写真撮影を哲学する~『カメラは、撮る人を写しているんだ。』ワタナベアニ著
また良い本に出会えました。
ワタナベアニさんという方が書かれた『カメラは、撮る人を写しているんだ。』という本です。
今回は、この本について『note』したいと思います。
本書との出会い
実は今年に入って一眼レフカメラが欲しくなり、ホームページを隈なく見たり家電量販店で実機を触ったりしている日々を過ごしています。
そんなとき、写真とは関係なくダイヤモンド社の書籍ページを何の気なしに見ていたとき、この本の存在を知りました。
シンクロニシティというのか引き寄せというのか・・・この世には得体の知れないところで働く”チカラ”が本当に存在するのだなと、あらためて感じました。
近所の書店には置いていなかったためAmazonで購入したのですが、夢中になり(遅読の僕でも)2日で読んでしまいました。
本書の内容について
本書は、ビジネス書を主に出版しているダイヤモンド社から発売されている本です。
書籍ページのリンクを以下に貼っておきます。
(リンク切れになっていたらごめんなさい)
まず、この本は「写真の撮り方」や「技法」など操作方法や技術面について書かれた本ではありません。
インスタでバズったことを契機に一眼レフの購入を検討している「カズト」くんと、たまたまその場に居合わせたカメラマン「ロバート」さんとの対話を通した物語です。
カメラや写真撮影をこれから始めようとしているカズトくんに、若干毒舌のロバートさんが、カメラの選び方から撮影に対する考え方、姿勢、向き合い方についてアドバイスしていく内容です。
具体的に書くことはできませんが、目次から拾える内容として、、
初心者が最初に買うカメラはどんなカメラ(レンズ)か
高スペック(高画素数)のカメラは必要か
人はなぜ背景ボケの写真を撮りたがるのか
2回見ても「撮りたい」と思ったものを撮る
…といった内容を、軽快な対話方式で学ぶことができます。
繰り返しになりますが、この本には「絞りとは」とか「F値とは」といった一眼レフカメラの扱い方や撮影方法については一切記載されていません。
どちらかというと、対話をとおして「写真撮影の哲学」を学ぶ本だと思って良いと思います。
まさに哲学的な内容もありますが、ロバートさんの厳しくも暖かいアドバイスや、ページをめくるごとに写真の本質を理解していくカズトくんの成長に、純粋に物語としても楽しめる内容になっています。
おわりに
あまり長々書いてしまうと、これから本書を読む方の楽しみを奪ってしまうので、ここまでにしておきます。
本書は、今まさに一眼レフカメラの購入を検討中の僕にとって、本当にドンピシャな内容でした。
また、写真との向き合い方についても、改めて考えさせられる内容でもありました。
高額な買い物になるのでまだ検討段階ではありますが、本書の内容も踏まえ、検討していこうと思います。
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