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『「想い」を伝えるプレゼンの扉』から学んだこと/NEWS PICKSのNew Doorから

こんにちは。STANDの宮原です。

今回は、NEWS PICKS内の番組New Doorからプレゼン界のカリスマと呼ばれる、プレゼン テーションクリエイターで書家の前田鎌利さんでした。前田さんといえば、孫さんの前でプレゼン をして絶賛されたとしてプレゼンに関する著書も多数出されています。私自身も、1度実際に講演 を聞いたことがあり、お話させていただいたことがあります。プレゼン界のカリスマらしく、重要な ことを簡潔に伝えてくださるいっぽう、書家の一面もお持ちということで、日本の文化や精神に敬 意を払い、大切にされていることが伝わってきました。

そんな前田さんとローランドさんの貴重な回でしたので、「これはぜひ取り上げたい」と思い、まと めています。お2人の考えるプレゼンテーションについて学んでいければと思います。

4人の方から出た下記4つの質問に対するお二人の答えを順番に見ていきましょう。

1.オンラインでのプレゼンになったことで、緊張がなくなったが、想いや熱量が伝わっているのかが分からなくて逆に不安。リアクションが分かりづらい場合の対処法。

◆前田さん:解決方法として2つあげられていました。

1つ目は、最初の掴みの部分で距離を縮めるということです。オフラインであるような最初の名刺 交換がなくなった分、初めにどんな雑談をするかが重要になってきます。そこで、相手に質問を 投げかけます。返報性の法則といって、相手に質問をされると、自分も質問をしてしまうという傾 向があるからです。出身地や、背景に見えている家の様子から分かることなど、オーソドックスで 皆が答えられる質問であれば、そこに交えて自分はこうというアイドリングトークができるので、ア イスブレイクとしておすすめされていました。

2つ目はプレゼンの途中で使える方法です。オンラインの特徴として、相槌がリアルタイムで返っ てこないことが心細いということがあります。その場合は、「こまめにここまででどうですか?」と聞 いてみるのがポイントだそうです。その中で、相手の名前を呼んでみることも効果的とのこと。

◆ローランドさん: ご自身のオンライン講演などの経験からお話されていました。アドバイスとしては3つです。

1つ目が相手のリアクションを気にしすぎないほうが、オンラインプレゼンでは結果として良いとい うことでした。 リアルであればコミュニケーションはフィフティーフィフティーで良いものの、オンラインになるとフィ フティーフィフティーが成立しないことから、自分の言っていることは受けている前提で話す、そし て自分のやりたい喋りをもっと自己中心的にやろうと思ったことでやりやすくなったからだそうです。

2つ目は、オンラインプレゼンで起こりうるシチュエーションを想定して、いくつか定型文を持ってお く、という方法でした。例えば、オンラインでよくある電波が悪くなった時に、空気が険悪にならな いようなユーモアのある一言を3つくらい用意しておくのがおすすめだそう。これは私もどんな方も 経験したことがあることだと思うので、個人的にもすごく実用的かつ、効果的な方法だと思いました。

そして3つ目が、日本人は笑っていいということが分からないと笑えないという意識があるから、 一番最初のトークで「これからの話では笑っていいんだよ」という笑いの許可証のようなものをあ げるのだそうです。初めにあえてユーモアのあるトークやボケを入れます。これは特にローランド さんの相手に対する思いやりが感じられる部分でした。

まとめとしては、オフラインではオフラインでのやり方、オンラインではオンラインでのやり方があ るから、「郷に入っては郷に従え。」ということです。

2.情報と想いを詰め込みすぎて分かりにくくなってしまう。また、相手を説得するようなプッ シュ型のセールスプレゼンになってしまう場合はどのようにしたらよいか。

◆前田さん: 彼女の課題は、スライドに写真を複数使っていたり、文字が多いことだったので、まずは「読ませ るプレゼン」ではなく、「見せるプレゼン」をしないといけないということをあげられていました。文字 は少なく、写真は1スライドで1枚、なぜなら写真が多すぎると、見るというよりもジャッジする視点 になってしまうからだそうです。

そして、やはり1人目の質問者の方の答えと同様、始まりの部分が重要で、最初のとっかかりで フックになるようなフレーズを考えることがキーだといいます。パターンとしては4つあって、

1質問する L相手が自分ごとにしやすいから

2データを見せる Lインパクトのあるデータを用いてびっくりさせることで興味をひけるから

3エピソード L自分の体験談で親近感がや具体的なイメージをわかせられるため

4 宣言する L「なぜ?」と興味を持たせることができるから

とまとめられていました。

基本的には
課題→原因→対策→効果 の順で話を進めていくと効果的だそうです。

◆ローランドさん: ポイントとして、自分の売りたいものを売る前に、相手がその商品やサービスを使うことで得られ る未来を想像してもらえるような、未来プレゼンをすることの重要性を伝えていました。

