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女の子を欲しかった私が、男の子を3人持って今思うこと【1】


どうしても女の子を育ててみたい。

それが3人目を欲しいと思った大きなきっかけだった。
理由は漠然としていた。
女親として娘に伝えたいこと、共有したいこと、一緒に行きたい場所、食べたい物が沢山思い浮かんだ。

そして、3人目の妊娠がわかった時、心の中で女の子だろうと強い確信を持った。
なぜなら、有名なお寺の子宝祈願で貰ってきた人形も赤だったし、何より私は今まで自分の直感が当たるとどこかで過信をしていた。

人相の良いとても可愛い女の子人形!

という訳で、念願であった3人目も、そして女の子も育てられると気分はフワフワと有頂天だった。
つわりも2人目よりも酷く、ちょっとした違いは全て女の子だからと勝手に思っていた。

そして、17週目の検診で先生が言った一言。
「今日、性別が分かりそうですね。聞いていきますか?」
その時の私はなぜか、即座に
「次にしておきます!!」
性別を聞くのを拒否。
ここまで、勝手に思っていたものの、現実を聞かされる事に、まだ覚悟が無かったのだ。
あんなに女の子と思っていた直感はどこに。

それ以降、次の検診では性別がハッキリするんだと、気持ちが落ち着かない。
男の子だったら三兄弟の母になるんだ、その時のために覚悟を決めないと。
急に三兄弟を育ててる人のブログを読んでみたり…笑
またまた、自分に聞いてみる…直感はどこに。

そして、やってきた次の検診!
先生は、「おそらく女の子ですね👧」
やったー!!やっぱり念願の女の子だー!
気分は絶好調!
自分の直感も、やっぱり当たるのね!
直感を信用するバロメーターが、上がったり下がったり。。
今でもこの日をよく覚えている。
本当に嬉しかった気持ちを。
どうしても、女の子を育てたい。
この願望は、私の人生における上位を占めていた。叶えられると思った。

その後、何度か検診では、おそらく女の子説が続いた。
が、やってきた8ヶ月。
突然先生は「立派な精巣が見える!これは男の子だね👦」と放った一言。
頭をガーンと打ちつけられた。
女の子を育てることを夢見ていた私にとっては、立ち直れないほど落ち込んだ。
その現実を受け止められないからなのか、何度も何度もネットで、男の子と言われその後女の子が産まれた人がいないかを調べた。
女の子が生まれた人というブログや記事を見る度に、やっぱりまだ自分も女の子を産める可能性があるのでは無いかと。 
今思うと少し異常な位、女の子を産むことに執着していた。

私の大きくなるお腹をみて、性別を尋ねてくる人には、「まだ、ハッキリしないんです」と濁した返答をした。
これも、きっとまだ女の子の可能性もあると自分に言い聞かせるためのこと。
現実を受け止められなかったのだと思う。

そして、帝王切開の前日。
入院し、いよいよ明日の出産に向けて最終のエコーを確認してもらった。
先生からは、「確実に男の子ですね」と。
「男の子3人は、大変だー」とまで追い討ちをかけられる。
明日出産だというのに、新しい命が誕生するというのに、気持ちが沈んでしまった。
というか、自信が無かったのだ。
2人でも大変だと思う男の子の子育て。これに、また1人増える。
私大丈夫?ちゃんと育てられる?
そんな思いが、頭の中を巡る。

続く…

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