マガジンのカバー画像

インプロの視点

5
ミテモの新入社員堀さんが送る、必読のインプロ入門講座
運営しているクリエイター

記事一覧

インプロの視点ーSpontaneity②ー

ミテモの堀です。 本日はスポンタナエティ(Spontaneity)について、より詳しく考えていきます。前回の記事ではインプロにおける非常に重要な概念である「スポンタナエティ」をご紹介しました。  キース・ジョンストンがインプロを教え始めた時代、すなわち1960年代において、「スポンタナエティ」すなわち衝動的であることは悪いものだと考えられていました。「理性」は良いもので、「スポンタナエティ」は悪いものという二項対立で語られていました(現代はどうでしょうか?)。  しかし、物事

インプロの視点ーSpontaneity①ー

こんにちは、ミテモの小林です。 この連載は、4月から入社予定の堀さんに、堀さんが愛してやまない「インプロ」について紹介をしてもらう記事になっています。 皆さんは「インプロ」をご存知でしょうか。インプロ、即興演劇を指す言葉ですが、堀さんはこのインプロを活用したワークショップの実践と研究を行っています。未だ私自身イメージのつかない、インプロ×人材育成の可能性について、まずは「インプロとは」という視点で紹介してもらいます。 前回までは「頑張らないこと」について、ワークを踏まえな

インプロの視点ーがんばらないこと②ー

こんにちは、ミテモの小林です。 この連載は、4月から入社予定の堀さんに、堀さんが愛してやまない「インプロ」について紹介をしてもらう記事になっています。 皆さんは「インプロ」をご存知でしょうか。インプロ、即興演劇を指す言葉ですが、堀さんはこのインプロを活用したワークショップの実践と研究を行っています。未だ私自身イメージのつかない、インプロ×人材育成の可能性について、まずは「インプロとは」という視点で紹介してもらいます。 第3回目の今回は、前回に引き続き「がんばらないこと」に

インプロの視点ーがんばらないこと①ー

 ミテモの堀です。本日からブログを通したインプロ・ワークショップ実践をしていこうと思います。最初に扱うテーマは今後、このワークショップが回数を重ねていくにあたっても、非常に重要なことになる私からの「お願いごと」みたいなものです。 がんばらない それは、「がんばらないでください」ということです。人間とは逆説的な生き物です。皆さんが持っている力を"がんばって"発揮しようとすれば、発揮できません。むしろ、"がんばらない"方が、皆さんが本来持っている力を最大限発揮することができます

インプロの視点ーintroductionー

はじめまして。ミテモ内定者の堀光希(ほり こうき)です。愛知県出身です。本日からこちらにて「インプロ」に関する連載をしていきます。私は大学・大学院とこの「インプロ」の研究をしてきました。今後も広く「インプロ」に関する実践をしていければなと思っています。 「インプロ」という言葉に聞きなじみのない方がほとんどかなと思いますので、まずはインプロの説明から。 ”インプロ”とは 「インプロ」とは即興演劇のことを指します。「Improvisation:即興」を省略して「Impro(イ