you gonna take me to haven

創作表現講座というものを開くことになった。

べつにおれが偉くなったわけじゃない。

相手から頼まれてそうなった。

おれに教えられることなんかあるのかとおもいながら、

それも今月分の受講料は頂いてしまったし、

来週からは本格的に教えねばならない。

しかしおれが教えられるのはおれのルートであって、

相手の最適解ではないということだ。

階段の踏み板を踏み外すような詩論を相手に押しつけていいものか戸惑う。

おれはいったいなにをやってるのか。

おれの恥辱と宿業の果てにある詩学、

まぎれもない詩心でやり抜いた人生たち、

それらを伝えるには、けっきょくおれの本を読んでもらうしかない。

おれの詩論を読んでもらうしかない。

迂遠的なおれの人生、

遠回りをしてようやく掴み取った人生、

からかい半分に消耗してしまった人生をどうやって、

他者の教えに還元するかとおもっている。

ああ、きょうも14時を過ぎた。

あとは作業所から電話を待つだけだ。

決まり切ったことに厭いて、

じぶんのバルブを解いてしまう快楽、

そういったものを此処に見留める。

果たして月¥6,500の価値はあるのか、

画家にも作家にも疎いおれは、

ふるえながら待つ未来に於いて、

ひとつのマニフェストを結んで、ひらいて、繋いで、閉じて、

そうした一環の運動から、ひらすら学ぼうと、

机を並べているんだぜ。

おれは問いつづける、

「おまえはことばか?」

「おまえはことばか?」と。

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