目と僕の思考 2/3


僕は人と目を合わせるのが苦手だ。相手の目を見ると、全てを見透かされてる気がする。僕の薄っぺらい人間性、自閉的な思考、どこか社会を甘く見てる若さ故の全能感、挙げだせばキリがない、その全てが相手に見透かされている気がしてならない。その性故に相手を怒らすことも多く、その度に僕を蔑む数多の目、目、目。時に怒気を孕み、時に見下すようなその眼差しが嫌いだ。やめてくれと言いたくなる。そんな眼差しを向けられる度、僕という存在がいかに矮小で、腫れ物であるかを自覚する、いや、させられる。英検の時の、あの圧迫するような視線は今でも頭に残って、僕の脳味噌にトラウマを植え付けてる。怒られてる時なんて酷いもので、目が泳いでしまい、謝罪の言葉を湯水の如く繰り返す。何に怒られてるのかすらわからず、必死に、自己保身のためにひたすら謝る。しかし一切目線が合わないので、怒ってる側もうっかり本題そっちのけで目線について指摘する。

ああ嫌だ。退廃的な思考、難しい対人関係。社会は墨で、人という純粋な白紙を黒く染めてしまう。いい加減直したい。だけど僕の自閉的な思考はそれを許してくれない。ソシャゲという薬で社会を無理矢理流し込んで逃避する日々。どうして画面の向こうの美女の目は見れるのに現実では出来ないんだろう。そんな苦難のお話でした。

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