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小さな旅・思い立つ旅|かき と しらす の 口福な旅[旬を求めて海辺の町へ]

旬のリズム と 週のリズム

noteを始めて約3年。これまで週1回の更新を目安にしてたけど、最近は少し間隔を開けて月3回にしたりしなかったり。

土日休みの一般的な働き方なので、7日のサイクルはリズムも掴みやすくていいけれど、どこか事務的で機械的な感じもしてしまう。

旬を慈しむ

上旬、中旬、下旬。1ヶ月を3つに分けた10日を表す「」という言葉。旬の野菜、旬の時期というように、「もっとも美味しい時期」「物事を行うのに適した時期」と言う意味もある。

noteの更新頻度を から

週のリズムから旬のリズムにすることで、どこか風流な感じが漂ってくる。その上、7日の更新頻度が10日になることで3日間のゆとりも生まれてくる。

旬のリズムで美味しく食べごろの記事になる?

津々浦々

いたるところ、すみずみ
津は港、浦は海辺や入り江

三省堂 新明解四字熟語辞典

海沿いの小さな港や入り江をドライブしてて、昔から全く変わらない暮らしを続ける漁村や集落にふと出会うのがとても好きだったりする。

ただ淡々と暮らすことの美しさ

自分には出来ない生活スタイルがそこにあるから、ついつい津々浦々を転々としてしまう。ということで、いよいよ春が近づく3月後半。天気がいい日はを求めて海へドライブ。

かき と しらす の 口福な旅

旬の牡蠣を求めて室津港へ

播磨灘のかき

播州室津港

穏やかな海で獲れる牡蠣を堪能

播磨国風土記に「この泊、風を防ぐこと室のごとし。故に因りて名をなす」とある室津。室津から見える播磨灘の景色は、シーボルトも絶賛したと言われている。

赤穂など大体的に牡蠣祭りのやってるところは人が多く好きじゃない。鄙びた漁港を散策がてら、無料で振舞われる牡蠣を堪能できる室津は、適度な賑わいで心地いい。

店先で無料で振舞われる牡蠣
店先に天日干しされるのどかな風景

さくらぐみ

室津から少し足を伸ばして

とても有名で、予約の取れないナポリ料理のお店。と思っている人も多いけど、テイクアウトすれば予約せずとも、並ばずともピザが手に入ることに誰も気づいていない。

せっかく海が近くにあるならテイクアウトして、岩場に座って食べた方が店内で食べるよりさらに美味。

海を眺めながらピザを食べる
播磨灘の絶景


今井荘

カフェを出て、もうすぐそこに海がある

播磨灘を望む海辺の小さな宿。○○荘という名前から連想される古臭さや、野暮ったさは皆無で、照明や家具や小物にまで配慮された静謐な宿。

なにより海岸際に建っているので、カフェを出て、十数秒歩けばもう海水に足をつけて遊べてしまう、その環境が最高に気持ちいい。

単管やぐらが、こんなに絶景になるなんて

紀伊水道のしらす

カネマタ海産

海岸に一面広がるしらすの香り

しらすを買いに毎年のように訪れる場所。海辺に建つ小さな製造直売店で、辺り一面しらすが天日干しされているのどかな風景。車から降りたとたんにしらすのいい匂いがたちこめる場所。

ちなみにたくさん天日干ししたものが「ちりめん」で、すこし天日干ししたものが「しらす」で、まったく干さないものが「かまあげ」とのこと。

一番日持ちしない「かまあげ」をその場で食べることができる贅沢な場所。

出来立ての釜揚げしらす
海辺の掘立小屋のようなとこと

rub luck cafe[ラブラックカフェ]

広い倉庫と海を望むぽつ窓

防虫菊の保管庫をリノベしたカフェ。鉄骨とトタンの倉庫そのままで、がらんと広いスペースに客席が5~6ブースだけ。夏は暑く、冬は寒く、照明の最小限なので日が沈むと暗くなり閉店。

店の看板もない、ありのままの空間

紀伊水道を望む立地で、トタンをくり抜いた窓から差し込む夕日。その上、ちょっとした小物や絵の飾り方にセンスが感じられ、凛とした清々しい空間。それをカフェオーナーの源じろうさんがセルフビルドでつくりあげる。

窓から差し込む光と海の音
右に見える倉庫がカフェ

Testi Mone[テスティモーネ]

みかん畑の山上に広がる天空レストラン

本当に360°絶景。天気のいい日に、窓辺のテラスでランチをするには最高の場所。その上、防災拠点としてのヘリポートが、山上にある高揚感をより高めてくれる。

ただの防災拠点だと、人の立ち寄らない辺鄙な場所になってしまう。でも飲食店を併設することで、日常も、非日常も有効活用できてしまうとてもいいスキーム。その上、レストランに宿泊施設も併設しているので、非常時に避難民が泊まる際の設備の兼ね備えているという、とってもよくできたしくみ。

最高のテラス席
右手に見えるのが非常時に活用されるヘリポート

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