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凡人、一級建築士を目指す♯20「記憶障害」

今回は、自分の身に起きた、人生を左右する最悪な出来事について。

簡潔に言うと、過度なストレスにより記憶力の著しい低下を招いた話。

私のようなメンタル弱者HSPの方、高ストレスに晒されている方は、同じことになる可能性が高いので、注意喚起を兼ねて書いていく。


現場監督の仕事

現場監督という仕事の世間のイメージは
・男社会
・職人コワイ
・危険
・長時間労働
…など、いわゆる「3K=キツい、汚い、危険」というのがあった。

実際、私はゼネコンに入社して現場監督として働いていたが、「概ねそのとおり」であった。
実際、そんな現場で毎日毎日仕事をするのが嫌になり、内勤に異動をさせてもらった。
(…今は人材採用のお手伝いをしているときもあるため、そんな感想は死んでも言わない。)

私の「ツラいとき対策」

現場監督をやっていた当時、私は辛い事があると、
「落ち込むのをやめよう、考えないようにしよう!」
そんなカラ元気を振りまきながら仕事をしていた。

私のようなメンタル弱者には、定期的に頭の中に過去の記憶が漂ってくる。

『監督さんの能力がないとこっちが困るんだよ』

『上司いないと何も出来ないの?』

『何時まで働かせる気だよ』

現場監督とはコミュニケーションの仕事なので、失敗は直接言葉で示される。(実際言われた言葉。)
頭の中でよくそういう言葉たちや嫌な記憶がグルグルしていた。

「ワーワー何でもない!」 (脳内)

「忘れよ忘れよ!」 (脳内)

冗談に聞こえるかもしれないが、脳内で嫌な事が思い出される度、常にワーワー言ってかき消していた。

その場では意外と本当に忘れられるし、人前では弱みを見せたくない(めんどくさい)性格のため、周りから見たら普通に仕事をしているように見えていたと思う(自分でもそう思い込んでいた)。

ちなみに、思い出される頻度は1日1回や2回どころでは無く、駆け巡るように…という言葉が合っていたと思う。


私の身に起きたこと

しばらくたった頃、困ったことが起きた。

「あれ?あのとき何て言われたっけ?」

物忘れなんてよくある事だし、人間はすぐ忘れる生き物だ…とはよく言うが、明らかに「記憶できない」ことや「物忘れ」が多くなっていたのだ。

普通は、言葉の端っこや概要を話されれば忘れていても思い出すところだが、すっかり忘れている。
記憶の抜け方が異常だったのだ。

短期記憶についてはより顕著だった。
例えて言うなら、5桁くらいの数字が覚えられなくなった。

なぜそうなったのか

原因は2つある。

1つ目は、日々「忘れよう!考えないようにしよう!」としていたこと。
忘れるがついてしまったのだ。

2つ目は、弱いメンタルが引き起こした過度なストレス


ストレスによって潰れてしまわないよう、自らを守るためにつけた防衛策が「忘れる」ことだったのだ。

人間は一定のことは忘れることで前を向ける。
人生が良い事だけなら良いが、悲しいことも辛いことも起こるし、それらをいちいち覚えていたら生きていけない。
生存本能として「忘れる」は正しいことなのはわかるだろう。


私はというと、辛いことを意識的に忘れることで、辛いことも一緒に覚えておきたいことも忘れるようになってしまった。

この「意識的に忘れる」やり方は改めたが、記憶力の方は今現在も解決出来ていない。

まとめ

先程も言ったが、これらは仕事で無理をした過度なストレスが招いたことだ。
ストレスは記憶力低下を引き起こす。

メンタルが弱い人は、他人の目を気にしたり、過去の記憶にとらわれやすい。
また、無理して感情と逆の表情をすることで鬱になる傾向が高まるとも言われている。

現場監督といわず、仕事や人間関係でストレスを抱えてる方は注意が必要だ。

仕事だけでなく、日常生活にも支障が出てしまう事もある。
また、一級建築士に絡めて言うなら、試験勉強をする上でこれは致命的だ。

試験なので、基本的には暗記と理解。
先程私はまだこの「記憶障害」が解決できていないと言ったが、それでも一応は資格を取ることはできた。
だいぶ苦労したが。

最後に

私のようにメンタルが弱く、ストレスも溜まりやすい方、絶対無理をしすぎないこと。
辛い時は辛いと言っていいし、笑顔も作らなくていいし、なんなら仕事を辞めても良いと思う。

私は無理をして一生モノの後悔をしている。

それに人には向き、不向きもある。
自分に合った仕事を選べるように、一級建築士にしろなんにしろ、資格は大事なのだと思う。



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