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日本人の正食とは① 塩こそ生命の源(なぜ減塩が良いとされているのか)

こんにちは。
Mahalo nui loa 林光子です。

いかがお過ごしでしょうか。

知り合いの整体の先生からある本をお借りし、かなりの衝撃、目から鱗でした!!
書いてあるままを忠実には出来ておりませんが実践し、3週間目、それでも効果を感じ、これは是非シェアしたいと思います!!

お借りした本は「正食と人体」 著者 一倉定


上記の本の著書は経営コンサルタントになった時、その激務や不規則極まりない生活のために次々倒れていく先輩たちを見、「これはまず食事に氣をつけなければならない」と、近代栄養学に従ってできる限り忠実にこれを守っていたら、逆に体がガタガタに崩れて病気の問屋のようになってしまい、病院巡りをしても原因不明、治療法不明に。

近代栄養学や近代医学を固く信頼していただけに、大きな失望と不信感を抱くようになり、残るは東洋医学と民間治療、そして自らも実験台としながら二十年以上、正食の勉強をされていたと書かれています。
また著者の話が広まり、実践した多くの方のデータに基づき書かれたものです。

著書自身が目から鱗だったという日本の明治の栄養理論は
「食物を人体の側から論じている」というもの。
これは近代の食物の側から論じているものと違い、ここに現代の栄養学の根本的誤りがあると著者はしています。


身体の基本の塩 塩に対する誤解

まずは「塩をとると血圧が上がる」「塩分控えめに」という全国的な減塩が良いとされる風潮のために日本人の健康はメチャメチャになってしまったとあります。

人間の血液中には0.85%の塩分が含まれており、PH(ペーハー)は7.4の弱アルカリ性、そのアルカリ性は塩分濃度で決まってくるとあります。
塩は強アルカリです。
また、胎児が育つ羊水は塩水で、太古の海水とそっくりだと言われていますね。

塩こそ生命の源であり、ナトリウムは最も活性の強い元素で、変幻自在に数えきれないほどの物質を作り出すことができ、だからこそ塩は、生命の発生に重要な役割を果たし生命機能の基本的な役割を担っているとあります。


塩は新陳代謝の基本機能を受け持つ

塩の「効能」については調べると出てくるけれど、塩の「機能」については書かれているものはほどんどないとあり、著者はこれに取り組み、様々な不調の改善実例や自然の摂理を見て、著者の説は「塩は新陳代謝に欠かせないものであり、塩不足は新陳代謝障害を起こし、全身の細胞が衰弱し、全身生理機能障害を起こす、栄養失調は細胞外液の塩分濃度不足から起こる」
塩不足は全身病を引き起こすと述べています。(本文には詳しく書かれております。)


「塩は血圧を上げる」という妄説

最も有名なのは戦後の1953年のアメリカのメーネリー博士が行った実験で、ネズミ10匹に通常の20倍の塩分を取らせ、飲み水も1%の食塩を加えて与えたところ、6ヶ月後に4匹が高血圧になった、というもの。
この実験は大きな反響を呼び、塩は高血圧の原因と敬遠されるようになったそうですが、残りの6匹は全く無視された上に、通常の20倍の塩分を人間に置き換えると、一日10gが通常とすると、20倍の200gということになる。
こんな大量の塩を6ヶ月どころか1日も取れるものではなく、1,2日取れたとしても
自然治癒力、自律神経で防衛本能が働き、吐いてしまうか、全く受付けない(または中和食をとりたくなる(後述))と、違う塩分濃度ですが著者自身の実験や他の方々の報告データから塩の取りすぎは不可能と説いています。
なので、この実験には何かの嘘か、カラクリがあると著者は書いています。


実際に自分の身体に必要な塩分が足りているのか、取りすぎることは出来ないのだから安心して自分の体で確かめろと促しています。
人それぞれ、体格も違えば、日々食べているものも違うのでその通りですね。


著者が勧めているのは「卵醤」。塩分の緊急補充に使うものだそうで、

全卵(白い紐状のものも取らない、出来たら有精卵)に、割った殻の片方になみなみいっぱいの濃口醤油を加えてかき混ぜて飲む。(卵の大きさにもよりますが大体大さじ2くらい)
食前食後などいつ飲んでも良い。(まれに吐いてしまう人がいるが、この時は2回に分けて飲む。食中だと吐かない。)(また、生卵かけご飯は日本人の作った最高傑作であり醤油は自分好みで良いので食べ続ければ良い。)
用法は、1日一個(非常の時だけ2個)を3〜4日(特に塩分不足の人は5〜7日。)
間一週間空けて、また1日一個を2〜3日、これ以後は一週間に一個、または人それぞれ違うのでどれくらいの間隔で飲んだらいいかは自分で見つけること。

