見出し画像

旧宅を解体することに決めた!

私が子どものころに住んでいた家から、私の両親が新しい家を建てて引っ越ししたのは、私の結婚する前の年だった。
結婚の前年に、偶然新しい土地を購入、引っ越しをすることになったのだ。
なので、私は新宅で暮らしたのは1年間だった。

夫や義父母が私の両親に挨拶に来たのは、旧宅。
そして結婚式の日は、新宅だった。

私が慣れ親しんだ旧宅は、ちょうど家族が引っ越しをして空いていたので、夫が小さな改築をして新婚の私たちが住むことになった。(なんというタイミングの良さ❗)

その時から、長男が生まれ、娘が生まれ、長男が小学校入学まで、私たち家族はその旧宅で暮らした。

私が子どものころから住んでいた場所だったので、安心して心地よく住むことができ、そのため、子どもたちもその地域の方々に愛されて育つことができた。

長男が小学校に入学の際には、共働きだったため、学童保育が必要となり、いろいろ調べたところ、その小学校の学区が、偶然私の両親が新宅に選んだ地域の小学校だった。(これも偶然)

長男が小学生になる前に、7年間暮らした旧宅を私たち家族は引っ越し。
しばらくの間、両親とはつかず離れずの距離で、二階建ての2LDKの賃貸に住んでいたが、長男が中学生になるころ、大きめの賃貸に引っ越すか、新築するか、両親が暮らす新宅を二世帯住宅にするか、いろいろ思いを巡らし話し合い、二世帯住宅として夫が増築することにした。
そして今も二世帯住宅として暮らしている。

さて、私たちが旧宅を出た後、少しの間、その場所は空き家になったわけだが、ちょうどそのころ両親は「障碍者のサポート」のNPOを運営していたこともあり、その空き家を使って、「障碍者の共同ホーム」を作ることになった。
そして、その運営は、市の社会福祉協議会がすることとなり、両親に家賃を払うという形で委託されていた。

それから、およそ28年。
旧宅は「障碍者のグループホーム」となり、常に五人が個室で住める場所として、沢山の障碍者が暮らしてきた。

建築上の不具合があるとグループホームから依頼され、夫がトイレの増築や様々な改築や、直しをしてきたが、そもそも旧宅は57年前に建てられ、東北大震災を経験していること、また出来るだけグループホームは平屋が良いということもあり、この10年ほど引っ越しについて何回も話し合いがされてきた。
両親も「いつでも出てもらってOK」と言い続け、とうとう2024年1月に、グループホームが新しい場所に引っ越しをすることになった。
そして、2024年1月末、「障碍者グループホーム」だった家は、私たちに引き渡しとなり、鍵の返却がされた。

そして、思い出深いその家を、解体することを決めた。

父と母が結婚してから住み始め、改築を繰り返して、私が高校生の頃に、大きく増築をした旧宅。
私の新婚時代から、長男が小学校に入るまで暮らした旧宅。
そして、グループホームに貸したあとも、建物がそこにあるだけで、なんとなく嬉しかった旧宅、でも母も、もう90歳。
固定資産税は誰も住んでいないのに続いてしまうし、解体にもお金がかかるし、私達に迷惑をかけたくない、生きているうちに解決したいと解体をすることを決めたのだ。

昨日、解体業者2社に連絡をして、3月14日、それぞれ見積もりをもらうことになった。

その日は、夫も母も弟も一緒に旧宅に行き、見積もりを聞き、どちらかの業者と契約をして、解体が行われることになる。(果たしていくらになるのだろう💦💦今後の経過も記事にしていけたらと思っている。)

何よりやっぱりなんとなく切ないし、寂しい
(´;ω;`)ウゥゥ
14日には沢山写真を撮って、解体の日も見守って、懐かしいわが家を見送りたいと思う。

そのあとも、しなければならないことが続くと思うけど、この経験もしっかり味わっていきたい。

そして、二世帯住宅として住んでいる今の家も、もう最初に新築してから37年、二世帯住宅にしてから、22年。
丁寧に作られた家なので、古さも痛みもあまり感じないが、それでもやはり時々手直しが必要になった。
そのうえ、家を出た私の子どもたちは、群馬に戻ってくることもないだろう。
この家も、私達夫婦が天国に行けば、どのような形で終わりを迎えるのか、まだまだ先のことと思ってきたけど、その日はいつか来る。
そう、他人ごとではなく、私たちの終活も目の前だ。

日本では、今空き家問題が深刻だ。
コロナ禍でメイン通りもシャッター街になっているし、若い人がいない小さな街や村は、一人暮らしの家だったり、誰も住んでいないような家も沢山ある。
2024年4月からは、不動産登記が義務化される予定だが、相続登記をしないと罰金が発生するらしい。
これが、空き家問題の解決になるのだろうか・・。
今後も意識してみていきたい。

まだまだ自分のこととは関係ない、というnoterさんが多いかもしれない。
でも、親の家の問題も起こるかもしれないし、自分自身の家の問題も起こるかもしれない。
不安になりすぎることはないが、それでもいつか来るその問題は、時々でいいので思い出して自分事として思いを巡らす時も持っていただけたらと思う。

今回も読んでくださり
ありがとうございました
<m(__)m>


#家の解体
#終活
#不動産
#障碍者グループホーム
#思い出
#お別れ






サポートありがとうございます!感謝感激です💛