京の老舗の底力

長年にわたりとてもお世話になったアメリカ人ご夫妻がこの春帰国されることになった。荷物の多くはもう船便で送り出しているという。

記念品、どうしよう?

同僚とかなり頭をひねった。
嵩張らない、できれば日本らしいものがいい、安っぽいのは嫌だし、できたら日常的に使ってほしい。

ググること数日、たどり着いたのが創業1555年の京友禅の老舗、千總。

オンラインショップを観たら、和の伝統美、老舗の品格はそのままに、フォルムを現代的にアレンジしたストールや小物がものすごく充実している。
お値段も安くはないが、手が出せる絶妙な設定。
ほんと見事なブランディング&マーケティング。伝統と革新のバランス。これが老舗の底力か。

ご主人には扇子、奥さまにはストールをお渡しした。
社交辞令ではなく本当に喜んでいただけた。その表情を拝見して、私たちもすごく嬉しくなった。
本当にいいものは国境なんて易々と超えて伝わるんだな。

商いかくあるべし。



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