「これだけで体調は全く変わってしまい、カラダはポカポカして心地よく冷え性は何処かへ行ってしまう。

不思議なくらい疲れなくなり、寝つき、寝起きがよくなる。
寝起きが悪いのは塩分不足の証拠
過労死は典型的な塩分不足、塩分十分なら過労死したくとも出来ない。」

と書いています。すごいですね。


不調や病い、原因不明のもののほどんどが塩分不足とのこと。

例に書かれていた幾つか、花粉症、中耳炎、高血圧、低血圧、痛風、腰痛、頭痛、膝痛、皮膚炎、ドライアイ、白内障(本文にはまだまだあります。)など、糖尿病も治ったいくつもの実例があり、糖尿病は最も治りやすい病として具体例が書かれています。

目の不具合には涙の塩分濃度より少し濃くしたものを点眼(濃すぎたときは目やにが出るので薄める)
塩で足の裏を5〜10分のマッサージを日々続け、寝たきりのご老人が回復したともあります。

上記は全て自然海塩を取るのが大前提で、精製塩(食卓塩)は、自然界には純粋なものはない(例外が金、白金)のでカラダには順応する力がなく、それこそ高血圧など変調を来すことを述べています。


天然海塩でなければならない

1971(昭和46)年「塩業近代化臨時措置法」が成立し、(全国的な反対運動が起こったが無視され)日本では「イオン交換膜製塩」以外の方法で海水から直接「塩」を採ることが出来なくなりました。

しかし大危機を感じて大阪府立大学の武者宗一郎名誉教授が有志を集め昭和51年に伊豆の大島に海水製塩所を開設。これが「海の精」の塩

何はともあれ、1997平成9年には、日本でも自由に塩がつくられるようになりました。

私たち世代は赤いフタのビンの食卓塩で育ちましたねー汗

そりゃ体力もなく貧血で倒れるわーと振り返り。。


自然塩の取り方は、そのまま塩をとるよりもごま塩や醤油、味噌、漬物、梅干し塩を油の炒め物など”微生物”の働きで効率が非常に良いとあります。

卵醤はずっと続けるのではなく上記のもので、自然塩を使った濃い醤油や濃い味噌(または味噌汁に醤油をかけたり八丁味噌など)で続けるとあります。

また、生野菜、果物、甘いもの(特に白砂糖は精製されたものであり、上記述のようにカラダには毒とあります)は塩分中和食なので控える、とあります。(糖尿病の人は上記三つを断ち、塩分を十分にとる)


私は減塩をしていたため、この話は本当に目から鱗でした。
「卵醤」は初め、大さじ2の醤油など一度に飲んだこともなくビビリましたが(苦笑)やってみるとするりと飲めてしかも美味しい!
美味しいと感じるのはカラダが欲していたのでしょうか。
初め4日続けてみましたが、5日目は半分飲んであとはいらないとばかりに飲めなくなりました。

また、測ってはいませんが私はいつも低血圧を感じていました。朝も寝起きが悪く(特に冬)、そして末端の冷え。
著者によると、低血圧の原因は、水の他に、果物、甘いもの、生野菜を多くとっている人に起こる症状で、これらに含まれるカリウム、クエン酸、ビタミンC、果糖、蔗糖はすべて筋肉を弱める特性があり(特にカリウム)、(果糖、蔗糖はさらに塩分を中和してしまう)心臓の血液圧送力を弱め、血行不良を起こすとありました。

確かに今の風潮の、水はたくさんとった方が良いということで水分や、ビタミンCや浄化に良いとレモン、栄養価が高いと生野菜をこの冬は努めてとっていましたが、なんだかやる気が出ず、眠たい感じがありました。冬で冬眠の時期なので自然なことかなと思っていましたが、
努めて塩分をとり、上記の水、果物、甘いもの、生野菜を完璧ではありませんが控えてみると、朝寝起きがよくなり、心身ともに元氣に充実した感じが出てきました。

食物の陰陽からも、かなり陰のものを取っていたことに今更ながら氣づき、この冬辛いはずですね。汗



循環器系の統病の共通食箋

ここで著者が書いている共通食箋をご紹介。
1、水分は極力控える。(水分は血液を薄めてしまう。水分の取りすぎは、いかなる食事もその効力の大部分を失ってしまう。ただし夏はあまり控えない。)

2、果物、甘いもの、生野菜、酢は全く取らないのが理想。

3、良質な自然塩を使った卵醤(緊急時のみ)、味噌汁、ごま塩(ごま8:塩2くらい)たくあん、梅干し、味噌漬けを十分にとる。

4、主食は、精白米だけを長期にとってはいけない。精白米には、その30%を5分づきの押麦、あわ、ひえ、きびなどの雑穀を混ぜて食べる。(5分づきなどでも雑穀を混ぜるのが理想。)玄米なら理想的だが、長期に続ける場合は1日2食とし、一食は白米、そば、うどん、パンなどとする。)

