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普段の延長で走りを考えます

自転車も他のスポーツと同じように、動画サイトでコツを調べる環境があり、独学でも楽しめる様になってきたな〜と関心。ティーチングやフィッティングの現場では動画サイトで情報収集したことについて質問受ける回数も増えてきた感覚があります。

日頃、自転車のスキルについてティーチングをさせてもらっているが、フォームを変えることの影響度を考えると、教えるって事は怖い面もある事だなと気づきNOTEをまとめます。

良いポジションってどういう事?

バイクのポジションを調整するライダーも多くいるとおもいますが、何が良いポジションか考えたことありますか?僕自身が大切にしている事では、まずは安全であること、体を痛めないこと、最後にヘトヘトになるまで自転車に乗れることと考えています。

家を出てライドに行き、何も不満なく当たり前のように自宅に戻ることができていると良いポジションだな〜と言えます。最後の曲がり角を曲がれば自宅に到着する時までポジションが仕事しているのか?が僕自身のフィッター的目線です。

良いポジションの本質的な考え方とは?

自転車と体の接点がライダーに自然に作る事ができて、初めていくルートでもバイクを終始ライダーのコントロール下に置いていられるか?と考えています。

◯ペダルのこと・・・足とペダルとシューズを介して機械的に繋げ、同じ位置に足を置く道具です。足とペダルを固定することがおもな仕事。

◯グリップのこと・・・上半身にゆとりがある腕のリーチで効率良いグリップでブラケットを握ります。中指か人差し指を絡めるように収める。

◯サドルのこと・・・クランクを両足でクルクル回すことができ、宙に浮いているかの如く自由な運動ができる土台です。骨格の幅や、体の動かし方に合わせサドルを選ぶ。

良いこぎ方を皆知っているのか?

いいこぎ方だね!と言われるこぎ方は簡単にゲットできないかもしれません。場合によっては、あなたが今まで培ってきたスタイルを壊してしまう恐れがあります。100rpmで漕ぐとか、休むダンシングなど・・・一度は聞いたことがあるかもしれませんが、手応えありましたか?

自転車のスキルだけを磨くのではなくて、スキルを取り扱う心の持ち方も同時に磨いて欲しいです。そんなあなたには「ゆっくりいそげ」という言葉をプレゼントします。お客様からいただいた言葉です笑。近道したくなる時に本を開きます。

良いとされている事を疑ってみてください。
僕は何かを伝える時はライダーへの影響度のことを考え、一呼吸置いてから伝えるようにしています。自転車の動きは自分にとって水が上から下に向かって流れるが如く日常なことです。それでも日々新しい発見がある。

自転車に乗ったばかりのライダーや、お悩みを持つライダーにとって「アドバイスを受ける事」は、解決して楽になる場合もあれば、お悩みを増やしてしまうことがあるからです。ここが、うかつに言えない本音のところ。

僕が解決してきた方法が、他のライダーが同様に解決できるとも限らないし、アドバイスを受けるライダーがスキルやコツを知ってしまう事で自転車の遊びが険しい道のりに変わることもあるのです。自分ならできるはずだと、ハードルを無意識に上げてしまうことに気が付きません。

頭で理解できても体が動かないストレスで、ライダーが今まで培ってきた感覚も壊してしまう恐れがあるし、時に取り返しのつかない時もあるのです。「水清ければ魚住まず」と言われるように、本質的なものほど純度が高くライダーの癖も感覚も壊してしまうのでティーチングって知れば知るほど慎重になります。ワンポイントで解決や習得ができたら皆プロライダーになってしまうのです。

いつも、ライダーの考えるポジションの理想に近づけていく時のパートナーとなれることを嬉しく思う。フィッティングが気になる方はこちら↓

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