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HOPELESS ROMANTICKER バンドをやりたい奴は絶対に読んどけ‼️Vol.15

現在世の中はジャニーズ事務所のニュース一色となっている時期です。
不思議な社会現象で、みんな知ってるのにみんな知らないといったなぞなぞを大人達が真剣に演じています。大金が動くってそういうこと。
タレントには非がありません!と公言してしまう、芸能人やファンが大勢いることにもびっくり。株式会社、法人である意味はこうまで知られていないかつ、盲目になる怖さでもある。これはバンドでも当てはまる。ま、それはまだ先の項目でやるので、そこまで突き進んでくれ!

次は、ざっくりとした年間予算を決めよう。
これはバンドマンにとってとても苦手な分野だな。アホばっかりだからな。
が、組織は小さかろうが大きかろうが、予算がないと動けない。
スタッフにやってもらってもいい。スケジュールは立てたから、そのスケジュールに則って、レコ、ライブ、リハの回数を逆算し、それぞれに掛かるであろう費用を
概算で出す。

一応、ライブハウスの仕組みを書いておく。

日本のライブハウスのシステムは異常で、金がかかりまくる。バンド立ち上げ期は主催(自分たちのバンドが主体となってイベントを開催すること)なんてできないから、対バン形式と言って、他のバンドさんやライブハウスが主催するイベントに参加する。
そこにはノルマと言うチケット枚数が課せられる。2500円×20枚で、21枚目から50%バックのドリンク別などだ。

つまり、バンドは出演させてもらう代わりに、ライブハウス(箱)側に出演させてくれてありがとう料金を支払うわけだ。箱側はバンドがお客を呼ばなくても赤字にならないような仕組みになっている。
一概に箱が悪いわけではない、客を呼べないのにライブをやるバンドがいるから、箱も運営費用が必要だから客呼べないバンドが多いからそのための保険のような仕組みが脈々と続いているわけだ。客0でも箱はなんとかなる仕組みだ。
売れないバンドは5人も呼べなかったりするからな。
それならライブやるな!って思うけど、ライブハウスは儲かるから出演させちゃうんだよな。

主催側もノルマさえ払ってくれたら自分たちは損はしなくなるからお客を呼べないバンドでも仕方なく入れる。これまたリスクの分散だ。主催者は自分のバンドだけでは箱代を払えないからバンドを集めて、それぞれのバンドに箱代を支払ってもらうことで、1バンドあたりの出費を抑える。だからこそライブをやるからには絶対に損はしないくらい仕上げて、仕込んで勝負するように。
適当にやったら勿体無いから。レコもリハもライブのノルマも大体で良いので計算すると年間にどうしても必要な金額が出てくる、そこに雑費としてアンケート印刷代、ポスター印刷代、交通費やらなんやらを入れ込んで、総額を出し、メンバーの人数で割る。
そうするとバンドをやる上で自分が支払わなくてはいけない、つまり未来の自分に投資する金額がわかる。ライブを適当にやるのか、これだけかかっているからこれだけは最低お客さんを呼ばなくちゃなって事を知っているか知らないかの差はでかい!何をするにもお金はかかるし、お金でトラブルも起こる。何度も言うようだが、結成当初は勢いがあるから気付かないが、お金の問題はすぐに勃発する。メンバーのうちの誰かが「金がない!」と言い出す。そうすると他のメンバー、特に君が仮払いもしくは金をそのメンバーに貸すことになる。そっからはもう仲間じゃなくなる。

ビビるかもしれないが、どっちにしろ払う額だから事前に知っておくことは大事だ。そしてそのためにバイトをするわけだ。
ライブをしたり、配信を始めたり、回収時期に入る前まではずっと赤字だから。
この予算感をきっちりとメンバーが知っておくと世間に取り残される音楽バカにならないで済む。

日本はなぜか、アーティストは金の話をしちゃアーティストじゃない!みたいな風潮がありますが、アホか!体一本で生きていく勝負を決断した奴が自分の価値をしっかりと守っていくのは当たり前のことだし、それができないアーティストは逆にプロじゃない。海外だとバカにされるぞ。自分の価値を下げていることになるし、自分の才能で生きていく覚悟のないプロだとされてしまう。金にうるさくなるのではない、自分の価値をしっかりと築き上げていく!と言うことだ。


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