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この歳になっても初めての経験はまだあるんだね


先週の水曜日、車のタイヤがパンクした。生まれて初めてのことだ。


職場から家に帰って荷物を下ろす時に、ふと右後ろのタイヤを見たらなんか様子がいつもと違うことに気付いた。他のタイヤと見比べると明らかにおかしい。え、これってパンクなの?しかし、いつパンクしたのか全く分からない。そういえば数日前、いや先週だったか、運転中に「パンっ」って音が聞こえた気がする。何か踏んだのかなって思ったけど、その後も特に運転には支障もなく、そのまま忘れていた。今思うとあの時だったのかな、と。それくらいしか思いあたらないのだから。だとしたら、私はその後も気づかずにそのまま車に乗っていたことになる。それとも今日やったのか。今日はお昼休みに“山の上のパン屋さん”に同僚と行った。私のお気に入りのパン屋さんの話を聞いた同僚が前々から行ってみたいと言っていたがなかなかお店の営業日とタイミングが合わず、やっと今日行けた。同僚はとても気に入って、パンを買い込んでいた。あの山道のどこかで、タイヤがパンクするようなアクシデントがあっただろうか。いや、なんも無かったよな。最近のタイヤは、パンクしてもゆっくり空気が抜けるらしいじゃないか。だからすぐには気づかなくても、私がボケてるわけじゃないよね。と、自分に言い訳してみる。


どちらにせよ、私は全く気付いていなかったのだから、もうどうしようもない。とりあえず家に帰って、お世話になっている車屋さんに電話した。直ぐに取りに来てくれると言ってくれたので、ホッとした。車屋さんが来るまでの間、ちゃまとタイヤを眺めていたら、なんとそこにパンクの原因を見つけた。


釘だ。釘が根元までしっかりとタイヤに食い込んでいた。ちょっと笑えた。こんな分かりやすいパンクの仕方があるんだと思うと、笑えた。釘が道端に、頭を下にして立っているわけない。なのにあんなにも綺麗にタイヤに埋もれている釘を見たら、どうやってその形になったの?と想像したくなる。道端に釘が落ちている事がそんなにあるわけではないし、そこをたまたま踏んだからと言ってタイヤをパンクさせてしまうカタチにめり込む可能性もそんなに高くない気もしてくる。たかが釘、されど釘。私の車のタイヤはお前のせいでぺしゃんとなってしまったではないか。分かってんのかー、なぁんて釘に言ってみたくなる。


ちなみに、パンクのおかげで、オイル交換の時期が過ぎていたことが発覚し、そちらもついでにお願いした。パンクのおかげで。



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