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出遅れてスミマセン!

 先日、武士なる友人から「明日スマホに変えてくるよ。使い慣れるまではPCのメルアドの方で…」というメールが届いた。いよいよ、武士もスマホを持つのかぁ…と感慨深い。LINEなど使う日も来るのかな?私は、いまだに友人とのやり取りはメールが多い。LINEは子供が小学生の頃に子供会の役員となった時、必要に迫られて使い始めてから業務連絡用に近いかもしれない。写真も資料も簡単に送れるし、チャットのようにやり取り出来るので便利だけれど、ちょっと面倒なこともある。それは、PTAや子供会でのグループLINE。スマホ画面に連打されるようLINEの新着通知のポップアップが表示される。あー、賑やかなことになっているなぁ…と画面を開くと『う~ん』と返信に迷ってしまうことがある。ずいぶん遅れて返信することも多くて、同じような人が1人と2人といる。中には返信が遅れてしまった理由を、痛々しいくらい丁寧に書いてくる心優しい真面目な方もいる。なんだかグループLINEは社会の縮図のように見える時がある。お山の大将のような人やその取り巻き、巻き込まれる人等…よく分かる。

 こんな事を友人に話したところ、「イイ言葉があるよ。」と教えてくれた。それは『出遅れてすみません!』のひと言。私も直ぐに「コレ、使える!」と頂くことにした。ほとぼりが冷めた頃に、言い訳もなく『出遅れてすみません!』とスッと嫌味無く入って来たら、作戦だと分かっていても何だか憎めない。やっぱり、何でも他人に聞いてみるものだなぁ…と思った。そして、私も何度か使わせてもらい重宝した記憶がある。

 今振り返ると、こうしたスマートな対応が、論語の『和して同ぜず』なのかもしれない。自分を低くすることも、相手に対抗することも無く、こうしてサラリと身をかわしながら自分らしく居られる人って本当に頭が良いんだろうなぁ…と思う。


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