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みつばち農場流農業①蘇生させる土作り

みつばち農場は、山梨県上野原市にて小さなオーガニック農場を営んでいます。
コンセプトは「地球と友達になろう!!」
地球の豊かさを実感できるために人と地球を繋いでいます。


今回は、大地の蘇生の話

一粒の種を蒔くと、何千何万の種が実ります。
写真は胡麻です。

植物は、地球上の生命が生きていくための存在

大地と水と太陽と風と空気の自然エネルギーを凝縮したもの

自然エネルギーをしっかり取り込めるように、土がふかふかで空気が入るようになっていることがすごく大切です。
これは、ヨガとも共通する考え方

そのために、私たち農家は、

土作り


をすごく大切にします。

土づくりに大切なことは、主に3つあります。

①土に有機物を入れて微生物の活躍する場を作ること
②土の中の病原菌や悪玉菌を減らすために、納豆菌と放線菌の肥料を入れて土の免疫力を上げる
③緑肥作物を栽培して、根っこが土を耕す

この3つを行って土をふかふかにします。


【有機物は、宝物】

オーガニック農業にとって、草や落ち葉や野菜の残渣や炭など有機物は、宝物です。


よく大地は人の腸の働きに似ていると言われますが、
有機物は、食物繊維みたいなものです。

繊維質があると、土の中で

腐植

が起きます。

腐植は、植物によって分解速度などいろいろちがうのですが。
腐植していく過程で、微生物が活躍してくれ団粒構造の土になります。

微生物は、大まかに分けて

空気が好きな

好気性菌


空気が嫌いな

嫌気性菌

の2つに分けられます。

この2種類の微生物の境目は曖昧ですが、
両方を使いこなす事が大切です。

【土の免疫力を上げる微生物が活躍できる肥料】

ずっと農薬と化学肥料と除草剤を使ってきた土は、植物を病気にするカビ系の微生物がたくさん居ます。
このカビ類に負けない為に、強力な微生物が居ます。

乳酸菌はもちろんですが。ら

今回紹介するのは、

光合成菌と乳酸菌、納豆菌と放線菌


という土着に住んでいる微生物に活躍してもらいます。

今は、納豆菌、乳酸菌は、たくさんいる微生物で人が培養できる菌です。
納豆菌は、「病害を引き起こす微生物」を食べちゃいます。


米糠と有機物と水でボカシ肥料を作ります。
すると、好気性と嫌気性の両方の発酵する複合発酵した肥料ができます!

そして落ち葉を積んで発酵させる落ち葉堆肥には、放線菌がたくさん活躍してくれます。
放線菌は、天然の抗生物質でもあります。

山に行くと独特な土の香りがします。
落ち葉堆肥は、この独特な香りが特徴です。


落ち葉堆肥に米糠をプラスして発酵させたボカシ肥料

昆布や海藻を入れると、土がよりふかふかになるのでおすすめです。
なかなか昆布が手に入らないのですが😅

【植物の根っこで畑を耕す】

ずっと農薬・化学肥料・除草剤を使った土は、土がめちゃくちゃ硬くて、植物がエネルギーを吸えない環境

トラクターで耕運した所でも30センチも耕せたら良い方です。

そこで、手っ取り早く植物に土を耕してもらいます。

これを緑肥と言います。

緑肥は、3つに分かれます。
①稲科の植物で土を耕す
 クエン酸でくっついたアルミとリン酸をを剥がす。

②豆科の植物で植物が吸収しやすい窒素を大地に固定する

③ひまわりや落花生を栽培して、VA菌を増やす

①の稲科の植物でもあるライ麦の根っこをソ連の研究機関が研究したところなんと6万メートルもあるそうです!!!

すごくないですか??

ちなみに、土の力が弱いと緑肥もよく育ちません😅


このように、土作りと言っても、人ができることは、ほんの少しなんです😆
ただ、自然界のリズムに合わせて大地を浄化するよりは、自然界の理を凝縮して土づくりをするお手伝いをした方が何万倍も早く土が蘇生します😊

壊してしまった自然環境をリペアできる知恵を既に人類は、知っています。
あとは、やるだけ。
人ができることは、自然の循環システムが上手く機能できるようにするための環境作りのキッカケ作りです。
でも、この過程が自然との交流がものすごく大変でもあり、面白くもあります。


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詳しくは、こちらです。
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