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妊活の後悔「もっと早く病院に行っていれば」

私の母は第一子である私を、
結婚した翌年の27歳で出産し、その後第三子まで全員安産で出産した。

私が結婚したのは27歳の時。
母と比べて一年遅れているが、
30歳までには出産したい、そう思っていたし、
そうできると思っていた。
まあ、30で無理でもまだ若いし、そこまで焦らなくてもとのん気だった。

しかし、初めてのホルモン検査の結果30歳の時点で、
私の生まれ持っている卵子の元の残りが、
44歳以上相当の閉経直前並の数値だということが判明。
まだ若いと思っていた自分に残された時間は、
想定よりはるかに短かった。

こんなことなら、
結婚して半年できなかったら、すぐにでも病院に行っていれば良かった。

結果的に、結婚してから出産にいたるまで5年半。
もし、結婚から半年してすぐに病院に行っていたら、
3年は早く出産に至っていたかもしれない。

残りの卵子のことも、もっと早く知っていたら
精神的に追い詰められる度合いも少なかったかもしれない。

では、何故もっと早く病院に行けなかったのか。
私の場合、

・「不妊」を認めたくない気持ちと偏見
・内診をはじめとする治療への抵抗感
・仕事の忙しさと休むことへの不安

この3つが障壁になっていたと思う。
特に、妊活初期段階のかたには、
私と同じ後悔をして欲しくないし、
声を大にして伝えたい。

・「不妊」を認めたくない気持ちと偏見

病院に最初かかるとき、大抵人は、
「何か病気じゃありませんように」
「大したことありませんように」
と思ってかかるもので、
「問題あり」とわざわざ烙印を押されに行くのには抵抗があると思う。

「不妊治療」の科にかかるということは、
もうハナから自分で「不妊です」と確信してかかるようなイメージがあって、
どこかで「うちはそうじゃない」「きっと次の周期で妊娠して、杞憂だったと笑うに決まってる」と、
何か問題があることを認めたくない気持ちが強かった。

その裏には、不妊治療は、
高齢の体の機能が衰えてきてる人が受けるものという偏見も。
(実際そういう側面も勿論あるけど)

というか、「20代後半は若い」と思っていたのだ。
それがそもそもの間違いで、
医学的な数字でいうと出産適齢期のピークを過ぎて下り坂に入っていたのだけれど、
そんな知識もなく、「若いのに不妊治療なんて」っていう気持ちがどこかにあった。

けれど、年齢に関係なく不妊の原因になるトラブルがあることはよくある。
そして、何より25歳をピークに段々女性の出産への道は厳しくなっていくのだ。

→20代後半は出産年齢でいうと決して若くはないという認知がもっと広まってほしい


・内診をはじめとする治療への抵抗感

内診というと、女性なら皆抵抗感を覚えた経験は少なからずあるはず。
見ず知らずの他人に、とっても無防備な姿勢で、
内臓に器具を突っ込まれて
あれやこれや言われるのだ。
これは、何回やったって嫌なものは嫌だ。

でも、妊娠したら誰もが通る道だし、
心を無にして慣れることはできると、
今振り返ったら思う。


→赤ちゃんを生むためには絶対通る道だから、怖がらずに勇気を!


・仕事の忙しさと休むことへの不安

20代後半というと、仕事も覚え、ガンガン働き出す時期。
期待されることも増え、楽しくなってくる時期。
しかし、妊活のために仕事をセーブすることにとても葛藤があった。
だって、すぐに妊娠するならいいけど、
万が一このままずーっと何年も妊娠しなかったら、
その脂の乗りはじめた20代後半の期間をブレーキ踏み続けながらノロノロ行かなきゃいけないの?!

それで、最悪一人も授からなかったら、
家族を作るという希望も、仕事で成功するといつ希望も、
どちらも叶わず何も残らないってこと?!

と、悶々として、
残業三昧の日々の生活から抜け出す勇気がもてなかった。
ましてや、頻繁に半休とって病院に通うなんてイメージすらできなかった。

でも、30代に入ってから考えを改めた。
周りの勤務時間が限られているママ社員でも、
大きな成果をあげている人たちと一緒に働いたのはデカかった。
いずれ、子どもが生まれたら、子の体調不良で急に休むことも増えるだろうし、
残業もできない時間で仕事をさばかなきゃいけない。
だったら妊娠する前からそのペースでパフォーマンス落とさずに働く工夫をすればいいじゃんと思ったのだ。

・仕事は前倒しで進める
・残業を前提にしない段取り
・量ではなく質で勝負できる仕事を取りに行く

妊活するために守りの姿勢で働くよりも
攻めの姿勢で成果を出すことで、
勤務時間の交渉を有利に運ぶ方がずっと気持ちも楽とやっと気づけた。

→産後の働き方をイメージして、生産性をあげる働き方が、結果時間を生んだし、周囲の理解も得やすい

これが、私の妊活を振り返って、
過去の自分に伝えたいと思ったこと。
赤ちゃんが欲しいと妊活を初めた人のヒントになる部分がもしあれば嬉しいです。

今後またそれぞれのトピックについて細かく書くかもしれません。

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