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ワシントンの桜、「スタンピー」の記事を読んで。

 桜は日本の春のシンボルとして、その美しさやはかなさ、色合いのかわいらしさ等々、多くの理由で愛されています。個人的には、桜の季節になるとスギ花粉の飛散がほとんどなくなるということも、桜を待ち焦がれる理由の1つになっています。毎年桜の花が咲くと近所の桜並木を歩いていますが、今年は雨が多かったので、傘をさして桜の下を歩いてみました。いやあ、それがですね、なかなか良かったんですよ、これが。雨の桜を愛でるなんて、なんだか大人の楽しみ方だわ~なんて悦に入ったりもしてですね。(もちろん、年齢的には十分過ぎるほど大人なんですけど)。まだ桜が楽しめる地域の方々、雨の桜もおすすめです。

 さて、最近読んだ桜のニュースは、
”ワシントンの象徴でもある桜が100本以上切り倒される。
じゃあまたね、スタンピー”

「スタンピー」というのは、ワシントンD.C.のポトマック川に隣接する入り江の「タイダルベイスン」沿いにある桜の木の1つで、スタンピー(切り株)という愛称で親しまれている。

スタンピーは、入り江の水面上昇で満潮時に根っこが海水(汽水)につかるなどの影響で枯れかけているが、春になるとピンクの花を咲かせている。2020年のコロナ禍に一躍SNSのスターになったスタンピー。(アメリカのSNSのユーザーがこの桜のぐったりした外見を自分の恋愛になぞらえて写真を投稿したことで一挙に有名になったそうです。)ゆるキャラみたいなマスコットもいるみたい。

スタンピーを含む約140本の木は、護岸工事のために切り倒される予定。切り倒された後は、第2の人生として他の木の根を覆うマルチ(ウッドチップ)として再利用されるが、スタンピーのクローンを作って植える計画もある。

今年のワシントンD.C.の桜まつりで見納めとなるため、たくさんの人々がスタンピーの下を訪れ、お花やバーボンを供えているそうです。

 ワシントンD.C.の桜まつりは、ワシントンの観光シーズンの始まりとして広く知られ、150万人以上の人が訪れるそうです。毎春桜を見るために必ずワシントンを訪れるという人もいて、アメリカの方々も日本人と同じように桜を見るために出かけ、その美しさや香りを楽しみ、さらに1本の桜がなくなることを悲しんでくれる。世界の人々と同じものを同じ季節に一緒に楽しみ、思い出が作れるっていいですよね。

gnarled  節だらけの 
phenom 話題
a social media phenom SNSで話題
deterioration 劣化
surging over ~を超えて押し寄せて
high tide 満潮
inundated with the brackish water 汽水に浸された


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