例えば、ローランドさん自身が実際にやられていた脱毛事業をとっても、「脱毛をした後のあなた の今後の人生を売っている」というお話を最初にしていたそうです。見た目が変わると前向きにな れる、人生が変わるという体験を自身のエピソードを交えて語るのが重要だということでした。未 来像をいかにリアルに伝えられるか、通販番組もこの手法を使っています。

3.ストーリーがうまくない、語るように話せていない、時間が長い。どうしたら語りかけてプ レゼンができるのか。またどうしたらここぞというときに緊張しないで済むのか。

◆前田さん: 一番初めに、資料の最初の文章を読み上げた瞬間に、この人は読み上げる人だと認識されてし まうため、話を聞いてもらえなくなるため、読み上げることだけはしてはいけないということを、前 提としてお話しされていました。

そのうえで、緊張には2つパターンがあり、1つ目は、うまく見せたい、失敗したくないという意識が 働くときで、2つ目は単純にたくさんの人の前で話すという時だといいます。

1つ目の場合は、まずは伝えたいことを明確にし、文章を短くするのがポイントです。そして、プレ ゼンの最後で必ず設ける質疑応答の受け答えを練習しておくことがカギになります。あらかじめ 想定される質問をいくつか用意しておいて、それに対するアンサーも持っておくことが重要だそう です。聞かれそうな質問を10個、聞かれると嫌な質問を10個、用意しておくという事前準備で対 策できます。

2つ目の場合は、場数を踏む、練習をするという方法に限るということでした。

この質問者の方の場合は、プレゼン相手が上司なので、1つ目の対策をしておくほうが良さそうで す。

◆ローランドさん: そもそも緊張することは悪ではなく、成長できる証拠だと捉えることが重要だといいます。これに 関しては私もすごく共感できました。

緊張しない瞬間のほうが、逆に恐怖感を覚えたほうがいいくらいで、緊張はいいものだと思って おくのだそうです。なぜなら、年をとるにつれて新しい体験自体が減っていき、緊張することも減っ てきてしまうからです。「緊張=成長痛」でチャレンジするという場に自ら行ってみる、そして楽しん だほうが良いとアドバイスされました。

4.相手が行政で、インセンティブで勝ち取る形のプレゼンではない場合、どんなプレゼンを したらよいのか。また、業界全体でプレゼンが苦手な傾向があるのでその改善方法を知りたい。

◆前田さん: まず初めに「いい社会を作りたい、いい世の中にしたい」という共通のゴールイメージを握ること が大事で、未来図をしっかり固めてしまうのだそうです。

その次のフェーズとして、相手に共感させます。「あなた」という言葉を絶えず投げかけることで自 分ごとにしてもらいます。このとき、マイストーリーを使うことで歩み寄ってもらえる可能性が高ま るといいます。

ただし、あるあるとして、想いを言語化できていなかったり、端的に伝えることができていない場 合があるので、そこは短くわかりやすく伝えられるよう、注意が必要です。

そして、プレゼンの苦手意識を克服する方法は、伝わったという感覚のあるプレゼンをいっぱい 見ることで、業界問わずいろんな種類のプレゼンに触れるのが1番いいということでした。

◆ローランドさん: いくらインセンティブがないとはいえ、人間は明確な利益があったほうが動くので、「やったら分か る」という分かりやすいインセンティブを提示してあげることが効果的なのではないかと提案して いました。

自身、過去に学校を作った経験があり、「学歴は?」と聞かれたときに「高卒です。でも学校を建 てたことがあります。」と答えたほうがかっこよくないですか?と返せますよね、というお話を例に あげられていました。

「人間ってそんなきれいじゃないよね」という前提を持っておくのが良いという、少し角度を変えた 答え方をしていて興味深かったです。

以上、4つの質問に対するお二人のそれぞれの意見を見ていきました。 結局、プレゼンとは純粋に自分がいいと思っているものを相手にも伝えることなので、楽しむこと が一番大事であるということをまとめとして話されていました。

プレゼンというと、資料をつくって大々的に臨むイメージをつい持ってしまいがちですが、実は私 たちの日常生活のいたるところで行われていることで、就活しかり、恋愛しかり、相手に自分の好 きな気持ちや想いを伝えるという行為はすべてプレゼンです。 だからこそ、相手の心をどうやったら動かせるのか、いかに自分がワクワクしているかをどうした ら伝えることができるのか、を日常的に考えて置く必要があるなと感じました。

プレゼンを学ぶ回ではあったものの、もっと深くて重要な人生の話だったような気がして、考えさ せられました。おすすめ回なので、時間のある方は本編をぜひ見てみてください。



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