児で声が大きく性格は明るい。先輩には敬意を払いつつ毅然とした態度で自分の意見を述べる。そして、後輩に声をかける、食事をご馳走したりと面倒見が良い。

そんな彼が職場の後輩をつれて、先輩の家に飲みに行ったときのこと。気遣いを忘れない彼。皆の様子を伺いながら先輩に「ビール持ってきます。冷蔵庫開けますね。」
冷蔵庫からビールをとってきた。
そして次の瞬間……



…トン。



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翌日、この行動は職場で大々的に報じられる。
もともと一部のグループから好かれていなかった彼。というより上司Kを快く思っていない勢力から、上司Kに好かれている彼が攻撃される的になった。

この辺りが大人の陰湿なところ。陰でバッシング行為をおこなう。
それからというもの、他のメンバーなら許されるようなことも、彼には許されなくなった。他のの悪い噂話も出てきたり、多くの人が悪い噂を耳にして、彼を色眼鏡で見るようになった。
あまり変化のない職場では、ちょっとした噂話が大きく広まる。噂話に飢えている。

一度流れが悪くなるとなかなか元にもどすのは難しくなる。不運は続き彼はミスをする。立て続けに。単純な確認ミス。しかし、タイミングが悪い。が、人生ってそんな感じ。

最終的には彼を押していた上司Kの異動。原因はハラスメント。(上司Kはそんな人だった)

私の若い頃からすると、時代は流れ部下や後輩に対する態度は変わった。あからさまに侮辱的な言葉を使ったり、口汚く罵ることなどなくなった。
いくら後輩や部下のことを思っていても、人に厳しくすることで、自分の立場が危うくなるようなことをする人はいないだろう。よほど責任感のある人か意識の低い人だろう。

相手の考えや思いはいくら頑張ってもわかることはできない。自分が憶測で相手は「こう思っているだろう」と推測しても、相手との気持ちに距離があれば関係は悪くなる。

親と子、恋愛相手、夫婦間、上司と部下。お互い気持ちに差はある。受け取った側が不快であれば、それはハラスメントだ。

ここまで書いてみて気づいた。
人に対する自分の思い込みと、実際の振る舞いとのギャップが人物評価に影響する。

例えば、コワイ、厳つい顔の人がゴミを道端にポイ捨てする。それでもあまり違和感は抱かない。(失礼…私だけ?)
一方で人の良さそうな人がポイ捨てすると 「あれ!?あのひとポイ捨てしたよ!」と。普段家事をしない人が家事をしたり、怖そうな人が少し優しくすると、そのギャップで人の判断が変わってくる。
プラスの方に働く分にはいいが、マイナスの方に振れるとより振れ幅は大きくなる。

こうなると私たちの取る戦略は、
①いつも悪い人の雰囲気を出す。
②いつもいい人の雰囲気を出す。
(徳を積む『人生は修行』と覚悟する)
③我が道を行く。
どれを選ぶかは個人の自由。

私は②を選んでいるがしんどいときが多い。
自分の軸がないから。善人を装うのはつらい。

前に職場で「たまにはいいか…」と、ゴミを足で物陰に隠していたら、思いきり後ろから見られていた。信用や信頼を築くのには時間がかかるが失うのは一瞬だ。

今回の話を書いていて、イラストを入れようと「いらすとや・マナー」で検索すると、

手を洗った後にハンカチで拭いている女の子
肘をついたり、食べ物を周りに飛ばしたり、音を立てながら食事をしている、行儀の悪いひと
両手がふさがっている荷物を運ぶ男性が足でドアの開け閉めをしている
周囲の迷惑になっていることに気づかず危険な自撮りをしている人のイラスト

ごく一部だがたくさんのイラストがあった。どれだけの人が気にしているかは不明だが、それだけマナーというものが多数存在しているのだと理解できた。

社会に出ることで、礼儀やルール、冠婚葬祭など社会での振る舞いを学ぶ。そのルールがコミュニティ特有のものであったり、世の中のスタンダードであったりする。
世の中は変化し続けているので、アップデートを忘れてはいけない。

もうすぐ新しく社会に出る方は少し気にかけていてほしい。

みんな君たちが何もできないことを知っている。かっこつける必要はない。掃除をする。あいさつをする。誰でもできることを一生懸命にやる。そうやって信頼を得ていくことが必要だ。そして、上のポストになって職場を変えればいい。
一歩ずつ確実に歩いていこう。

最後まで読んでいただきありがとうございました。


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