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Seventeen's Summer 17歳の最終楽章Ⅱ 第21話

これまでのあらすじ
東京都の小島に建てられているひまわり学園中高一貫校。毎年東京大学に40名ほどが進学する有名進学校だ。

6学年で1,500名の大所帯。生徒の約8割が寮生活をしている。寮付きの進学校とだけあって全国から優秀な生徒を獲得している。

今年高校2年になったユウキたちは、勉強だけでなく遊びも堪能していた。
それまで学年1位の成績だったユウキの成績が振るわなくなってきていた。本人は大学に行かない選択をしようとしていた。

ユウキの親友であるケンシが連休を利用して熱海の実家に帰るというので、ユウキは同行することにした。中学1年の時から仲の良かった2人だ、親も気兼ねなく対応してくれる。熱海で偶然、同級生の女子2人と会い、より親交を深めるのだった。

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東京に帰るとユウキたちにはいつもの生活が待っていた。
朝のランニングは続いていた。ランニングをして朝食をとって学校に行く。7時間の授業をこなし、部活に向かう。短い部活を終えると、一目散に風呂に入り7時には学習室に座り、勉強を始める。

それが寮のスケジュールだ。夜の7時から11時半、申請すれば12時まで勉強できる。自宅通いの人からすると刑務所みたいな生活だろうが、中1の時からこんな生活をしているから、何の問題もない。

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