実津

photographer.高知に住んでいます。小説やエッセイを読むのが好き。舞台を観に…

実津

photographer.高知に住んでいます。小説やエッセイを読むのが好き。舞台を観に行くのも好き。ライブも好き。基本酒を飲みすぎており、出不精。日々のことを書き始めようと思っています。 www.mitsumaeda.com

マガジン

  • 竜串海岸 2014

  • Dancers, Beijing 2015

    Dancers,Beijingシリーズ

最近の記事

村上春樹さんの「猫を棄てる」

村上春樹さんが語る、父親についてのエッセイ。小説含め今まで読んだなかでいちばん好きやったかも。と言ってもぜんぜん全部読んでないけど。 長い間疎遠だった父親との幼いころの記憶から、村上さんが産まれるより前の、京都のお寺の家に産まれ育ち青年時代には3度も徴兵され、そんななかで俳句にはまり…ながやけど、村上さんご自身が実際父親から聞けた話はわずかで、母親や従兄弟から聞いた話や残されたものをもとに調べ纏めた、ごくパーソナルなエッセイ。 記憶って各々の脳内で編集はいって結果曖昧で、

    • Aさんの話し

      20220406  ちょうど10年前に亡くなったAさんの話。  当時東京の西の方のスナックで働いていて、Aさんは月に1、2回お会いするかな?という常連さんだった。当時50代後半の、上機嫌の時もあれば口数少ない時もある、けれど基本的に優しい、ちょっと気難しい印象の方。他の常連さんと口論になってしまった時もあった。スマートで、みんなに一目置かれていたような気がする。  あんなにお会いしていたのに、なんのお仕事をされていたのかも知らない。けれど亡くなる1年ほど前、私が写真を志

      • 平川恒太 「Cemetery 祈りのケイショウ」を見て

        平川さんの展示。 戦争とか原子力とか、めっちゃ大きくて同時に複雑なこと、そして平川さん自身が直接「被害者」として経験していることではないことをテーマにしつつも、それをみる人がそういう過去にどう対峙して、未来に向けてどう考えていくのかみたいなところまで想像させられるようで、すごいすきだった。 アーティストトークでも重い社会的なテーマに対する平川さんの誠実さをめっちゃ感じた。作品に偽善的な部分を感じないように、すこしつまりながらも彼にとっての正しい言葉を選ぼうとしてるような。

        • David Byrneの「アメリカン・ユートピア」を観た

          あたご劇場で今週金曜までやっている、「アメリカン・ユートピア」。相変わらず気づけば終わりそうになっている観たい映画。 とはいえDavid Byrneについてよく知ってるわけでもなく、ネットで見かけた絶賛の声とあたご劇場に行きたいという気持ちが重なっていくことにしていた。あたご劇場は、シネコンと違っていくと決めて実際行ってチケットを買い、中に入り所狭しと貼られたポスターやお店のフライヤーや劇場自体の歴史を感じる諸々を眺め、そして中のフワフワが完全にヘタっている気がする赤いベル

        村上春樹さんの「猫を棄てる」

        マガジン

        • 2本
        • 竜串海岸 2014
          0本
        • Dancers, Beijing 2015
          5本

        記事

          再開

          しばらく放置していたnote。写真家としてのホームページを整備するにあたって、ブログ的な何かで近況がわかるようになってるといいですよね、という話で、ホームページ自体は絶賛リニューアル中ですが練習がてら、また文章書くことを再開しようと思い立ち久々にログインし今に至る。 というわけで近況。ピラティスはもともと月に2回ほど通っていたのですが、3月頃からパーソナルジムに行き始め、やがて24時間いつでもいけるジムにまで入会し、さらに最近は朝ランニングまで始めました。多分何かから逃げて

          結婚の奴 能町みね子 (平凡社)を読んで

          本屋でこの本を見つけて手にとって、パラパラと最初の方読んで見たら寝ウンコで泣き笑いし、その時一緒にいた夫に「ねえ見て」と読ませ、「みっちゃんほぼおんなじことしたやん」言われつつ、(夫がトイレに篭っていたせいで漏らしたことがある)その足でレジに向かった次第。能町さんもサムソンさんももともとTwitterでフォローもしていたが、結婚(仮)しているとは知らなかった。なのでちょっとオッとなった。 当たり前だけど、誰しもバックグラウンドというか経験してきたことがあり、それらを通じて価

          結婚の奴 能町みね子 (平凡社)を読んで

          竜串海岸 2014

          竜串海岸 2014

          Dancers, Beijing 2015

          Dancers, Beijing 2015

          Dancers, Beijing 2015

          Dancers, Beijing 2015

          Dancers, Beijing 2015

          Dancers, Beijing 2015

          Dancers, Beijing2015

          Dancers, Beijing2015

          飛行機が苦手です。

          みんな飛行機は苦手なんだと思ってました。 まず、待合の時に、とりあえず酒を飲みます。搭乗してから飛び立ち、シートベルトサインが消えるまでが一番怖いので、その間寝られてればいいなという期待から。今では飛行場では条件反射的に酒、って感じです。(新幹線でも絶対ビール飲みたい派ですがこれは怖いからじゃなく駅弁とビールと新幹線が最高だからです) それでも搭乗し、飛行機が動き始めるまでは雑誌見たりして平常心です。が、しばらくすると滑走を始めるポイントまで動き始めますよね。そこらへんか

          飛行機が苦手です。

          母曰く

          吉野源三郎さん 君たちはどう生きるか  結構話題になった時期がありましたよね。確か2、3年前。その時、母に「読んだよ。読む?」と貸してもらいました。その時「どう?おもしろかった?」と何気なく聞いたときの母の答え。「うーん、これ普通のことやけどなー?って思った!」と言っててなんか笑った思い出。 いや普通って結構難しいよね。割と人によって違うし。けど「普通って何?」って答え求めてる人結構多いのかも、と思ったり。みんなの普通を知って安心したり、そこを自分の行動の基準にできたり。

          母曰く

          Dancers, Beijing 2015

          Dancers, Beijing 2015

          #名前の由来 で思い出した

          note始めたてで色々見ていたら、今募集中?のハッシュタグ投稿???というところに#名前の由来 というのがあって、思い出したこと。 私昨年結婚式&披露宴したんですけど、遠くから近くから時間をさいていろんなお世話になった方に来ていただくから・・・と思い、両親に向けた手紙、ではなく来てくださった方々への感謝を伝えよう!と、決めたのでした。夫からもそういう旨のスピーチはあるので、枠としては両親に向けた手紙のところ。(披露宴終盤、色々終わって、あと花束贈呈とかに向かう流れ)  な

          #名前の由来 で思い出した

          自己紹介

          写真家。フリーのカメラマン。 高知で高校まで過ごし、大学時代は神戸で3年と留学のためカリフォルニアで1年過ごす(国際関係学専攻)。大学卒業後マレーシア・ペナン総領事館で2年契約のスタッフをしたのち高知に。当時はフォトジャーナリストを目指しており、東京と行き来しつつ取材して売り込んだりしながらアルバイトなどしていた。 その後2年ほど東京に住むことになるのだが、その間は英語がある程度わかるので繊維製品の海外のオーガニック認証をとるための手続きや海外との取引をしているECサイト

          自己紹介