5、動物質は、取らないのが理想だが、少量、または時々は差し支えない。ただし、重病の場合は不可。

6、アルコールは、飲まないのが理想だが、少量なら差し支えない。大量に飲んだ時には中和食として、日本酒一合、またはビール大瓶一本につき、濃い味噌汁を、平素の食事とはべつにコーヒーカップ一杯をとる。

などとあります。

がんと糖尿病も、基本的には同じ食箋、全ての病気に適用できる食箋であり、新陳代謝を正常にする食箋とあります。


人間は動かなければ生きられずその原動力は塩

塩は筋肉を締める、塩分が不足するとたちまち「力が抜けてしまう」
スタミナが目に見えて衰える。疲れやすくなる。集中力がなくなる。
これら全て塩不足による全身の筋肉の衰えのためとあり、スタミナをつけるのは塩とあります。

塩分は電気をよく通すのでその塩が不足すると身体や脳の情報伝達がうまくいかず全身的な体調不良が起こる。

子供の登校拒否なども塩不足。いくつもの実例で、塩を取るようになって学校へ行くようになり勉強も手がつくようになったとあります。

また、お年寄りは生命力は落ちるので努めて塩分を取るようにとあります。

生野菜が苦手で食べず塩辛いものが好きな姑さんを見て、実はハラハラしておりましたが、あれは自然に欲していたのかもしれませんね。

元気な老人ほど、口も曲がるくらい塩辛いものを毎日食べていると書いてあります。

また塩は体熱を発生させるので今多い低体温症も治ってしまう。

体温が上がれば免疫力も上がりますね。
この塩分取って体温上昇はとても感じます。


新陳代謝を整えるのも自然治癒力を引き出すのも、正しい食事が基本


プラグヨガで身体を整えていても、この冬正直快調とは言えませんでした。
そんな中でこの本に出会い目から鱗でした。
塩分の改善や、(また後日書きます)塩の話の次に続く日本人にとっての正食を読んでまだ少しですが実践していく中で、身体は食事が第一だと痛感しています。

新陳代謝を整えるのも、自然治癒力を引き出すのも、まずは、正しい食事からー。


プラブジの言う「食事、運動、呼吸を正しく」と言うのはまさにその通り。
また、脈々と続く南インドのDNA、骨格、風土の身体を持つプラブジの「正しい食事」と同じく先祖から受け継いだ日本の風土にあった「正しい食事」は違うことをカラダで理解した出来事でもありました。


前にUPした記事でインドや西洋でもレモンは「浄化」ですが、日本では「塩」が「浄め」や「浄化」に使われていますね。そんなところからも日本人にとって「塩」はとても大切なものですね。


自分は今日本に住み、日本人の身体を持っているということと
「人は70%が水である」を「人は70%が海水である」に認識を新たにしましたー。
まさに地球、自然と同じですね。


今までの定説とは正反対

「読者は今までの定説とは正反対の主張に驚かれたと同時に、手品ではあるまいに、そんな簡単にいくか、効果を誇張しているのでは、と感想をもたれたかもしれないが、掛け値は全くない。著者自身が初めのうちはびっくりしたのである。長年苦しんでいたものがすぐに治っていく、視力も塩水を点眼した瞬間に視界がパッと明るくなるなど想像もしていなかった」

とあります。

私自身も食べる以外にも点眼の効果に驚き、また顔を塩で洗う(自然海塩を湯または水に溶かして洗顔、または手に少し取ってつけても良い。しみ、そばかす、こじわは次第になくなり、しっとり潤いのある皮膚となる)のも実践し上記を感じ、また、塩だけで皮脂のべとつきもさっぱり取れてしまうのに驚きました。

洗髪もすすめており、(私はシャンプーに混ぜて)洗うと、まさに書いてあるように、しっとりと弾力ある髪となり、抜け毛が減りました。
(サーファーにハゲはいないという本もあるそうですー。)


病院に行かずとも、薬を取らずとも、美容や健康のためにと、高いものを買わずとも自然の塩だけでいろいろなものが解決してしまう。。

塩についてこんなタイトルの本も出ていますね↓


上記「正食と人体」306ページ(びっしりと)書かれた内容の111ページはこの塩の話でした。(なんだか全然上手くまとめられていない感ですが汗)
それくらい塩の大切さを伝えています。
よかったら一読され自身で試されてみてください。
次回は続きの内容をアップしたいと思います。


林光子のオフィシャルサイトはこちら↓










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