作品ご紹介:Varsham


2023年2月18日(日)に上映されるプラバース主演『Varsham』についてご紹介します。

タイトルの『Varsham』は「雨」という意味。そのタイトル通り、雨がこの物語の重要なモチーフです。プラバースのキャリア初の大ヒット作品で175日以上のロングランを果たしました。ナンディ賞をはじめ数々の賞を受賞し、タミルやヒンディでリメイクもされています。ショーバーン監督は惜しくも40代の若さで亡くなりましたが、『Varsham』は今でもテルグで愛され続ける名作です。
2022年11月11日にハイデラバードで上映された4Kリマスター版が、今回日本でも上映される運びとなりました。

まだ初々しさの残るプラバースとトリシャーの愛らしい恋物語と、恋敵との闘い、そしてデヴィ・スリ・プラサードの名曲に彩られたロマンティックな作品を是非お楽しみください。

作品概要

監督:Sobhan
製作:M.S.Raju
音楽:Devi Sri Prasad
上映時間:159分
公開:2004年1月14日(インド)
IMDb:https://www.imdb.com/title/tt0439869/
Wiki:https://en.wikipedia.org/wiki/Varsham_(2004_film)

登場人物

ヴェンカット(Prabhas)
シャイラジャ(Trisha)
バドランナ(Gopichand)
シャイラジャの父 ランガ・ラオ(Prakash Raj)
ヴェンカットのおじ(Chandra Mohan)
ヴェンカットの友人ジャガン(Sunil)
ヴェンカットの友人(Ajay)
バドランナのおじ(Paruchuri Venkateswara Rao)
バドランナの義弟カシ(Shafi)

あらすじ

 

 採石場で働くヴェンカット(Prabhas)はおじの心臓手術代を稼ぎたい若者だ。
そんな折、若く冷酷な大地主バドランナ(Gopichand)に誘拐された新人女優シャイラジャ(Trisha)の奪還を映画プロデューサーから依頼される。
シャイラジャの父ランガ・ラオ(Prakash Raj)の読み通り、ヴェンカットはその仕事を引き受けるが、彼の胸中は複雑だった。

(回想)
 豪雨で停車する列車。ヴェンカットと地主の息子バドランナは、
雨の中で嬉しそうに踊る少女シャイラジャに強く惹かれる。
 ヴェンカットは少女の父ランガ・ラオを探して列車に乗り遅れ、危篤の父のもとへ急ぐ旅のため声がかけられないバドランナも、美しい少女の身元を部下に調べるよう命じる。
 シャイラジャは自分のせいでホームに取り残されたヴェンカットの姿に、列車の中から申し訳なく思う。
 
バドランナは、病床の父から横暴を諌められ腹違いの弟カシの存在を告白されると、あっさり父を射殺。遺産を相続し当主となった彼は、弟カシとその母を利用しようと考え迎え入れる。

 シャイラジャの父ランガラオは賭博狂で借金まみれ。彼は美しい娘を利用して稼ぎたいと一家でヴェンカットの住むワランガルへやってくる。
 雨の降るワランガルの市場で、ヴェンカットはシャイラジャに再会した。
雨が大好きな彼女を雨上がりに美しい虹の見える寺院へと誘ったが、直後に雨は止んでしまう。
しかし次に雨が降ったときに寺院で会う約束を取り付ける。

 次の雨を待ちわびるヴェンカット。ついに待望の雨が降り、家を飛び出す。
その間シャイラジャの身元を突き止め父ランガ・ラオに莫大な賭博資金を与え懐柔したバドランナは、ランガ・ラオの家に招かれていた。
折よく降ってきた雨を見て約束通り寺院に行こうとしたシャイラジャは、父からバドランナをもてなすよう言われる。しかし祖母が裏口からそっと逃してくれるのだった。

 寺院で美しい虹を見た2人はついに心を通わせ、雨に愛を誓う。
シャイラジャはヴェンカットの小指に自分の指輪をはめ、誓いの印とした。

 偶然そこで行われていた映画撮影で、見物中のシャイラジャの美貌に目を留めたプロデューサーは父のランガ・ラオに娘を女優にするよう口説く。ランガ・ラオは金儲けができると喜んで同意する。しかしその直後に会ったヴェンカットの指に娘の指輪があるのを見て、彼が娘の恋人だと悟ってしまう。
 
 いやいやながらシャイラジャは父に女優にさせられた。ヴェンカットが撮影初日に乗り込んできたこともあり、ランガ・ラオは娘の女優業を妨害されないようバドランナに相談する。
 シャイラジャとの結婚を夢見ていたバドランナは恋人の存在に激怒し、ヴェンカットの甥を誘拐した。甥を奪い返したヴェンカットはバドランナ一味にガソリンを撒き、改めてシャイラジャへの燃える愛を宣言して撃退するのだった。

 なすすべもなく苛立つバドランナの姿に、一計を案じたランガ・ラオはヴェンカットを罠にはめ、テロリスト協力の罪で逮捕させる。すぐに釈放されたものの、この件がもとでシャイラジャとヴェンカットの仲はこじれた。さらに、シャイラジャに指輪を見せヴェンカットが投げ捨てたと伝えるランガ・ラオ。
 2人はついに別れ、ヴェンカットは去っていく。悲しむシャイラジャ。

(回想おわり)

 別れたはずのシャイラジャの写真を大事に持っていたヴェンカット。
バドランナの家に忍び込み、監禁されていたシャイラジャ奪還に成功するも負傷し追手もすぐに迫ってくる。
 互いにわだかまりの残るまま、ヴェンカットはシャイラジャと手をつなぎ列車に飛び乗り森へと逃げ込むのだった。


……このつづきは当日劇場でお楽しみください。
結末までのストーリーは近日中にお知らせするネットプリントでの小冊子で
お読みいただけます。

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