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原野を売る人、責任をとれない人

原野商法

原野商法をご存知でしょうか。
価値がない土地をあたかも値上りするかのように伝え、契約を締結させる悪徳商法という。
私はこんな名前がついていたことを最近知った。

責任を取れない人

高校生の時、友達の家に遊びに行き、帰りにバス停まで送ってもらった。
途中、騒ぎに出くわしました。
田舎の道、病人が出たのか?急いで駆け寄った。
一人は、友達の知り合いのおばさん。
もう一方は、夫婦で方言ではない。
奥さんがものすごく責め立てている。
揉め事?珍しいな。
わたし  「どうしたんですか?」
おばさん 「この人が無価値な土地を私たちに売りつけたんです。」
わたし  「・・・?不動産屋さんは通してないんですか?」
おばさん 「もちろん、不動産屋から買いました。
でも、この人が売ったのが悪いんです!」
わたし  「えっ。何言ってんのこの人・・・」
友だち  「・・・」
 

土地を売らなければならなくなった理由

家に帰ってから母にこんなことがあったと話した。
昔、田舎の土地を値上がりすると言って売りつけていた不動産屋が都会にいてニュースになっていたこと。
戦後、相続税を支払わなければならなくなり、泣く泣く土地を売った人が多かったこと。
運悪く、悪徳不動産屋に売ってしまったのだろう、と教えてもらった。

日本の変容、目に見えない役割


江戸時代

大きな農家の人は、調整役だった。
地主と呼ばれる人たちは、集まり話し合いをしていたそう。
農家の本家長男は村長
分家の長男は家長
農民と呼ばれる人は仕事に専念していた。
明治維新後、その関係はなくなってしまったという。

戦後に起きたこと

役割が崩れてきた。
そのことによってすべて自分で責任を持たなくてはいけなくなった。
地域で役割分担していたことを、自己責任となった。

いい塩梅

私は田舎でとてもいい人間関係で過ごすことができた。
とても田舎で昔の人たちが作ってくれた仕組みの中で過ごすことが
出来たのだろう。
規模的にも小さすぎず大きすぎず、適度な規模。
あまりに規模が小さいと、一人の影響力が大きくてバランスが保てない。
大きすぎると、その中で派閥ができてしまう。
ちょうどいい塩梅だったのだろう。

これからの時代のいい塩梅はどんな形なのだろう。

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