IA100 —ユーザーエクスペリエンスデザインのための情報アーキテクチャ設計を読んで学んだこと
今回読んだ本
『IA100 —ユーザーエクスペリエンスデザインのための情報アーキテクチャ設計 / 長谷川敦士氏』
目次の単語から調べるレベルの初心者が読みました。
情報アーキテクチャとは何か?という疑問からプロセス、実際の設計まで順を追って説明されていて、辞書的な使い方ができる実用的な本でした!
適切なものを選択するための知識をくれるので、過去に理解できなかった内容もすっと入ってきました。
オススメなところ
・ どのように施策していくといいか、そのプロセスと構造を知れる。
・広く浅く1冊目にちょうどいい。
もう一声なところ
・ 興味を持った点や+@の具体的な方法は別で深掘りする必要がある。
・ 図解が多いのでスマホやiphoneだと図を見返すのが面倒。(見開きで読める大きめのタブレットや紙の本で読むのがオススメ)
この本で学べること
・IAとは何か
・IAの設計の仕方
・ユーザー分析
・コンテンツ分析
・コンテキスト分析
・ユーザーエクスペリエンスデザインン
・サイトストラクチャ設計
・ナビゲーション設計
・ラベル設計
・画面設計
上記内容が3章で構成されています。
IA〜UIUXについてわかりやすく解説しています。
IAについて
【情報アーキテクチャ(IA)とは何か】
→ 複雑な情報をわかりやすく伝えるための技術のこと
[具体的なtips]
・複雑な情報を理解しやすくする為に何ができるかを考える。
・ユーザーが情報を活用できるようにする手助けをする。
・データが統合されることで情報となり、情報が組織化されると知識や知恵になる。
【IAの目的とは】
→ 利用者が情報を探し、活用できるようにすること
→ 情報提供者が自分の意図通りに情報を提示できるようにすること
→ サイト内での情報の変化、増減によるクオリティの低下を防ぐこと
[具体的なtips]
・扱われる情報が増えてくると目的の情報に到達できにくくなる。
・誰が利用者かどういった情報が必要なのかを明示化する必要がある。
・情報提供者が自分の意図通りに情報を提示できるようにする。
・想定と違った見方をされないよう提供者の意図をしっかりと反映させる。
・情報アーキテクチャは4つの階層に分けて考えられる。
UXについて
【UXとは何か】
→ サイトやコンテンツによって作り出されるユーザーの体験や感情
[具体的なtips]
• ユーザー分析とコンテンツ分析の結果を用いて検討改善を繰り返す。
• UXDはデザインアプローチとして今後も重要性が高まっていきそう。
• 必ずしもユーザーの声を聞くことを重視していない。
• 潜在的なニーズを聞き出す努力がいる(表面的な要望を述べている場合がある為)
全体を通して学んだこと
• 優れたUXデザインを実現できるプロセスが説明されていた。
• 細かく段階を踏んで作成する意味を知れた。
• 必要とされる単位の階層を優先表示するだけでユーザーが混乱しない。
• ストラクチャ設計の構造5種類も掘り下げて説明されていた。
• 構造の性質や特徴を理解しどういうサイトで採用されているか知ることで最適なものを瞬時に判断できるようになる。
感想
「流入退出の観点をUXフローとサイトストラクチャを照らし合わせて、どういった行き来があるかを視覚化して段階を踏んでデザインを行う。」
前職での業務の際、ここまでできていればまた違った結果が出てたのだなと思った。
さらにこれを説明できていたら、クライアントも上長も説得し予算がもう少し降りていたかもしれないと思った。
情報をいかにわかりやすく伝えるかが主題にかかれていて、もっと知りたいに繋げられる1冊目にぴったりな本でした。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?