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ジブリ童貞スピンオフ/娘にハイジを観せる育児(vol.3)

実はハイジとは別に、最近NHKで再放送され始めた「未来少年コナン(デジタルリマスター版)」も観ていて、そっちの感想も書きたくなっている。第二話でコナンが敵勢力の飛行機に飛び移って振り落とされそうになるのを、足の指で飛行機の羽をつまんで堪えるシーンがあるのだが、娘はそれを観て、おしっこ漏らすぐらい笑っていた。書きたいことが山ほどあるが、ハイジの記録だけでもしんどいのでやめときます…。

第五話「燃えた手紙」

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あらすじ
村の人からおんじに手紙を渡すように頼まれたペーター。彼が手紙を忘れるか紛失するであろうフラグは、前歯のすきっ歯だけでもう十分だった。
ひな鳥のピッチーに夢中でペーターと牧場に行ってなかったハイジだったが、ピッチーがそこそこ飛べるようになってきたので、ペーターとヤギたちを追ってピッチーと共に牧場へ行くことに。ミニ四駆を部屋で走らせるのに飽きて、コースで走らせてみたくなるのと同じ原理で、見晴らしの良い牧場でピッチーを飛ばしてみたくなったのだ。
合流した二人は仲直りするも、突然立ち込めた霧の中で迷子になってしまう。おんじがタイミング良く現れ大事にはならなかったが、ペーターに渡された手紙を読んでおんじは怪訝な表情に。手紙の主はデーテおばさんであり、仕事にも慣れてこればいずれまたハイジを迎えに行くという内容だった。そんな手紙を、おんじは何の躊躇もなく燃やすのだったー。

父の感想
ピッチーの成長、デーテおばさんからの手紙、ハイジを愛おしそうに見るおんじの眼差し…別れの匂いが漂いまくるので、まだ5話目だけど観ててちょっと寂しくなってくる。つい膝の上の娘を見てしまうが、たぶんおんじと同じ顔になってたと思う。髭もあれぐらい生えてたんじゃないだろうか。

娘の反応
完全にハイジと精神がシンクロ状態なので、娘もピッチーに夢中だ。肩に乗っているピッチーが作画ミスで消えたり出現したりすることをずっと気にしている。あれ?ピッチーは?どこ?…あ、よかった…、ずっとそんな調子。昔のアニメは作画ミス多かったな〜…。次の話の予告で、ハイジが一生懸命に指笛を吹いているシーンがチラッと流れたが、そこでも指が4本しかなかった。よく俺も担当編集に注意されるから作画ミスしてしまう気持ちはわかります。

娘(と父)の変化
お風呂で「お父さんさんはアルムおんじね、私はハイジやるから」と、ハイジごっこ遊びを勝手に始めた。やっぱり娘の中でも俺はおんじのイメージなんだな…おんじは祖父なんだけど、俺から「祖父」のオーラが出てしまっているのだろう。娘はハイジとシンクロし、俺はおんじとシンクロしているのだ。そう言えば無性にチーズが食べたい。俺はいつまで娘とお風呂に入ったり一緒に暮らせるのだろうか…。


第六話「ひびけ口笛」

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あらすじ
ペーターのように山羊飼いになると決めたハイジ。最初は乳搾りも口笛もペーターのようには上手くいかなかったが、牧場で急に便意をもよおし腹を抱えて突っ伏してしまったペーターの代役をつとめることで、実戦の中で急成長し、5歳にして山羊飼いとしての類稀なる山羊センスを見せるハイジ。
一方、おんじはいつものように木彫りの皿や手作りのチーズを持って街へ行きパンと交換しようとするも、パンの個数のことでパン屋と大喧嘩になる。街の人たちのおんじへの嫌悪感もハンパじゃないが、おんじの気性の荒さもとんでもなかった。老害と言われても仕方がない、「老害」なんて単語はこのアニメに出てこないが。
更にふもとの別の街でパンをゲットし、帰り道、ハイジのためにペロペロキャンディ(うずまき状のやつ)をお土産に買うおんじ。ペロペロキャンディの隣には、もうちょっとお洒落なステッキの形をしたキャンディがあったのに…そのチョイスはやっぱり「おんじ」だったー。

父の感想
毎話見事な構成で、毎回同じようなシチュエーションで飽きさせない作りなのは凄いが、最近はハイジとおんじの別れを匂わせる「刹那」の要素が強くなってきたので、ちょっと目を背けたくなるというか、良い意味であくびが出るようになってきた。
あんなに気難しそうなおんじが、ハイジのためにうずまき状のペロペロキャンディを買うシーンは、じじいと孫のまだ趣味がズレてない感じが保たれていて良かった。ハイジがひと舐めして「わあ、甘くて美味しい、全部食べちゃいそう」と言った時はちょっと泣いてしまいそうだった。おんじ、サイボーグになってでもあと70年ぐらい生きてくれ…と、無駄だとはわかっていてもついそう願ってしまう。
山羊飼いになりたい!私はできる!と、なんでもかんでもマイペースに自分でやりたがる感じは、5歳の女の子っぽさがとてもリアルで、ハイジの幼児エゴが出るたびに娘に向かって「誰かさんみたいだね」と、いらんことを言ってしまう。娘は苦笑いするだけで画面に夢中だ。

娘の変化
ペーターが画面の奥から走ってくると、「来た!」と叫ぶようになった。こちらはビクッとするのでやめてほしい。
エンディングテーマも好きだったが、オープニングテーマの好き度がそれを超えてきたようだ。
yo le lo le lo hi ho
yo hi du di ya ho ho
yo le lo le lo hi ho ya
la hi du di yo
↑ここを繰り返し歌いたいようだが、
よーろよーろよーろ〜
よっとーりよ!
よーろよーろよーろ〜
よっとーりよ!
…としか聞こえない。よっとーりよ!のところが盆踊り的なリズムなので、日本人のビートが細胞にデフォルトで組み込まれているんだなと思った。

さて、そろそろジブリ童貞の最終回「火垂るの墓」を観なければ…。
七話につづく

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