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NHKラジオ ミュージックライン エレカシ 宮本浩次

 一昨日のNHKラジオ「ミュージックライン」がとても良かった!温かく丁寧で、柔らかな空気を醸し出す南波さんのお陰で、いつになくリラックスして饒舌な宮本浩次だった。会話の節々に『らしいなぁ~』と思うところが満載で、頬を緩ませながら聴き入っていた。そして、その中でもハッとさせられたことがTwitterで呟かれていた。

宮本さんって自分の中にない感情に決して流されないよね。
南波さんの「春は不安と期待の入り混じる季節」に対して、え?そう?と普通に言ったり。意外とできないと思う。ミクロに誠実だなぁ。

あめゆきさん Twitter

 私も全く同じ気持ちだった。凡人の私など会話の流れを読んで安易に『正解』の言葉を口にしてしまう。私だったら「そうですよね、春は環境の変わり目の時期だしザワザワしますね。」なんて、分かったような返しをしていただろう。こうして、宮本浩次は些細なことにも自分の感情に誠実だからこそ表現者として説得力があるし、信頼できる。改めて『やっぱ、好きだなー』と思ってしまった(笑)

 また、表現について言えば、今は亡き音楽プロデューサー佐久間さんとの20~30年前のエピソードが興味深かった。「デモの未だ歌詞の入っていないテキトーに歌ってるのはこんなに格好いいのに、歌詞が入ると急に大人しくなってつまらなくなる。」と佐久間さんに散々言われたと語っていた。この話も納得で、私も極端に言えば、宮本浩次には言葉は要らないと思っている。例えばカバー曲の「翳りゆく部屋」のアウトロでのスキャットは切実さに喉を締めつけられるし、「俺の道」のドゥドゥドゥドゥッドゥドゥー…の一節では訳の分からない気迫に痺れる。不思議だけど、どちらも言葉以上に伝わるものがある。声が言葉を越えてくる宮本浩次って何なんでしょうねぇ…といつも思う。

 そして、番組中で高校1年生の欠席回数8回を覚えているところには爆笑だった(笑)今月末まで聴き逃し配信で聞けるのでエレカシ、宮本浩次ファンには是非聞いて貰いたい!

PS:今日は、エレカシ石くんが解き放たれたようにTwitterに連続投稿しているのを見て奮えている。

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