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凡人、一級建築士を目指す♯19「勉強時間の取り方〜現場監督編〜」

一級建築士試験の受験者は、だいたいが社会人。
仕事をしているだけでも偉いのに、さらに勉強だなんて神の所業。

加えて、建設業界はもともと残業が多く、土日仕事は当たり前、残業時間の規制については青天井。
現代では働き方改革だなんだと言っているが、それでもまだまだ残業時間は多い職種である。

そんな忙しい中、難関資格を受けるための勉強時間をいったいどうやって捻出しているのか。

私のは極端な例かもしれないが、きっと現場監督をしていて受験する、なんて方も多いと思うし、現場監督の仕事を知らない方にもためしに読んで欲しい。

当時の私

私は1次試験の受験当時、現場監督をしていた。
埼玉のマンションの建設現場で、通勤時間は約30分。
会社の借り上げアパートで一人暮らしだった。

当時は社会人5年目に差し掛かるところで、仕事もそこそこ覚え、目まぐるしい毎日だった。

仕事としては仮設・外装工事を担当していた。
雨なんて降った日にはどんどん工程がずれるし、調整し直しだし最悪だ。

昼間は現場のチェックや打ち合わせ、夜は写真整理や指示書作り、工程の計画等をしていて、帰るのが21時を回る日も多かった。


平日のスケジュール

仕事がある日のスケジュールは、だいたい下記の通り。

6:50 起床 (お寝坊)
8:00 仕事
12:00 昼食
12:30 勉強30分
13:00 仕事
21:30 終業・帰宅
22:00 勉強3時間
25:00 休憩、お風呂、洗濯、翌日の準備
26:30 就寝

朝が弱いため、勉強は主に夜やっていた。
寝るのが遅かったため朝は本当に寝坊がちで、夕方のパソコン仕事はしばしば睡魔との戦いだった。


勉強時間の取り方

昼食は12時からで、事務所でお弁当を食べると30分頃には勉強に取り掛れる。
ここでは問題集またはビデオ講義を30分。

夜の本番は、仕事が終わって電車に乗り、近くのマックにて
「キャラメルラテと、ポテトとナゲットください」
いつもの流れ。

最初の方は家で勉強していたが、つい誘惑に負け寝てしまうことがあったため、最寄りの駅近くのマックで勉強するのがルーティンになっていた。

夜中の1時で閉まるため、閉店まで、毎週出される「宿題」を元に、問題集をひたすらやっていた。

携帯こそたまに触ってしまったりしたが、布団の誘惑が無いのは1番良かった。
また、「マック=勉強する場所」で括っていたので、お店に入れば勉強するのが習慣になった。

デメリットもあった。
BGM(というよりCM)は普通の喫茶店よりうるさかったため、集中モードに入るのに苦労した。
また、このときはまだそんなに食べても太らなかったし、胃も丈夫な年齢だったので(今は無理…)、体に悪い食事だとかは考えもしなかった。

ジャンクフードなんて脳にも悪い影響を与えるため、ここだけは当時の私に教えてあげたいところだ。

試験前1週間

昼間は眠気と疲れが酷かったので、ほぼ毎日リポDを飲んでいた。
聞いていたのかは分からないが、昔から母が試験前に持たせてくれていたのがこれなので、なんとなく選んでしまう。

しかし、さすがに試験直前の1週間は、夜7時からの「直前講義」に出られるよう、または学校の自習室で勉強できるよう、6時には退勤させてもらっていた。

そこでは、眠眠打破とコーヒーで眠気を抹殺し寝るまで勉強時間に当てた。
終電で帰り、いつもより少し多く寝る。

土曜日はほぼ毎週出勤していたが、試験前日だけは休ませてもらい、試験に挑んだ。
このときの現場の上司や同僚が協力的だったことにすごく感謝している。

現場監督が試験に受かるには

今思えば、体に悪すぎる生活スタイルだった。
ドMにも程がある。
でも、現場監督なんて本当にこれくらいやらないと時間がとれない。

あと、周りの協力を得られるかどうかはとても大切だ。
そのため、仕事も勉強も両立し、真摯に努力をする事も必要。

現場監督で試験勉強をしている人は、少しでも共感してくれただろうか。

特に私は、優秀でもなんでもない、凡人な現場監督だったので、メンタル、体ともにボロボロになるまでやって初めてなれるのが一級建築士なのだと思っている。



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