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そうであるならば、止めればいいんじゃないかな?

GW直前の最後の授業で、
わたしはある生徒へ 他の生徒もいるところで投げかけてみました

わたしは感情は、フラットです
怒ってもいないし、嫌ってもいません
本心から、「その行動を続けるあなたの目的は何?」と不思議に思ったからです

経緯を伝えると、その日の授業は珍しく他の先生が作ったプリントを使いました

もう、10年以上は他の先生の教材は使いません
しかし、「これでやって欲しい」と頼まれました
ついでに「原稿をみてもらえますか」とも頼まれました
相手は、初任なので こちらは親切で受け取りました

悪くはないけれども、よくもない
直さなくてもわたしなら、
口頭で補足をして着地をさせることができるけれども
もし、リモート授業であれば多くの生徒は、着地できない
そんな感じの、発問でした

「【具体的に答える】だけだと、その回答の程度にバラツキが出るから
もう少し絞ったらどうだろう?」とこたえると
「そんなこと言う奴いますかね~」と打ち直さない

「いるかもしれないよ」と言っても直さない

まぁ、いいんだけどさ
失敗する経験を奪っては、育ちませんから放流しておきました


で、わたしの授業の話に戻ります

案の定、8割の生徒のペンが止まったまま

設問は「あなたが、この授業で最も不安なことを具体的に書きなさい」です
その次の問いが「それに対して、あなたはどうしますか」でした

升目もなければ、行もない・・・・これは、難しいよ~


わたしもきっと書けない
なので

「最低、3行以上のエピソードを教えて
それは、小学校のころなの?低学年かな?いつなんだろう?
どこで、経験したのかな?学校なの?おうちなの?それとも????
その時の、あなたの気持ちはどうだったの?
怖かったの?ドキドキしたの?悲しかったの?頭に来たの???何を感じたの?」と
机間巡視をしながら、声を掛けました

数文字でペンが止まる子には、
「その時に、まわりに人はいたの?」とか
「どんな雰囲気だったの?」などと、指さしながら訊いて回りました


大体かけたころに
「そしたらさ。その困難を克服するために、
実際にあなたができる行動って何だろう?
学校の授業内で、あなたが自分で、できること
という時間 や 道具など制約があるわけでしょ
無限ではないよね?
何が、できそう?」と
訊くとほとんどの子が、アッサリと作戦を書きました

「でもさ、もしあなたがその行動をとったら、
100%あなたの不安を払拭することができるの?
どうして、できるのかな?? 
その行動だけで、絶対大丈夫なのかな?
他にも、やっとないといけないことはないのかな?
なんでかな?それだけでいいのかな?
その理由も、教えて」とくるくる歩き回りながら言いました

そこまで言っても、書かない子は書きません
4人くらい ず~っと しゃべってる

今年度の勤務校は、中堅校ですので想定内です
【やる気がない】のか【やれないのか】を見極める必要があります

遠巻きで観察を続けると、前者でした

私の場合
提出をしなくとも 減点はしません
そのまま下校して 問題はありません

本人も「減点しないのに、何で出す必要があるんだよ」と
真面目に書きまくっている友達に声を掛けます

で、タイトルの言葉をその数人に対して掛けました

「やらない自由もあるけど、邪魔する権利はないからね
黙って、他のことを考えているならいいけど、話しかけるのはダメだよ」というと一人の子だけが100分近く、ずっとしゃべっていました

そして、終了のチャイムが鳴り 号令が、かかり解散です

そこから、30分もその子は居残りです
「担任も終礼できなくて困るし、クラスメイトも帰りたくて待ってるから
早く、教室に戻りなよ」と優しく言っても、絡んでくる

何を言うかと言えば
「エピソードって何なんですか?」
「え!!今更?」
「意味がわかりません」
「う~~ん。過去に実際に経験した実話かな~」

書き始めました

【時間内に、終わらなかった】 とだけありました
3行以上の条件を満たしていないので、不可です

「これで、いいですか」
「ダメでしょうね」
「何でですか!」
「まず、文章として成立していないから」
「文章じゃないですか」
「話し言葉で、会話であればギリギリ成立はするかもしれないけどね
ほら、ここに『レポート』と書かれているでしょ
小学校の国語で学んだ【書き言葉で、説明文】って
やつを要求させているわけだね」
「意味わかんないんですけど」
「そっか、では次回の授業中にもう一度、やり直そうか
これから、職員室で仕事があるから ココ施錠したいんだよね」と
言って消灯しても動かない

これって、もしかして???? 本当に能力的に支援が必要な子なのか?

と、少し疑い 話し言葉で聞き取ってみた

「まず、これはいつの時期なの?」小学校
「授業中なの?」
「周りに、誰がいたの?」
「なんて言われたの?」
「その時、あなたの気持ちはどう感じたの?」

まぁ、同情の余地はありました
お友達や先生に責められてしまったようです

「高校の授業で、もしあなたが何をすれば大丈夫だと思う?」
「友達に、自分の役目をシッカリ覚えさせることと、分からないときは友達にきく

あ~~。少し、手をかけないと難しい子なんだな と判断をし

「他者ではなくて、自分ができる行動だと何がある?」と訊いてみました

「ない!!」
「そっか、来週また考えてみよう。」
すると
「これは、哲学の授業なんですか!!」と喰ってきた

「授業でなくて、もう放課後だよ。教室にもどろう?
みんな待ってるよ。わたしも、教務の先生を待たせてるしね
来週で大丈夫よ」

「理由なんて、どうして考えなきゃいけないんですか?
哲学なんですか!」
と動かない

まぁ~~~~困ったぞ!!

このような会話になる生徒が、潜在的に何人いるのだろうか?

ここでfEツールは、使えるのか?????

明日、やってみるけどね・・・・汗

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