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事実は一つだけど、どう受け止めるかで人生は変わっていく/日本メンタルヘルス〜メンタルトレーナー養成講座

「心理学を学んでます」というと、目の前の人が「見透かされてるんじゃないか」と、微妙な顔をするぐらい一般的なものではなかった18年前。

日本メンタルヘルス協会の心理学は学問を学ぶというより日々の中で、自分の心をどう扱えばいいのか、苦手な相手とどうコミュニケーションをとったら人間関係がうまくいくのか、考え方の癖に気づくことなど、すぐに日常生活の中でつかえるものばかりだった。
妊婦のお腹を抱えながら、自由が丘まで通ったなぁ、、、

その頃、私は美容部員さんの教育を担っていた。
販売は自分がそのまま出る。
お客さまに商品をオススメして買ってもらえないと自分が否定されたように感じてしまう。売れない、と自分が出来ない、と思ってしまう。
日本人は、言動を否定されると人格を否定されたと取りがちだが、売れないというのもそうだ。
メンタルで教わったABC理論は、出来事と、それにより生じる感情を分ける事。今ではメタ認知というけど、その時は客観的に眺めてみるということを教わった。
出来事はひとつでも、受け取り方によって感情や行動は変わる、ということ。

感情が湧き上がるのは、自分の中にある思い込みが反応していて、それは「人から嫌われてはいけない」とか「人を傷つけるべきではない」とか、それほんとに?というビリーフがある。
それに気づいた時に、あ、私にはこういうビリーフがあるんだな、そしてそれはどこから来てるのだろう、と自分を静かに見つめる事が出来るようになった(とはいえ、キー!腹が立つ、とか怒った後だけど)

モヤモヤしたり嫌ーな気持ちになったり、そんな時、嫌なことは嫌なんだけどそれには理由がある、ということを知ると、泥の中に美しい宝物が眠ってることに気づいた。
するとね、パーっと晴れるように、ずるんと何かが落ちていく。

小さい頃の親からのすりこみだとか、
嫌な事された経験だったりとか、そこで形成されたビリーフに気づくと、それは悪い事じゃないと気づく。
それによって自分を守ったり、傷つかないようにしてきたんだなぁ、とか。
ありがとう、と手放した時、世界は変わってみえる。

どれだけこのABC理論に助けられてきたか、と思う。

事実は、一つ。
その事実をどう受け止めるのか、
どんな感情になるか、を自分で決められることを知ることは、それからの人生を大きく変えた。
ネガティブか、ポジティブか、ということじゃなくて、自分はどんなふうにありたいのか、にも繋がるのかな。

今回の私の骨折だと
事実 骨折した 1ヶ月はギプス 歩けない
感情 嫌だな どうしてこんなことになっちゃったの?歩けないなんてどれだけ不便で何も出来ないじゃない
と、なるのは
受け取り方に、「行動に制限がかかるとやりたいことができなくなる」とか、
「自分で何でもやりたい」とか、
「何でも出来ると思ってる自分がいる」わけで。

受け取り方を、「強制終了だな。無理しちゃいけないんだな」
「人に頼ることや、出来ないことは出来ないと言おう」とか
「無理しないことを教わってるんだな」とかに変えると
感情は、「ゆっくり休むチャンス」「ありがたいなぁ」と変わっていく。

この状況は、何を私に教えようとしているのか。

すると、行動が変わる。
行動が変わって感情が変わる。
私の場合は、せっかくのチャンス!と本を読んだり、大掃除が出来なかったからハウスクリーニングにお願いしたり、夜の飲み会をリスケしてもらって、自分へのご褒美がいっぱい出来た。

ハウスクリーニングのおかげで、部屋がきれいになってきもちよくて、いらないものを捨てることにつながったり

本を読んで、これはすごくいい!とみんなに伝えて著者を呼んでの読書会を企画したり、オンラインでお話聞いて、わ!すてき!と、昨年忙しくておぼつかなかった「おしゃれサロン」のことが、どんどん決まっていく。

身体が、頑張って治そうとしてることや、
自分の意思とは関係なく、細胞たちが生きようと頑張ってることに初めて気づく。

そして、人のやさしさ
筋肉がなくて寒い寒い言ってたらあったかい靴下送ってもらったり、優しい気持ちになる絵本や、入浴剤をたーくさん送ってくれたり、美味しいケーキや花束、行けなかった旅のお土産や、神社のお守り、家まで餃子を届けてもらったり、どれほどの人のやさしさが支えてくれたんだろう。歩けないことで凹んでるとその度に励ましてくれる人たち。たくさんの言葉の花束をいただいた。
この1ヶ月ちょっと、たくさんの愛で包まれた。
ありがたいなぁ、あったかいなぁ、というもので包まれる。

ようやくギプスが取れて
生まれたての子鹿のように、立つことや歩くことの新鮮さ
二足足歩行になって、手が使えるようになっていろんなことが出来るようになったんだなぁ、と「進化」を味わっている。

どれもこれも骨折のおかげ。

なーんて言っても、最初はすごいビックリしたし、慣れない身体と不自由さに難儀したし、このままどうなっちゃうの?というのも味わいました。

でも、切り替えてみる、ことで世界は変わって見える。

なんてことを書いてたらまた長くなった、、、つづく

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