小麦ビール(瓶とか)の注ぎ方

ビールが美味しい季節になって来ましたね。
苦さが苦手でビールはちょっととか言う人にも、苦みがまろやかで強くないタイプが多い小麦ビールは苦いビール苦手ッコには人気が高めだったりしますね。小麦ビールの名の通り小麦アレルギーの人には直撃するビールでもあります。

さて、そんな小麦ビール、市販されてるのにはザクっと言うと大きく二つのタイプに分かれます。
酵母入りタイプと酵母濾過済みタイプです。
濾過済みタイプはいわゆる普通のビールの様にササッっと注いでグビっと飲んで全然問題ありません。そんな感じでサッと飲めるのが濾過済みの魅力です。あとは濾過されてる分クリアになった口当たりも。

それに対してちょっと気を払わないと勿体ないのが酵母入りタイプです。
酵母サプリもあったりするくらいで健康にもいいとかどうとか言われてる酵母さんです。酵母入りタイプは置き方次第ですが、瓶や缶の底や側面に酵母が沈殿します。缶の場合は瓶と違って余り中が見えないので取り切れないですが、この酵母たちもしっかりグラスに注ぎ出してこそ、酵母入りタイプの味わいが広がるというものです。
一本や一缶注ぎ切れる量であれば、まず3分の2ほどをグラス注ぎます。そして、ここから残りのビールで酵母を浮かしては注いでいくのがちょっとした手間と根気です。瓶がわかり易いので瓶での説明をします。瓶口から斜めに構えた瓶の中を覗き見しつつ灯りで瓶の中で酵母(粉っぽい沈殿)が付いてる所を瓶をくるくる回し見つけます。瓶内360度点検です。沈殿を見つけたら、そこ波が当たる様な感じで、持ってるビール瓶を覗きつつ揺すりながら酵母を浮かしていきます。残しておいたビール量が少なすぎると沈殿の浮きが悪くなるので、3分の1ほど残して浮かしては注ぐを何度か繰り返します。僕はだいたい2、3回に分けて注ぎ出してます。
そうしてしっかり注ぎ出せたら、酵母入りビールの味がちゃんと味わえます。

さて、瓶の中で沈殿していた酵母さん達です、グラスに注いだ後も時間が経つと瓶の中でそうだった様にだんだんと沈殿していきます。なので、ゆっくりじっくり飲む場合は、時々グラスを揺すって酵母たちを散らしましょう。

一瓶や一缶注ぎきれない場合は、はじめは酵母が少ない感じを味わい、後半で酵母を注ぎ出して酵母感を味わうという二段構えでいいと思います。小麦ビールの盛んな南ドイツなどではそうやって分割して飲んでいると窘められてしまいますが、全量を一度に注ぎきれない場合はまぁ仕方ないです。
大事なのは最終的に酵母までしっかり味わい飲み尽くす、それでこそ酵母入りタイプを選んだ価値があるってものです。それでは良いビアライフを!


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